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人の何が好き?

私はどうして、人に興味を持ったのだろう。人のどこに興味を持ったのだろう。

昔から二次元のキャラクターが好きで、性格や特徴をとことん調べては自分もその仲間になれた気がして、ずっと一緒に遊ぶ夢を見てるような子供だった。

中学二年生の頃大好きだった、細田守監督の「おおかみこどもの雨と雪」は設定資料集を買うほどはまったけれど、それはキャラクターについて深く知るためでしかなく、他の部分はほとんど見ていなかった。

でも、今は読むところが違う。私は監督や制作に関わった人の話にすごく興味がある。そのシーンはどんな意図があるのか、テーマは何なのか、それぞれのキャラクターはどういう役割があるのか。作品がその人の価値観、メールを表していると知ってから、何を考えてそれを作ったのか知りたいと思うようになった。

そのきっかけは、ある役者の方に出会ったことだと思う。

その方は、昔から名前だけ聞いていたのだけど、ラジオを聞いたことは偶然だったのか、必然だったのか、気が付いていたらその人を応援するようになった。

ルックスや性格はあまり好きなタイプではないなと思っていたのに、ラジオでリスナーへのアドバイスの内容、仕事への考え方、自分がどんな価値観を持っていて、それをどう芝居に生かそうとしているか、どう表現するかというような話をたくさんしてくれた。

はじめて人の内面を尊敬し、好きになった。

というか、初めて三次元の人の内側を知れたのがその人だった(語弊がかなりありそう)。

好きなところはいろいろあったけど、自分の思いをなんでもはっきり言ってくれるところから、自分にない考え方、価値観、生き方について知るたびに「こんな考え方があるんだ!」と学校の勉強よりも衝撃を受けた。

ここから、気になるいろいろな人のインタビュー記事を読むようになったのだと思う。自分にない価値観、素敵な考え方。。。ラジオやインタビュー記事、そして作ったものはその人がどんな人か何を思って、どんな背景があって生きてきたかが表れていて、一人として全く同じ人がいないからこそそれぞれの考えや正義があってそんなことを知れることがすごく嬉しい

人に影響を受けたと書いたけど、それは人の内側にあるその人ならではの考えや思い、願いを知り、自分もそんな思いを感じてみたい。と思うから。


noteは私が初めて人の内面を知ることのできたラジオに似ていると思う。ここでは、思想や価値観がその人の言葉で表現されている。そこがすごく好き。


古性のちさんはたった一人のラブレターとして文章を書くとおっしゃっていたけれど、noteは宛先が明確になってない手紙だと思う。

だから、読みたい人でも、ふと通り過ぎた人でも、だれ宛にでもなれる。

私はどうして、人に興味を持ったのだろう。人のどこに興味を持ったのだろう。

私は、その人にしか持てない、いろんな人の思想、価値観に触れることが好き。触れることで、自分が広がる感覚が好き。

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