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孤立した私が周囲を見返したくて卒業直前にした人生初のチャレンジ

あなたにとって高校時代は1番の華でしたか?

少し前まで、私にとっては華どころか
1番大キライな時期。

いや、正確には
最後の1年が最悪すぎて
良い思い出が全て消えてしまっていた。

中高一貫校に通っていた為
部活のメンバーは ほぼ変化なく
高校に持ち上がり。

高校のバレー部は
週に4回程度の練習に増え
指導者も大学生コーチだったので
思春期の私にとって
とても親しみやすかった。

そして中学からの1番の変化は何といっても
上級生優先ではなく
実力階級の世界

チームで活躍できれば
高1だろうとレギュラーになれる

この制度は大きなモチベーションになった

少しでも早く、多く試合に出たくて
コーチには自分のプレーを積極的にアピールした

その甲斐あって
身長の高さと肩の強さも武器になり
高1の時からユニフォームを貰うことができたし
夏合宿の練習振り分けも
1年生の時点でAチームの方に入れてもらえた

可愛がってくれる先輩たちのことも大好きで、
2年生までは先輩の為にも頑張ろうという気概で
純粋に頑張れていたと思う

しかし、先輩たちが全員卒業し、
慕っていたコーチは大学卒業と共に辞め、
自分たちが最終学年になった瞬間
状況は一変した。

いや、きっと前からそんな状況ではあったが、
私がこれまで気付かなかっただけだ

「彩花って1回も挫折味わったことないよね」
「試合出れない子の気持ちとかわかんないでしょ」

そんな言葉を度々
同期たちの口から聞くことになった。

どうやら私は

ただ身長に恵まれているだけで
大した努力もせず苦労もしていない
裏方で働く子の気持ちはお構いなし
自分のことばかり


そんな風に思われていたらしい。

中学時代に、
他の同期たちが泣きながら顧問の先生に謝る中、
ただ1人逆らい続けていた件も

「先生から結構優遇されてたくせに、恩知らずだ」

そんな言葉を投げかけられた。

今から思えば
同期より先輩たちと仲良くしようとしてたし
自分のプレーにばかり必死だったし

そういう意味では
同期たちに対する配慮に欠けており、
無神経な一面もあったかもしれない。

けど、

……私だって色々悩んでるのに。

確かにプレーの面では認められ、
同期たちより多く試合には出ていたものの、
その分、先生からもコーチからも
よく怒られたし目をつけられやすかった。

それに決して器用なタイプではなかった為、
試合に出てもミスばかりで
自分のせいで負けたことも何度もあったので
申し訳ない気持ちも凄く多かった。

同期たちの私に対する不満は
他にもあった。
というかこれが大部分を占めていた気がする

ここからは盛大な言い訳になってしまうが、
私は非常に朝に弱く、
どうしても決められた時間に起きられなかった。

そして、起きても出発時間までの逆算が苦手で
プライベートでは人との待ち合わせも
遅れることが非常に多かった。

先輩たちがいた頃はプレッシャーがあったのか
それとも純粋に楽しかったからなのか、
不思議とその悪癖は身を潜めていたが

最終学年になってからは徐々に遅刻癖が酷くなり、
朝練に遅刻してしまうことが時々あった。

その時点で、
同期たちに対する
愛が欠けていたのたかもしれない、
今から思えば。

けど、決してやる気がないわけじゃない。
夜更かししていたわけでもない。
バレーボールも大好きで頑張りたい。
なのに、どうしても遅れてしまう。
自分でも物凄く嫌になるし、
遅刻をして白い目で見られる度に自信を失う。

そんな私の心情は
周りからしたら、完全に言い訳でしかないし
軽蔑されていく一方だ。

「上級生として正しい姿勢じゃない」
「後輩にそんな姿見せて恥ずかしくないのか」
「ありえない」

そうやって私に対する不信感は募るに募り
接する態度は日に日に冷たくなり、

とうとう、最悪の出来事が起きた。

今までは朝練のみだったのが
週末の午前練に遅刻してしまい
これが同期何名かの逆鱗に触れ、

「彩花、今日練習入らないで」

と、言われてしまった。

1人 対 全員
(※恐らくそんなことは無かったが、当時は頭に血が上ってそう思い込んでいた)

いや、私が遅刻したことは悪い…

でも…
でも…!

