色 音のない世界 篠田桃紅さん


随分前に
この方の作品を目にした
 


墨だけで描かれた一本の横線


ただ、それだけ


それだけだけど
ずっと見ていたいと思った



大人になり
お金を気にせず
欲しいものを買えるのだとしたら 


篠田桃紅さんの作品を
日常の場所にぜひ飾っておきたいと願った


こころが静かになる感じ
ほんとうにそんな穏やかな時間が
永遠につづいていくような安心感を覚えた



色のない
墨濃淡だけの世界


わたしの知る限り


茶道、禅、
仏教の世界とどこか近いような感じがする


人との関わりというよりも
自分1人の世界・・



根暗?
孤独?
近寄りがたい?


昔からそういう世界に
どうしても惹かれてしまう



この世界から色がなくなったら
わたしは生きていけない


でも 色のない世界にも惹かれる・・


矛盾してる


音はなくてもいいかな・・

自然の音 お料理するときの音

あとは
大事な人たちの声と会話が聞こえればいい・・



筆は龍にたとえられる


筆でお仕事をされてる方は
龍とのご縁が深いのだと思う


紫舟さんが言われてたのかな?


いつかお習字を習いたいと思いつつ
一度も実現されていない・・



字を書くって
“描く”ともいえると思う


像形・・


この文字がうかんだので調べてみた
まだこういう言葉がないみたい


でもわたしなりに表現するならば
像形
この言葉をつかいたい


白と黒
一本の線


これだけで
すべてをあらわす



どこまでも深く


昨晩 勢いでこの記事を書いたあと
篠田桃紅さんが3月1日にお亡くなりになったことを知りました

いつかあなたの作品と暮らせる日を夢みて


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