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生肉は常温保存できる?『冷蔵庫いらずのレシピ』検証実験してみた【食糧危機対策】

すっごく変なこと聞いてもいいですか?

直球いきますよ

生肉って常温保存できると思います?


は?できるわけないでしょ。

ってなるじゃないですか、普通。

でも、ある本の中で

肉を

5%濃度の塩分濃度で漬けると
”冷蔵庫で2ヶ月はもちます”

10%の塩分濃度で漬けると

”梅干しと同じくらいの塩分なので腐敗せず、
冷蔵庫に入れなくても大丈夫です”

しかも

”1年はもちます”

って書いてあったんです。

その名も
『冷蔵庫いらずのレシピ』っていう本なんですけどね。


冷蔵庫に入れなくて大丈夫とな。
それって本当?

そう疑いますよね?

でも、もしそれが本当なら

長期保存が難しいと思っていた
あの ”肉”を
備蓄リストに入れられる。

だとしたら、
これは快挙だと。

長期備蓄の
ひとつの可能性が拡がると思ったんです。

場合によっては、食糧難の際の
救世主になるのではないかと。

きっと、普通だったら

~生肉を長期保存する~

なんて「まさかね・・・」
と思って試さないと思うんです。

試すとしても干し肉とか燻製とか?

でも、私はどうしても気になってしまったんです。
生肉の保存が。

だって実際、書籍に書いてあるわけですし
やっぱり気になるじゃん、ね?

食糧備蓄の可能性を拡げるという使命

今、社会情勢的に見て、心配がぬぐえないので
食料備蓄を少しずつ始めています。

(心配をあおりたいんじゃなくてあくまで可能性の一つとしてね)

(もちろん心配が杞憂で終わるに越したことはないんですけど。)

瓶詰、缶詰め、レトルトパック。
今は長期備蓄できる商品なんていくらでもあります。

でも、原材料を見ると
思わず「うっ」となるような
ちょっと心配なものも多く出回っているのが現状です。

少しくらいなら大丈夫かもしれない。
でも、もしそれが長期間続いたら・・・

万が一の備蓄用だからといって
「ただ食べられればいい」
とは思いたくないんですよね。

肉に魚、野菜たち。
どれも大切な命を頂き、
私たちの命をつないでもらっています。

だから
できるだけ自然な形に近い形で
美味しく頂きたいんです。

カラダに安心なものは
心にも安心。

だから・・・

肉の長期保存に挑戦してみました~!


し・か・も

冷蔵庫バージョンと常温バージョン。
試してみましたよ。

今回はその結果を
どど~んと大公開しちゃいます。

前人未到の大挑戦!
生肉の保存実験

スタートですっ!!

この記事を読むことで
食糧危機に備えた長期保存の可能性が広がりますよ~。

・・・たぶん。

『冷蔵庫いらずのレシピ』肉保存の検証方法

【用意するもの】

豚肉かたまり(鶏肉でもよい)

にくーーーーーーー

【準備方法】

①塩を満遍なく肉の表面にすりつける
②ジッパー付きのビニール袋に入れる。
③できるだけ空気を抜きながら、肉の大きさに袋を折りながらジッパーを閉じる

【検証内容】

▶冷蔵庫:塩分濃度5%→2ヶ月もつ らしい
▶常温保存:塩分濃度10%→1年間もつ らしい

これが実現可能なのか?を検証。

塩分濃度については

5%濃度=500gの肉に対し25gの塩
10%濃度=500gの肉に対し50gの塩

で行います。

そりゃね、少しは思いましたよ。
「肉ですか・・・」と。

肉を買うときに見ると思うのですが、
パックには必ず「消費期限」が書いてあります。

味わいの期限である「賞味期限」と違って、

消費期限」とは
その時期を過ぎて食べた場合、

”安全性は保障できない”もの。

危険性をはらむ食品の
代表格であるのが”肉”です。

肉を 長期保存 する。

これは私にとって一つの挑戦でした。

でも、やると決めてしまった。
この挑戦は誰かの役に立てると思ったから。

そこから
私の挑戦が始まったのでした・・・。

肉保存大実験①冷蔵庫で鶏肉を長期保存する件

まずは普段から比較的よく使う
鶏肉で挑戦。

今回はもも肉を使いました

5%分の塩を塗り込んでっと。
冷蔵庫に入れて待ちます。

・・・1ヶ月後

いきなり2ヶ月というのも心配なので、
まずは小手調べで1ヶ月からお試し。

ではいきますよ。コホン。

出でよ 鶏肉!
ゴゴゴゴゴゴゴ

鶏肉オブ5%塩分濃度
イン冷蔵庫

1ヶ月後の鶏肉さんの登場です!


