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声を聴き合い、響きを合わせる

サムネイルのお写真だいすき。表情を感じてみて。みんなで声を聴き合い、響き合わせたあとの、やわらかなエネルギーに心とからだが満ち足りたさまを。みんなの醸しているすこやさ、うつくしさ。

みなさん、こんにちは。
むらせあやです。みんなからはあやめと呼ばれています。

東京・千葉で中南米の楽曲を中心に、しずかな情熱に満ちたあいのうたをうたっています。こんなかんじです。(所要時間:約2分)

noteでは、自分の創造性を信頼するためにわたしが辿った過程を記していこうと思っています。音楽にまつわる圧倒的ななにかを持たざると知りつつも、素直に自分と向き合い日々表現を育むなかで見つけたゆたかさの記録。

3月のお話です。
ワンダーアリスこと、ボーカリスト/ボイストレーナーのありちゃんが主宰する声磨きのグループセッションにはじめて参加しました。

声磨きのセッションはね、「音と響きと意識の繋がりを体感する」というちょっとワンダーな体験を得られるボイスワークです。

その日参加したメンバーの声やうたの響きに宿るものを、ゆっくり丁寧に聴き合い感じ合う、そんなゆたかな時間を過ごせます。

「人前でうたうの怖い…」「自分の声が好きじゃない」「思うように声が出ない」ーーーだけどうたうことが大好きって人、ここを読んでくださっている方のなかにもいるんじゃないのかしら。

この相反する気持ちが自分の内側で同居しているときに、人前でうたうのって控えめに言っても地獄ですよね。からだを知らず知らずのうちに緊張で固めてしまって、うたえるものもさらにうたえなくなるし……。

そんな状況に陥った自分を「ああ、やっぱりわたしには才能がないんだ」と決定づけてしまうのは、あまりにも悲しいが本当によくあることだと思う。

でも真実じゃない。

たとえば、カラオケ行って仲間から「上手・下手」をジャッジされたり、あるいはうたっているのに選曲に忙しくて誰も聴いていなかったり、ストレスを吐き出したような金切り声にノリノリなふりをせざるをえなかったり…。

これが多くの日本人にとって、日常でいちばん身近な「自分が音楽をする」現場で起きがちなことだと思う。しかしそういう場面でうたうのは、音楽を楽しむには程遠くむしろかなりのサバイバルではないのか。

ほんとうはもっと大切にうたいたいし、その声にきちんと耳を澄ませてほしいし、不快な音に嘘ついてまでいいねって言いたくないし、巧拙よりもうたに込めた思いをただ感じてほしい…。

お友達と行くのはまだね、自分と仲いいくらいだから大切にしているものが重なるけど、会社や付き合いで参加せざるを得ない場は、音楽を利用したなにかにすり替わってしまうことがあまりにも多かった。

そういう場にいるのが苦手で自分を引っ込めてしまう人は確実にいる。
わたしもそうだった。今でもカラオケでうたう行為は苦手だ。

ところがありちゃんが主宰する声磨きグループセッションで立ち上がっていたのは、驚くべきことにほんとまったく真逆の場だったの。

あなたのうたを、わたしのうたを、丁寧に味わってくれる雰囲気がある。なにを感じたかをみんなが感じるままシェアしてくれる。怖いきもちそのままにうたうことが許されていて、誰が一番かなんていうのはどうでもよく。

その人だけが持っている味わいをどう感じ得るか、だけの世界と言っていい。その場にはうたうよろこびと、聴けるよろこびが混ざり合っている。

わたしが音楽をするのに大切にしているのも「聴き合い感じ合う」ことだ。

ことばには乗せられないある質感を声に宿して届ける。聴き手はそのとき「意味」で受け取らない。声という「微細な震え」に響いたからだが、直接受け取る領域のものがある。センシュアルなクオリティ。

決してひとことでは言い表せないものを感じ合うこと。

聴き手の深い沈黙に歌い手が安堵するとき、演奏の心地よい響きに聴き手が身を任せるとき、生まれるこの一体感をなんと形容したらいいのだろう?

ありちゃんの声磨きがユニークなのは、コンシャスネス、つまり意識を変容させることで個々の表現にアプローチをかけていくところだ。

そしてレベルもキャリアも関係がなく、よりイメージ通りに音楽を表現できるようになるためのサジェスチョンがひとりひとりに示される。

これは、わたしが個人レッスンを受けている大好きなマイさんとも共通してるところでもある。けれどおおきく異なるのは「お互いを聴き合う」ことで養われる、声の響きへの感度、繊細さじゃないかと思う。

そう、うたうには聴くひとの存在が圧倒的に必要だ。

もう一度大きな声でいうよ〜!

\ うたうには聴くひとの存在が圧倒的に必要だーーー!!!!! /

みんなこの『グレイテスト・ショーマン』の動画知ってるよね?
(聴いたことなかったらぜひぜひ聴いてみてね〜)

このうたごえが魂に響いたひといるよね?
キアラ・セトルのうたごえは、ほんともう素晴らしいよ!

だけどこれは「キアラのうたごえが素晴らしくて周りが感動している」場面じゃない。注意深く見ていけば、圧倒的な優しさに満ちたオーディエンスの存在が彼女の心を開かせたことがわかる。

だからこそ表現し得たうただったということ。

書いててまとまりがつかなくなってきたけれどつまりね。

もしもうたうことが大好きなのに人前でうたうことが苦手だとしたら。
それはほとんど環境要因であってあなたの能力のせいじゃない。

「うたいたい」気持ちこそ大切にして、今すぐ場所を変えてみよう。
あなたのうたごえを大切にしてくれるひとのもとへ。

そこでうたってみたらわかる。

そして誰かのうたにもじっくりと耳を傾けてみて。
誰も彼もがすばらしいうたごえを持っていると直ちに気付くだろう。

ひとは植物と同じだ。ゆたかな土壌があって、あたたかな光とおいしい空気、新鮮な水があれば、すくすくと育っていく。

いやいや環境じゃない、誰に認められなくても凄まじい努力をして能力を勝ち得たひとだっている? 

うんそうよね。でもそのひとは育つ環境を自分で整えてきたひととも言えるかもしれない。「誰よりも自分の声を自分が聴いてあげる」ことによって。

それほどまでに聴くことはパワフルだ。

ひととひととの間に流れる沈黙のあいだにゆたかな音楽が響いている。その響きを聴き合える、相互作用の場が日常に溢れたら。それこそ飲み会のあとに行くカラオケの場で、そんな音楽体験がもっと増えていったら。

いったいどんな世の中になるだろうと思うと胸が高まります。

この写真をもう一度貼っておく。この笑顔の質感ね♡♡♡

あなたにうたいたい気持ちがほんの少しでもあるのなら、
わたしといっしょにうたおう。奏でよう。

響き合える日を楽しみに待ってる♡
らぶ。

ワンダーアリス(Face book)
https://www.facebook.com/alice.happyparty

アリちゃんワンダーランド(web site)
http://wamon.club/alichan/index.html
Live music by Pf:佐藤まさみ B:土谷周平 D:公手徹太郎


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