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子どもが「学校行きたくない」と言ったとき①

このnoteは少し時間が経ってからまとめているので数回に分けて投稿しますね。

私は以前に「子どもが学校行きたくないと言ったときには」という記事を書いたことがありまして、多くの方に共感したと言ってもらえる記事となりました。
私には小学生の娘がいます。自由を愛する性格で、好きなことなら何時間でもうちこめる。その反面、時間になったら次の活動をする、何度も同じ学習内容を繰り返す、そんな学校生活になかなか馴染めずにいたことから、いつその日がきてもいいように、と心構えのつもりで書いたものでした。

が、ある日、とうとう、娘がそのセリフを口にするときがやってきました。

「明日さー、なんか疲れたからホネやすみしたい」

我が家では、すごく心が疲れているときは無理は禁物、疲れやすみもありだ、としており、それを「ホネやすみ」と呼んでいます。

今年度は友達も増えて、元気に学校に通っていた娘です。
しばらく休んでなかったから休みたくなったかな?
と思って話を聞いていたら
じつは、友達との行き違いがあったことを話してくれました。

娘は無邪気な性格です。誰に対しても壁を作らず、オープンに関わることができます。
そんな娘が、いいよ!と言うならそれは100%OKだし、
いやだー!と言えばそれはほんとに嫌なんでしょう。口にする言葉と気持ちがつねに同じです。

そんな娘にとって、言葉のウラや、言外にこめられた意味を察するなんてことは自分の中にないだけに難しく、
女の子同士の、ほんとは〇〇ちゃんと仲良くしたくないのに仲良いふりとか、
ほんとはいやだなーと思っているのに「いいよ!」と答えることとか、頭の中が❓❓でいっぱいになるようです。

今回、実は仲の良い友達との行き違いがあって、とても戸惑ってしまったのでした。
さらに、その友達と娘との仲良しぶりを嫉妬していたと思われるほかのお友達から、ここぞとばかりに攻撃をうけてしまいました。(私は前後に起きた出来事からそのことを推察できますが、娘にとってはそれは至難の業。なんで私にばっかりそんなこと言うの??とストレスフルに。)
友達と喧嘩した上に、別の友達から痛烈な攻撃を浴びて、いきなり世界中が敵に回ったぐらいの衝撃だったのではないかと察します。

私は2年前に教員を退職後、不登校児の支援をしたくて、1年間フリースクールで働きました。
そこで出会ったフリースクールの子どもたちには、ある共通点がありました。
小中学校時に起こった友達関係の失敗や、先生の無理解について、それがついさきほど起こった出来事であるかのように繰り返し繰り返し口にするのでした。癒されない傷を抱えている、ということなのでしょう。
そして、もしかしたら、その失敗や挫折経験があったときに、本人が納得できるまで寄り添ってくれる大人がいなかったのではないか…とも感じる光景でした。

不登校対策は、いまだに「初動が肝心」と現場で言われているようです。
昨年読んだある県の不登校対策マニュアルには、すぐに家庭訪問すべしとか、教室に入れなくても保健室登校を、と記載されていました。
不登校=まずい事態、です。とにかく学校に行かない空白の時間をなくそう作戦、です。

正直言って、親の方も子どもが学校へ行ってくれないと家を空けられず仕事に支障が出ますから、
「頑張って学校に行ってね」「少し自分を抑えて周りに合わせて」「先生の言うことを聞いときなさい」と何とか学校に行かせようとするでしょう。
本人に、どんなことを感じているの?と寄り添ってくれるひとがいなかったら…子どもは追いつめられたと感じ、心が麻痺してしまいます。

今、娘に起こっていることがまさにその入り口に来てるかも!と感じました。
この出来事が起こったタイミングで、焦らずに、ゆっくり、本人が納得するまで様子を見たら結果が違うのではないか?とも感じました。
私にとっても実験です。
決めたことは、
「気にするな」「周りに合わせて」「がんばれ」はぜったい口にしないということ。

まずは学校へ「疲れ休みです」とことわり、娘が好きな動物園へ出かけてきました。
なにか悩みがあるときは、その悩みの対象から物理的に離れるのがおすすめです。近くにいるとそのことについて繰り返し考えてしまうので、いっそ本当の意味で距離を取ると楽になります。
動物園で少し気持ちもほぐれたのか、たくさん話すことができました。
娘の不安は
「仲の良いお友達と、また喧嘩になるのが怖い」
「また私ばかり非難されるんじゃないかと思って怖い」ということでした。

私は、「あなたは全然悪くない」「少しも間違ってない」「納得するまで全力で助けるよ」と繰り返し伝えました。

しかしやはり疲れていたようで風邪もひいてしまい、数日お休みしたあとで、
担任の先生とお話して、本人にとって無理のない程度に学校で過ごしてみる生活が始まりました。

②へ続く。(まだ頭の中ですが気持ちは作成中)







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