キターーーーーーー

いよいよ降臨です。

ついにこの瞬間がやって来ました。

一見すると、見た目は普通っぽいですが
恐る恐る袋を開けますよ。

(※雑菌が入らないように、一度も袋はあけていません)

さぁ、ついに開ける瞬間が・・・。

ドキドキ ドキドキ・・・・

心臓の鼓動がいつもより激しく聞こえます。

ビー(ジッパーを開いた音)

クンクン(思わず匂いを嗅ぐ音)

・・・・

しーーーーーん(思わず無言)

・・・・

クサ・・・くない。

・・・・

念のためにもう一度
クンクン。

・・・・

やっぱり臭くない。

1ヶ月たっても クサクナイ。

ってことは・・・


食べられるってこと!?

自分の鼻を信じ、
いってみることにしました。

見た目は完全に普通

野菜も一緒にコトコト煮込んでスープに。

塩味が濃いので、味付けはなし。
野菜と鶏の旨みだけのシンプルスープです。

いざ、実食。

見た目は美味しそうです

冷蔵保存1ヶ月の鶏肉スープです。
恐る恐る口に運んでみると・・・

お、お・・・

美味しいじゃないか~~~~

そうなんです。
全然問題ナシだったんです。

むしろ ウマイ ときた。

アリです。全然アリ。

そうはいっても、一番気になるのは
食べた後どうだったか

ですよね。

変なもの食べて下すなんて
まっぴらごめんですもの。

結果、お腹は壊さなかっです。

私以外の家族も無事です。

ということは・・・

【生肉の5%塩分濃度での冷蔵保存】
1ヶ月は大丈夫である

という実験結果が得られました!

【生肉が1ヶ月も持つ】

大成功!

それだけでも快挙です。

ですが・・・・

本当に2ヶ月持つのか気になる。
そう思う人もいるかもしれない。

えぇ、もちろんやってみましたよ。

肉保存大実験②冷蔵庫で2ヶ月は本当にイケるのか?

1回目の冷蔵実験は大成功。
1ヶ月保存成功という快挙を成し遂げ

次は
豚肉オブ5%塩分濃度
で挑戦です。

今度は「豚かたまり肉」で行いました。
500gの肉に25gの塩をすり込んでっと。

そして、待つこと2ヶ月後。

ついにこの日がやってきました!
いよいよ前人未到の肉の冷蔵保存実験です。

【2ヶ月】という生肉にとって悠久の時間。

果たして無事に乗り切れたのかーーーーーー!

本に書いてあることは本当だったのか!?
いよいよ実証が始まります。

今度は、前回の2倍の時間。

危険度はMAX。
それをビンビン肌で感じます。

では、行きます。

出でよ 豚肉よ!

どーーーん

2ヶ月目の肉

うん、見た目は特に問題はなさそうですね。

しかし、見た目はよくても
2ヶ月たった肉なのよね。

・・・

恐くて開けられない。

でも、やるんだ。
後戻りはできない。

・・・

悟られてはいけない忍者のごとく、
そーっとジップを開け・・・

いざ

クン・・・(臭いを嗅ぐ音)

グオアッ


思わず顔をしかめる。

ぷ~~~~~~~ん!!!


そう、袋からは明らかに
「魔の臭い」が漂ってくるではないか。

イメージです

念のためもう一回・・・

ひでぶぅっ


やっぱりダメだ。

これ絶対アカンやつ。

ヨーグルトのような少し酸っぱい匂いが
私の鼻を襲ったのです。

まるでぬか漬けのような臭い。
もしやこれは乳酸発酵?

