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【ダニ戦記3】30年の時を経て現代によみがえったものとは(実録シリーズ)

あの夏。

目に見えぬ敵に果敢に挑む一人の女性がいた。

これはその女性の戦いの記録である。


「ダニ戦記」


前回の話はこちら↓
【ダニ戦記】猛烈な痒さとの戦い(実録シリーズ)

【ダニ戦記2】本当に要るもの要らないものは何か(実録シリーズ)

彼女は見えない脅威に対して
【徹底的な家庭内改革】
を行うと決めた。


ベッド、洋服タンスときて次のターゲットは・・・


1、対床戦

作戦4:カーペットをやめる

寝室には家を建てた時に選んだ
防ダニ加工の高いカーペットがあった。

しかし、ここにも改革の手は伸びていく。

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防ダニとはいえ、

ほこりやゴミは床よりも溜まる
ダニも住みやすそう
掃除もしにくいと考えた彼女。

寝室のカーペットを一掃。

数年ぶりに床が出た。



作戦5:ザ・断捨離

洋服ダンスをなくし
カーペットをなくし

破竹の勢いで進む大改革。


「ゴミやほこりはダニのエサ」

モノが減ることでゴミやほこりもたまりにくい。

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今こそ
【断捨離】という奥義を繰り出すときが来た。

そう確信した。


子供用品やら何やら
古い倉庫まで範囲は及び

家族一同一気に断捨離。

最終的なゴミの量は軽トラ2台分。



断捨離が終わるころ
お盆も終わっていた。


作戦6:心強い仲間を増やす

床面がだいぶ増え、
掃除もしやすくなった家。

ダニの住む場もあるまい。

あとは、ここからいかにきれいさを保つかだ。

そしてやってきたのは
賢くて、便利な、ハイテクロボット。


その名は『ルンバ』

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ダニ対策としてはやはりこまめな掃除が欠かせない。

ベッドの下までスイスイやってくれるルンバ。

不幸の連鎖を次世代に引き継ぐわけにはいかないのだ。

彼女の決意は固い。


2、しめくくり
作戦7:最後の総攻撃

地獄をみた彼女は、
とにかくダニ対策の情報を調べまくったのだった。

・洗濯するだけではダニはいなくならない

(ダニは強い爪でひっかかるようにくっついているので、洗濯の水くらいでは流れていかない)

・部分的処置ではなく一網打尽にしないといけない

(一つの箇所をきれいにしても逃げ出していき、安全な地へ行くので別の部屋が今度は襲われる可能性がある)

・布団の天日干しだけでは不十分


結局ダニは逃がすのではなく、
やる(殺)しかない。

そのためには水より、薬剤より、

確実なのは・・・熱を与えること。

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ダニの退治方法としての最適解

【60度以上の高温で1時間以上の熱を与える】

そこでようやく死滅するという。


となると選択肢は
『コインランドリーで一気に叩く』
という一手のみ。

と思ったものの、服だけでもけっこうな量。
毎年コインランドリーにもっていくにも手間だ。


と考えた結果、彼女の最適解は
『家庭用布団乾燥機』だった。


取り急ぎ義母に聞く。

「布団乾燥機あるよ」

大抵なんでもある主人の実家。

喜び勇んで借りにいく。


借りてきた布団乾燥機を見て絶句。


あまりの衝撃だった。


むしろ笑激。

腹がよじれたという。





その理由は・・・



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まさかのキー坊。

※キー坊=西川きよし



今から30年以上も昔の逸品。

30年の時空を超えて
今まさに この家に
キー坊神が降臨したのだった。



(結果的に
キー坊は途中で止まるので
新しい布団乾燥機買いました。)


感動のフィナーレ

ダニ。

小さくて強い存在。

生き物としての生命力を強烈に感じざるをえない。


生き物と共生しているとはいえ
一緒に住むには強烈過ぎた。


被害を拡大しないためには
人間側も付き合い方を考える必要がある。

ただ放っておいて
増えたからやっつける。

それではお互いの幸せにはつながらない。

ほどよい関係性で付き合えるような工夫。

人間にはそれができるはず。


様々な出会いと別れを繰り返し
彼女はまた一つ大きくなったのだった。


そしてあれから
2年という月日が過ぎた。

彼女は見えない恐怖に
脅かされることはなくなった。


しかしいつまでも安心はできない。

いつどこで増えているかわからない。

見えないものは怖い。


だから
ただ最善を尽くす。

毎日をできるだけ丁寧に暮らすこと。

心地よく暮らすための些細なこと。

今日はどこを掃除しようか。


ダニ戦記【完】


綺麗道(きれいどう)


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