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ヨーロッパ TOFU(豆腐)事情

先日娘が仲良しのクラスメイトの家でプレイデートをするというので、私も一緒にお邪魔してきました。
そのクラスメイトはドイツ人の女の子で、弟君と一緒に娘と同じインターナショナルスクールに通っています。

ママは100%ドイツ人な外見ですが、いつもおしゃべりすると日本人と話しているみたいな感覚になります。不思議だなぁ。。。テンションの落ち着き具合が妙に日本人っぽいのです。

そんなママさん、お誕生日が近い娘たちのためにケーキを焼いてお迎えしてくれました。

アップルケーキがとっても美味しくてお代わりしちゃいました。
子供達は学校で習った歌を歌ったり、ボードゲームをしたり、何故か新体操ごっこをしたり、気づけばすっかり日が暮れていました。
サクッと用意するから夕食も一緒にどう?と声をかけてくれて、そろそろお別れの時間と覚悟していた子供達はまだ一緒に居られる!!と大喜び。
ママさんは、私達がベジタリアンじゃないかを確認し、
「じゃ、チキンだけお店で買ってくるから5分だけ留守番しててくれる?」
と家を飛び出し本当に5分後に戻るとものすごい勢いでチキンと野菜をカットして、15分後には「ご飯できたよ!」と
大きな中華鍋をテーブルの真ん中にドン!と乗せました。
わ!やっぱり日本人ぽくはないや(笑)。

お鍋を覗くと、食欲をそそる香りを放つ肉野菜炒めが!
給食ですか?っていうくらいいっぱい入っています。
そして電気炊飯器からホカホカの白米をボウルに移してこれまたテーブルにドン!

何か面白いんですけど(笑)。
オランダで、ドイツ人が作った中華料理をご馳走になる日本人!

写真はないですが、中身はこんな感じ。
・カット野菜(ズッキーニ、人参、ネギ、ブロッコリー、カリフラワー)
・鶏肉
・ブラックビーンソース
・何か香り高い四角いもの

そう、この「香り高い四角いもの」が今回のテーマのTOFU(豆腐)だったのです。
「香り」が全然お豆腐じゃないので、一体何なのかママさんに聞いたら
オーガニックストアで売っているイタリアンテイストのTOFUだとのこと。
味がないお豆腐だと弟君があんまり食べてくれないから最近はこれにしてるそうです。

ブラックビーンソースの中華風味の中にTOFUが放つバジルやドライトマト、きっとオレガノだろうなと思われるハーブの香り。
この組み合わせは初体験の最高なコンビネーションでした。
私も子供達もモリモリ食べて、給食みたいな中華鍋がすっからかんになりました♩

そして、好奇心が止まらない私は、早速オーガニックスーパーでイタリアンTOFUを発掘!(ドイツ人ママのと同じメーカーか分からないけど)
これです↓

発掘と言って良いほど見つけにくかったこのパッケージ(汗)。
お豆腐のイメージとかけ離れ過ぎていて。
パッケージ上の写真ではペンネにダイスカットのTOFUが入ってたり、BBQ的に串刺しになってたり、サラダにトッピングしてたり。色々考えるねぇ。
でも私は知っているのです。
このお豆腐は中華にベストマッチなんだって事を♪♪♪

中はどんなかというと

うわ、美味しくなさそう(汗)
あの中華体験してなかったら絶対買わなかったな。

今夜はイタリアンTOFUで中華に決定。
でもその前にランチで正統派イタリアンを試してみよう!
と、サラダに生のままトッピングしてみましたら

マズイ!!!!!

これはダメです。食感もザラッとボソッと、それなのに水っぽくて想像していたチーズの代わり、みたいなものとは大違いでした。

ということでTOFUを取り出し、オリーブオイルでソテーして冷やしてから再挑戦です。

美味しくなりました♪♪♪
これは火を通すのがポイントですね。しかし、本来のイタリアンだと何だか当たり前すぎて別に感動しないです。

そして楽しみにしていたお夕飯。




我が家の冷蔵庫の中のお肉と野菜のラインアップがこんな感じだったのでドイツ人ママのお料理とは大分違いますが、これはこれで文句なしの美味しさでした!!
やっぱり中華料理とイタリアン豆腐は相性抜群です。

こうして日本から遠く離れたヨーロッパで思わぬ不思議なお豆腐体験をしたので、こちらではどんなお豆腐があってどのように調理されているのか知りたくなって調べてみました。

以下の写真は私のお気に入りのオーガニックスーパーのオンラインショップの「Tofu」のページです。

白くない(笑)。
想像以上に普通のお豆腐じゃなくなっています。

アーモンド・セサミ
照り焼き
スモーク
ターメリック
唐辛子
バジルなど

まあよく考えましたよね。
私はやったことないですが、日本にいる時に絹ごし豆腐にオリーブオイルと岩塩をかけて食べるのが一瞬流行ったような記憶がありますが、
欧米人はドイツ人の弟君同様、お豆腐そのものが味付きじゃないと美味しいと思わないのかも知れません。

私が子供の頃に近所のアメリカ人家族が家に遊びに来て、母が冷奴を出したら小学生の子供2人が口に入れた瞬間吐き出したのを思い出しました。
デザートみたいだったのに何これー!!と大騒ぎでした。
おまけに私が冷奴に鰹節をかけたら、ふわっと揺れる鰹節の様子に
何か動いてるんだけど、怖い!!とおののいていましたっけ(笑)。
その2人も今頃アメリカでTOFU食べてたりして。

それからどんなお豆腐レシピがあるのか調べてみました。
・キヌアと豆腐のゴレン(インドネシアのナシゴレン風かな?)
・スパイシー豆腐テリーヌ(スパイスをまぶした水切り木綿豆腐をオーブンで焼く)
・豆腐スプレッド(ガーリック入りの絹ごし豆腐をペーストにしたもの)
・豆腐とバジルのポタージュ(絹ごし豆腐とポテトでクリーミーに)
・豆腐サンドイッチ(グリルした木綿豆腐と野菜をパンに挟む)
・トマトと豆腐のキッシュ(絹ごし豆腐、オイル、スパイスのフィリングにトマトをトッピング)

その他、パスタや炒め物を中心にグラタンなどのオーブン料理のレシピもいっぱい紹介されていました。

様々な食文化に影響を受けながら世界の愛され食材になったお豆腐。
今ではもう「bean curd」なんて英訳しなくても通じる食材になりました。

オランダに来てから日本にいる時より明らかに大豆イソフラボンの摂取量が減っていたので、これを機に和食以外でもお豆腐をもっといっぱい取り入れてみたいと思います。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。


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