いやいや、そんなことはいいから
仮に乳酸発酵だとして食べられのか?

食べ物を無駄にすることだけは避けたいんだ。

もしかしたら、加熱したらいける!
とか裏技ないのかな?

無理だと思うけど、
「熟成肉」っていうジャンルもあるみたいだから
一応調べてみるか。

スマホで検索中・・・・

あ。ダメだわ。


カンカンカーーーーン

ここでゴングが鳴りました。

あっさり完敗です。

・・・ダメでした。

色々調べてみたけれど、
臭いがする肉は加熱しても、何しても

腐っています。

絶対に食べてはいけません。

もう一回言います。

絶対に食べてはいけません。


ジッパーの袋がまずかったのか、
密閉できていなかったのか
塩がしっかりまぶせていなかったのか

理由はわかりません。

ですが、本に書いてある通りには
うまくいきませんでした。

完全に大失敗です。

肉保存大実験③常温保存はどうなの?

実験失敗でおしまい・・・ではなく

実は、冷蔵庫実験とほぼ同時期に
「常温保存実験」をスタートしてしまっていました。

冷蔵庫がダメなら
いわんや常温保存をや。

綺麗道

絶対ダメそうなやつね。
一度失敗したからさすがになんとなくわかるよ。

なんだけども。

もう既に
10%の塩をバッチリすり込んで待機中の
常温保存肉がいるっていう状況。

もういるんだよね。棚の奥に。

今さら後戻りはできない・・・。

10%濃度なら梅干しと一緒だから常温でも保存可能です

と本に書いてあったんです。
私の独断じゃないんです。
(言い訳)

少なくとも筆者は成功しているんだから
可能性はまだ残されてはいる
・・・はず。

一縷の望みをかけて。

生肉常温2ヶ月目。

私、袋開けます。

意を決して袋を手に。

「ウッ」

なんとジップを飛び越し、
一部中の液体が漏れ出ているではないか。

ぷ~~~~~~~ん

しかも、異様な臭いをまき散らして。

その臭いはというと
#$%?+‘&%$・・・

これもダメなやつーーーーーーー!
(やっぱりダメかーーーー)

冷蔵庫肉と同様
ぬか漬けのようなヨーグルトのような
酸っぱい匂い。

完全にアウトだな。

一応、見た目はこんな感じ。

なんかグレーなカスが出てる
一見肉の色は問題ないんだけどね

ただ捨てるのも申し訳ないので、
せめて中身までしっかり見てからっと。

手袋を装着し切ってみる。

臭さは我慢して

案外、見た目は普通でした。

とはいえ、この臭い。

うん、どう考えてもダメだね。

えぇ、もちろん食べませんでしたよ。
確実にアウトですから。

食べてはいけません

今回、生肉を検証してみたわけですが
肉は見た目的には問題がない。
それが逆に危険だなと。

どこまでが安全で、
どこからが危険かわかりにくいってこと。

少なくとも必ず臭いは嗅がないといけないな。
うん。

まとめ

ということで、生肉保存検証実験の結果

5%濃度で冷蔵保存の場合は
1ヶ月までならいけそうだ。

それ以降はやめとけ。

常温保存はもっとやめとけ。

これが実験結果です。

大切な大切なお肉ちゃん。
なのに、結果的に
食べてあげられなくて本当にごめんなさい。

将来の可能性のためとはいえ、
食材を無駄にしてしまって本当に反省しています。

だから、推奨はしません。

でも、なんらかの問題が起こった時

塩を大量にすり込んでおけば
多少は日持ちする

その知識が役に立つときもあるかもしれない。

今回は、たんぱく質の保存の可能性として
肉を検証してみましたが、

塩蔵だけでなく、
乾燥や燻製と組み合わせないとダメなんだな。

ずぼらではいけないな、と反省。


今のところ

とりあえず味噌が最優先だな。

と思います。
(天然醸造のね)

とりあえず、味噌と米があればなんとかなる。

ということで、
まだまだ備蓄保存のイバラの道は続きます。

以上、生肉ウオーズの回でした。

ここまでお付き合いくださいました
あなたには超絶感謝です~✨

おしまい

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綺麗道こと古川綾子でした!

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