ADHDの可愛さ最大限
ASD、ADHDの子どもは可愛い!そんな話をいくつか紹介していきたいと思います。
その昔、中学校で働いていたときに出会ったADHDの男の子、Yくん。
このYくん、
◯注意集中の逸れやすさ(すぐよそ見しちゃいます)
◯声かけしても聞いていないことが多い
◯目がとにかくよく、板書等の間違いは即指摘する
(目から入る視覚情報に強い反面、耳から覚える力が弱い)
◯興味のないことは一切やらない
と、明らかADHD!なのですが
とにかく愛されキャラでした。
Yくんに関わってきた大人はみんな彼のファンで、とくに通っていた小学校の校長先生は、ひときわ可愛がっていたようで、定年退職後、中学校に講師として赴任。
「Yを卒業させるために来た」と自分の授業は席替えさせてまで真ん前に座らせ、気持ちはつねにマンツーマン。給食も毎日隣で食べていました。さらに下校前はきちんと帰りの会に出ているかを確認してからお帰りになりました。
これは、私も元教師なので分かりますが、ほんとに可愛かったのでしょうね。可愛くて仕方ない生徒の卒業後を自ら応援しにいく…定年退職者(しかも元校長)だからこそできるワザです。
そんな感じでADHDさんの、人懐っこさ、天真爛漫さが前面に出ているYくんでした。
彼、Yくんはやると決めたらやる!タイプの子でとてもキッパリした性格でしたが、同様に、やめるときめたらやめる!とキッパリ進学先の高校を退学しちゃいました。
理由はシンプルに、通っていた高校の校風と合わなかったようです。
通信制高校に編入してレポートとスクーリングを頑張り、卒業後は専門学校を目指しています。
同じく相談などで関わっている高校生たちには、ADHD傾向の方はたくさんいるのですが
度重なる失敗経験からか、生来の天真爛漫さはかなり底の方に押し込められ、鬱屈した思いで過ごしていたり、そもそも人と関わりたくない「コミュ障」も相当な割合でいます。
天真爛漫な愛されキャラのYくんと何が違うのか?卒業後Yくんと会う機会があったので探ってみました。
天真爛漫で明るいYくんですが、意外にもきっちりしたところがあります。予定は完璧に携帯のカレンダーで把握しているし、家でも、料理以外の家事はすべてやっているとのこと。
幼いころから「自分のことは自分でやる」と徹底的にしつけられたそうです。
言ってもすぐ忘れちゃうタイプの男の子だったと記憶していますが笑 おうちの方のあきらめなさ、ブレなさがすごいなーと思います。
見ていると、思いついた用事は後回しにせず、すぐに手を動かして済ませています。それが忘れないコツなんでしょうね。(かく言う私もそのタイプで、やらないでおくと忘れるのでよく分かります。)
お母さんとの結びつきが強く、怖い存在でもあるようですが、話もよくしているようです。
お誕生日には、「お誕生日週間」と、その1週間毎日好物を作ってもらったと嬉しそうに話していました。
その厳しさと甘えさせ方のバランスがお見事で見習いたいです。
◯自分のことは自分でやる
◯お母さんとの結びつきが強い
この二つ、ADHDさんに限らず子どもを育てる大事なポイントなのですね❗️
自分を信じる力にあふれ、頑張っているYくんに、私も勇気をもらっています。出会いに感謝しています!
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