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「アデライン、100年目の恋」本当の幸せとは。


感想から述べると、「観てよかった。素敵だった。」「生きること、生きていること、そして誰かと共に生きていることその全てに幸せさと美しさありがたさを感じた。」「感慨深く、もっと自分と向き合って見よう。」なんて感じました。大好きです。

ストーリーを観てなのか、ストーリーと自分を重ねてなのかは分かりませんが、映画の最後のあたりでは号泣していました。

何か心の弱い部分をつかれたような、解放されたような涙です。

不思議な力がある映画だと思います。


さて、このお話も不思議な力によって主人公アデラインの人生は一変していきます。

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彼女が主人公のアデラインを演じるブレイク・ライブリーです。ゴシップガールなどの数々の有名作品に出演されているのでご存じの方は多いかもしれませんね。

彼女の美貌と落ち着き、聡明さがこのストーリーをより美しくしてくれます。

➣軽くあらすじを……

そんな彼女が演じるアデラインは、不思議な力により29歳の姿のまま100年以上生きていました。つまり不老不死の体をもつようになったのです。友達には先立たれ唯一の肉親である娘もとおの昔に彼女の年齢を超えおばあさんになり生きれば生きるほど孤独な人生へとなっていくのです。そしてそんな自分を人の目から避けるため何度も住居や職業を転々とします。

愛した人にも事実を告げられなくもがき苦しむのです。


若さと美しさ故にたくさんの男性は寄ってきます、仕事をするにもまだまだ体力はあり人一倍生きている分社会のこともよく知っています。

しかし、そんなことは自らの幸せとは全く関係ないものなのです。体裁は満たされても心は孤独。


ただ素直に自分を表現し自分として生きる、愛した人と共に年をとり時間を共有しこの世の最後まで生きていく。それがなによりも幸せに繋がるのです。

この映画のみならず、私たちのなかには密かに孤独だと感じている人はいます。満たされているようで殻にこもっている、本当の自分は孤独だという人もいるでしょう。


着飾っているものを取っ払い何もない自分には何が残るのだろう。

ふと私もそんな自分と葛藤する時があります。


孤独を解消する答えなど人それぞれですが、自分の心には素直に優しく生きていきたい。そう思わせてくれるのがこの映画です。

そして自分で勝手に決めつけて逃げてばかりで何かを見失い、本当に自分にとって大切なことやものや人はなになのか、本当はずっとそばで見守り愛を与え続けてくれている人がいたのではないか、そう考えることが出来、そう思わせてくれる映画でもあります。



不老不死の体が欲しいというひとがいます。

そこに待ち受けているのは幸せなのかそれとも孤独なのか、それを考えさせてくれるのもこのお話です。

この世に誕生し時とともに”老いていく”とは嫌な事でも止めたいものでもなく、とてもとても美しい事象なのかもしれません。


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