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第三音は調味料

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合奏の時に「第三音の人は~」
なんて言葉を聞いたことがありませんか?

今回はこの第三音とはなんぞや?ということについて
超ざっくり、おおまかな解説をします。

【注意】
主に基礎練時に和音練習として取り入れられているような
超ドシンプルな和音で話を進めます。
なので、あらゆる曲中の和音が全部こうなるよ!ということではありません
ハモリのバランス感覚を身に着けるという観点の基礎的なお話しだとおもってお読みください。

■第三音って…なに?

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和音と呼ばれる、いわゆるハモっている状態の時
当然じぶん以外の音が鳴っていますよね?

たとえば
トロンボーン3人がそれぞれの音を全音符で吹いているとします。
わかりやすく
1st:イチコちゃんがF
2nd:ニコちゃんがD
3rd:ミコちゃんがB
を吹いているとしましょう。

3人

この3人が鳴らしている音を
楽譜上でお団子みだいに並べたときに
下から数えて何番目を吹いているかでそれぞれ名前がついています。

詰みなおし

下から3番目第五音   → イチコちゃんの音
下から2番目第三音   → ニコちゃんの音
一番下    根音(主音)→ ミコちゃんの音

今の例だと下から2番目の音を吹いている
ニコちゃんが第三音を担当している人になります。

協和音

■明るい/悲しいを決める味付け係

味付け

実は第三音って
和音(例えばドとミとソを同時にならすヤツ)の明るい/悲しいを決めちゃう重要ポジションを担っています。

体感

まずは全部白い鍵盤でドとミとソを同時に押してみます。

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お辞儀をするときの「気をつけ」の音が聴こえてきたと思います。

では次に
中指の音(ミの音)だけ黒い鍵盤(ミの♭)に変えてみます

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・・・どうですか?
悲しくなっちゃいましたよね…

こんなかんじで
第三音がどれを鳴らすかで和音の雰囲気がガラリと変わるんです!

ムードメーカー

■味付けの加減

加減

で、ここからは音量のバランスの話になりますが

このムードーメーカー的な音を
「いま俺が色変えてるぜ!聞けぇぇ!」
っとやると、あまりカッコよく聞こえません。

根音(主音)と第五音がしっかりと鳴っている
そこへ少し添えるように吹くといいかんじになります。

スイカに塩

■ちょっと上級者向けのアドバイス

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ここから先はもっと高度なテクニックの話になりますが
明るい/悲しいそれぞれ響きの時によって
第三音のピッチを微調整する
超きれいにハモってる!って響きになります(これが純正律の和音)

細かいことを言うと何の音かによっていろいろと複雑な数値になります…
なのでここでは割愛しますが(勉強すると超面白い領域ではあるよ!)

ざっくり説明するとしたら
明るい和音の時は第三音はちょっと低め(暗いかんじに)
悲しい和音の時は第三音はちょっと高め(明るいかんじに)
調整すると純正律に近づけることができます◎

ただ!
とりあえず一番最初は基準のピッチで鳴らすことができるようになってから
この辺りは挑戦してみてください◎

■まとめ

和音とかいわゆる音楽の座学系(音楽理論)ってわけわかんない
って思うかもしれませんが
実践してみるとそんなに難しいこと言ってないな
ってかんじですよ~

むしろ体感してから「実はこんな仕組みなんです~」って教わったら
超すんなり頭に入るのかもしれないですね…

失敗から学べってそういうことなのかな~
と思う今日この頃です

次回(11月2日配信予定)は
実はよくわかってないかもしれない
2種類のアクセントの吹き分けイメージをご紹介しようと思います


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