映画「さいはてにて」
とつぜんですが、コーヒー豆の焙煎機を買おうと思っています。
毎朝コーヒーを淹れるのは、ここ25年欠かしたことのない習慣で、以前コーヒー豆屋さんでアルバイトをしていたこともあり、豆を自分で挽いて、専用のポットでお湯を沸かし、ケメックスで淹れます。このすべての過程が幸せ。
しかも！ケメックスといえば、のあのクラシックなカッコいいペーパーのフィルターではなく、サードウェーブ御用達のステンレスのフィルターを使ってエコも怠りなく。
毎朝コーヒーを淹れるために起きてくる、そんな人生を送っているので、コーヒー豆も自分で焼きたくなるわけです。もちろん改装中の古民家に置くのです。
そんな話をしていたら美容師さんに勧められた映画「さいはてにて」。
「浜小屋で焙煎してる永作博美がなんか良いんですよねー！」と言われてさっそく見てみました。
ちなみにですが永作博美さんといえば、私は子どもの頃アイドルグループ「ribbon」時代の彼女を見て、「この人だけなんか違う！目が離せない」と思ったものです（ドヤ〜）。ってきっと私が特別目が肥えたちびっこだったというわけじゃなくて、永作博美さんは誰が見ても素敵だという話ですね。
フジローヤル焙煎機使用が👍
この映画ではちょうど私がほしいと思っているフジローヤルの焙煎機が使われており、使い方をマジでガン見してしまいました。
なるほどなるほどー。これなら私も使えそうとちょっと安心しました。（焙煎機自体は難しいものではないのですが、バイトしていた店が使っていたのとタイプが違うと自信がなくてですね。）
映画の話をすると、永作博美さん演じるミサキと、近くの家の子アリサとの関係が凄くいいな！と思います。困ってる子どもに手を差し伸べる大人のあり方がかっこいいし、助けたからといってベタベタと甘やかさないのもなかなかできることではありません。そしてそういう役がすごく自然な永作博美さんです。あんなに可愛くていつまでも若いのに、甘いだけの役よりちょっと無愛想な役が似合いますよね。というかアリサ役の子が特別うまい。美人だしセリフ読みがうますぎて、将来も女優やってる姿が楽々思い描ける、なんか雰囲気がある子です。
（後記:アリサは桜田ひよりさんです。もうとっくに成人してましたー。子ども時代は大人っぽい雰囲気だったのに、今はむしろ可愛い感じです。子役の成長は不思議だ。）
佐々木希のヤンママ、これは本物だ
そしてなんと言っても佐々木希さんのヤンママがすごい。口の悪さ、行儀の悪さ、すてばちな感じ、「こういう母ちゃんいる！」元教師の私にはめちゃくちゃリアルな演技でした。悪い人じゃないんだけど自分のことで精一杯な感じ、愛を知らない若者がお母さんになっちゃった感じが伝わるのです。
途中でヤンママ、心を入れ替えるのですが、入れ替える前の演技が良かった！もっと見せてくれ！って強く思いました。
やー、素晴らしいキャスティングですね。
能登半島って、さいはてなの？
「さいはてにて」の舞台は能登半島です。
私は、さいはて、と聞いて北海道なのかな…と思っていましたら、まさかの能登半島。佐渡ヶ島出身の私にはお隣の漁港、ぐらいのイメージです。すみません、やや大袈裟に言いました。
でも、能登半島って、さいはて…では、なくないですか？輪島の朝市とか賑やかで有名ですよね？そりゃ日本海、探せばさびれた漁港ぐらい山とありますけど、だからといって、さいはてではない。
さいはてって、イギリスで言うとこのランズエンドでしょ？ランズエンドを調べてみると「グレートブリテン島の最西端」って、石川県ってむしろ本州の中央に位置していますし。
北陸、日本海の海岸＝さいはて、って決めつけはちょっと昔に日本海側を「裏日本」呼ばわりしてた時代の名残じゃないでしょうか。
輪島の朝市で活躍してる漁港のおばちゃん、おっちゃんたちの活気を見てから言ってほしいもんだ。都会のサラリーマンの10倍生命力に溢れてると思うよ。
漁港には活気があふれてる
私の祖父母は魚屋を営んでいて、サバサバした祖母と温和で楽天的な祖父の店はいつでも大繁盛。港町特有の長屋だったので、表口からも裏口からもひっきりなしにお客さんが来てくれていました。祖母は仕事が好きすぎて、高齢になってお医者さんからドクターストップがかかっても、仲間に頼んで車に乗せてもらい、こっそりと漁港に仕入れに行っていた。バレておばさんに怒られていたけど気にせず飄々としていたなぁ。
その当時の賑わいが、懐かしくて仕方ないです。
そんなわけで日本海の漁港の活気なめんなー、と言いたいところですが、
映画としては舞台も、役者さんも、青を基調とした衣装も素敵なのでぜひ見てください。
現在も浜小屋をコーヒー屋さんに改装した映画のセットは残っているそうなので、いつか行ってみたいなあ。能登半島なら気軽に行けるしね！
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