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ワイン備忘録

自分自身の忘れる速度との勝負なのかも知れない。


ブドウ品種〜リースリング Riesling〜

・冷涼から温和な気候を好む耐寒性のある白ブドウであり、
酸を保持しながら時間をかけて糖分と風味が発達する(やや晩熟)。
・乾燥し日照時間が長い秋に恵まれた地域で遅摘みに適している。
⇨貴腐の影響を受けやすい(貴腐化できる)樹上で凍結させることが出来る。
・強い果実と花の香り、高い酸味のアロマティック品種
⇨花の香りを保つため、ステンレスタンクなどの不活性容器を使用し発酵
最高級なものは瓶内熟成可能。高い酸味はワインの鮮度を保ち、蜂蜜とガソリンの複雑な第三の風味が発達する。
・辛口から甘口まで、ライトボディからフルボディ

熟したブドウ→緑色系果実(リンゴ、洋梨)、柑橘類(レモン、ライム)の風味
非常に熟したブドウ→有核果実(モモ、アプリコット)、トロピカルフルーツ(マンゴー、パイナップル)の風味
時に、ドライフルーツ(ドライアプリコット、レーズン)の風味

◆産地
ドイツ
◎モーゼル Mosel≫【リースリングの世界的産地】
ライトボディ 半辛口、半甘口 アルコール弱め、酸味高め、花と緑色系果実の風味
最高の畑は川のすぐそばの南東に面した急斜面(粘板岩土壌スレート)にあり、石の多い土壌が太陽熱を吸収し再放出する点とモーゼル川に反射された日照がブドウの成熟を助けている。
※ピースポート村、ベルンカステル村、ヴェーレン村が有名

◎ラインガウRheingau≫【ドイツにおける辛口リースリングの聖地の一つ】
辛口、ミディアムからフルボディ。
熟したモモの風味。
地域西側を流れるライン川と東側を流れるマイン川の北岸に位置する南向きの斜面の畑※が多く、ライン川の湿度でドイツ最高のベーレンアウスレーゼ(BA)やトロッケンベーレンアウスレーゼ(TBA)が算出されている。
※ヨハニスベルグ村、リューデス村を囲んでいる。

◎ファルツPfalz ≫【ドイツで2番目に大きな産地】
辛口。アルザス地方の延長とみなし、ハールと山脈の東側に位置し、ドイツで最も乾燥した地域。ドイツでは温暖な地域の一つで、円熟した濃厚なボディのリースリングとなる。
※畑はフォルスト村とダンデスハイム村の西側急斜面の畑が定評。一帯をミッテルハートと呼ぶ。

フランス
◎アルザスAlsace≫【辛口主体に、VTやSGNのスタイルの幅広さ】
典型的なアルザスのリースリングは辛口、強い香りと風味。熟した柑橘類、有核果実、果樹の花、酸味が高いミディアムボディ。
グランクリュのものは瓶内熟成可能。⇨ハチミツとドライフルーツの第三の風味が発達する。
遅摘みされたブドウからはより甘口が作られ、ヴァンダンジュ・タルディヴ(Vandanges Tardives)と呼ぶ。
ヴォージュ山脈の東側に位置し、雨混じりの偏西風から畑が守られている。フランス全域で最も乾燥した日照の多い産地。東または南東に面した山麓の畑は朝日の恩恵を受ける。秋までゆっくり成熟できる。

オーストラリア
◎クレア・ヴァレー、イーデン・ヴァレー»【オーストラリア二大リースリング産地】
ライム、モモ、花、ガソリンなどの強い香り、辛口の爽やかなスタイル。
クレア・ヴァレーはやや温暖、イーデン・ヴァレーは標高が高く涼しい。


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