指導者でもないあんたらに
そんなことを命令する権利は無いだろ!!!!

自分たちの練習に対する態度は!!??

私は試合に負けた後、
悔しくて夜も眠れなくなる時すらあるけど

お前らいつも試合負けても次の瞬間笑ってんじゃん
今日やるテレビの話とかしてるじゃん

大きな声だけ出してりゃいいと思ってるの?

後輩たちに偉そうに雑用の説教ばかりして…!

私が試合に出るのが気に食わないなら、
試合に出られないのが悔しかったら、
練習外の努力、少しくらいしたらどうなの!?

部活の練習だけしかしないくせに!!
自主練なんてしないくせに!!!

私が誰よりも1番バレーボール大好きなのに!!!!

怒りで、その後のことは正直あまり覚えてない

1時間ほど全員での話し合いが行われ、
散々遅刻癖を責め立てられ、
私も、練習への姿勢に対し
同期たちに泣きながら怒りをぶちまけた気はする。

けど…もう誰も私の話を聞いてくれなくなってた
気が付いたら、独りぼっちだった

そして、薄々抱いてた違和感が
いよいよはっきりした。

誰も本当の意味で勝ちたいなんて思ってない

3年間それなりに部活楽しんで、
部員同士で仲良しごっこして、
部活の練習も自分たちなりに頑張って、
青春ぽい充実感味わえればそれでいいんだ。

所詮は地域大会2回戦負けレベルの
弱い学校だから
その程度の意識しか持ち合わせてない
部員しかいないんだ

あぁ…そうか…
私は入る学校を間違えたんだな…

こうして私は、高校バレー部に失望してしまった。

その後は
大して印象にも残っていない引退試合を終え、

適当に遊んだり、
大学への内部進学テストの勉強をしていた。

しかし、くすぶった思いが消えることはなく、
ずっと悶々としていた

そしてある日、

校舎建て替えという事情から
高校の体育館が一時的に使えなくなったことで、
大学の体育館で授業を受けていた際に
ふとネットを挟んだ向こう側を眺めると、

大学の体育会バレーボール部が練習していた。

同じ敷地内であるにも関わらず
中学・高校とは全くの別世界だ。

当時インカレ日本一の座を勝ち取ったばかりの、

通常はスポーツ推薦入学のみ、それも
春高バレー経験者やインハイ経験者しか
入部することのない本物の強豪チームである。

試合に負けた後、審判をしながら
私たちの学校を
5対25くらいで一捻りするような強豪校を見て、
いいな…強いなぁ…と、ずっと羨ましがっていた

彼女たちは大体がそのレベルの強豪校出身だ。

ほとんどが恵まれた身長を持っている上
キレがあって鮮やかなプレーの数々
一体感のある練習風景
どの選手からも感じる気迫

私は、彼女たちから目が離せなくなった。

あぁ、こんな強いチームの一員になれたらな…
かっこいいな…

次第にそういった強い憧れの感情を抱くようになり
この部に入部することが
私の目標になった。

(※「目指せ!大学バレー部入部!」って書かれたノートまで後ほど発見された)

心からバレーボールが大好きで、
心から勝ちたいと思っている仲間が欲しい。
もっとバレーが上手くなりたい。
もっと一生懸命に部活に打ち込みたい。
全国大会に出てみたい。

何より、

4年間レベルが高く厳しい環境で頑張り抜いて、
自分をバカにしてきた奴らを見返してやりたい

こうした不完全燃焼と悔しさを原動力とし、

青山学院大学体育会女子バレーボール部への
入部を決意した

顧問の先生を経由して、
卒業直前の2月から
大学の練習に参加させてもらうことに。

そして、

かつてない悔しさと辛さを
死ぬほど味わうことになり、
毎日毎日涙を流す挫折物語がスタートを切ったのだ

その話はまた次回に続く!(^^)

#スポーツ #アスリート #人生 #挑戦している君へ #孤立

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