正しくあるより、やさしくあること

今日は、彼氏と久々にお酒デート。ホテル併設のバーでゆったり。
我々はお酒好きなので（特に私が…）
最初は、彼はウィスキーの水割り、私はロック。

で、もう少し飲もうか…と、二人で焼酎ロックを頼みました。

平日だし、まだ東京は自粛中だし、
我々以外の客は１、２組ほど。店内はガラ空き。
他に注文してる人もいないので、カウンターで店員さんが用意してるお酒、
我々のだな、と眺めてたら、
二人ともロックのはずなのに、１杯が水割りだったんですよね。

あれ？と思ってたら、
ほどなくして店員さんがテーブルに来て、

「あの…水割りでしたよね？」と、彼氏に聞いてきた。

彼氏はもともと飲食業の経営もやってたので、飲食店の人に厳しい。
入った店で、店員が営業中に私語をしてるのも嫌がるタイプ。
この店員さんがオーダーミスしたの、気づいてるよね…
まったくもう、と思っていたら。

彼氏は笑って
「うーん、どうしようかな。水割りとロック、どっちが美味しいです？」
と店員さんに聞いて、改めてロックをお願いしたんです。

店員さんがテーブルから去った後も、
こそっと私に「オーダーミスだよね」
とか言う事もなく、そのまま、にこにこしている。

うーん。ほんと、こういうところ、すごいなーと思う。
私だったら店員さんに、
「私、ロックって言いましたよ」って笑顔で言っちゃう。
こらえたとしても、店員さんがいなくなったら、
こそっと言っちゃう気がする。

たぶん、もう会わないかもしれない人で、
相手に非があったとしても、やさしくできるなんて。
本当に、品がよい人だな、とじんわり。

心地よく、やさしさに酔った夜なのでした。