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発熱を軽んじてはいけない理由

たー坊先生、先週突然がーんと高く発熱した。久々というか39度越えの発熱は数回目。ちなみに、彼は普段とんでもなく元気印なのだが、ワクチンの副反応にはめっぽう弱い。生後2年くらいまでの間によくやる予防接種はひととおり翌日には副反応で熱を出す。先日も最後の4種混合の予防接種翌日に熱を出して貴重な夏休みが2日ほど吹っ飛んだ。。でもその場合も大抵38度くらいで本人もいたってケロッとしている。何がつらいってこのご時世38度だと保育園に登園できないことくらい。
ということで、これまで大した大病もなく、熱が出ても38度代。まれに39.5くらいまで上がるが、わりと元気。

その日も本人はそれまでケロッとしてて、夕方保育園に迎えにいくと、先生から「今日の午後と夕方と37.3度でちょっと高めで気になっています。手足口病が園で流行っているので・・」と。

手足口病ってなんかすごいネーミングすぎませんかい。インパクトがありすぎてほかに何も入ってこない。子供が生まれるまでこんな病気聞いたこともなかった。手足口・・どれも大切すぎるものが同時に病にかかるなんて想像しただけで恐ろしい。保育園に通う以上、流行り廃りはどうしようもないわけで、毎日アルコールシュッシュとか、帰ってきて真っ先に足の裏と手をふくとか、こまめにやっていても昼間子供同士でがっつり遊んでいたらどうしようもない。こうやって園児は強くなっていくのだ、と言い聞かせている。

その夜のこと、ふとたー坊先生がギャン泣きをし始めたのが深夜3時ごろ。何かと思って飛び起きたら、横のベビーベットにちょこんとお座りしてさめざめと泣いている。まるで暗闇の中にぼーっとそびえたつ大仏様のように。のどが渇いたのかなと思い、慌てて麦茶を差し出すもたいして飲まず、抱っこしてゆさゆさしても、寝っ転がっておなかの上にのせても泣き止まず。しょえー明日はまだ週前半だぜ。。何をしてても泣きまくる状態で2時間ほど経過したころ、たー坊先生には申し訳ないが、こちらは眠すぎて意識が吹っ飛びそうになる・・その手前で旦那さんが見かねたのか、うるさくてさすがに目覚めたのかむくっと起きて代わってくれた(もっと早くかわってほしい)。そして熱を測ったら39.3度。保育園はお休み確定。

ということは、早朝5時過ぎ。超ダッシュで今日の仕事のリスケ依頼をせねば。急いでPCを開き、社内の仕事は可能な限りリスケ。社外の仕事はなるべくリスケしたくないので、旦那さんが在宅や休みをとれるかどうか確認し、実施できるものとそれでもどうしてもできないものを見極めないといけない。が、その前に何よりシッターさんの確保。こういうときのために保険がてら病児保育専門のシッティングサービスに入っている。このサービスは本当に素晴らしくて当日朝8:00までの依頼なら原則100パーセント対応してくださる。直近4ヶ月ほどは依頼することがなかったのでそろそろ卒業&休会かなと思っていた矢先のこと。保険は保険。生涯かけておこう、と心に決めた。期待大で藁をもつかむ思いで会員サイトにログインして衝撃の事実が。お盆休みでサービス休止中。うがー。。。そうですよね、休暇は万人のもの、リフレッシュは大切ですよ。結局その日は午前中は病院にいくことにして、午後から夜のスケジュールを二分割して旦那さんと私で交互に担当することに。

すでに朝日がのぼり、鳥のさえずりチュンチュン。ひと仕事終えた感さえあるが、まだ終わっていないという現実(というか始まってすらいない)。大慌てでオンラインでかかりつけ医の診療予約を確保。6:30からの診察予約開始に6:27ぎりぎりスタンバイ。そして6:30こっきりに予約画面へゴー。それでも取れた予約は8番目。私よりもはるかにつわものママさんたちが少なくとも前に7人。どうやったら1番に予約できるのか、もはや謎。きっと診てもらえるのは10:30とあたりをつけたが、並ぶこと30分以上。結局みてもらえたのは11時過ぎだった。

発熱しているのでいつものとおり、到着前に連絡して裏口から個室へ。
先生お手製の段ボール盾の重装備でやってきて、あちこち診てくれた結果、夏風邪という判断に。コロナではない、発疹も出ていないので突発性発疹でもない(1歳11か月でまだやってない)。手足口病が園で流行っていますと前のめりに伝えたが、発疹は出ていないので様子見です、と。

手足口病ではない、と言われてほっとしてふと見上げて目に入った病院のカレンダー。明日水曜日は休診日で翌木曜日から日曜日までは夏季休暇のため休診ですと。なんか若干やな予感はしたものの、風邪だしまあいいか、と思ってしまったが最後、あとでとんでもなく後悔することになる。

たー坊先生は起きてしまえばこっちのもので、超元気に遊び、家の中をズリズリあれでもないこれでもないと動き回り、本棚から本はすべて出しては読まずに放置し、おもちゃも引っ張り出してきては遊んで放置し、また引っ張り出すという始末で、こちらは予期せぬところにあるおもちゃを踏んづけてギャッっと飛び跳ねたりしている。痛さのあまり頭の一つも小突きたくなる。まぁ、夏風邪だしきげんがよいのは元気な証拠と自分を諭し、このまま熱は下がるでしょ、なんて余裕ぶっこいていた。

あれ?と思ったのはその日のランチの時のこと。たー坊先生は摂食外来に通っていてわりと食に関しては優等生。

最近は大きめに切ったものでもしっかり嚙んで食べることができる。コップ飲みもできるし、何より好き嫌いが本当にない。あげたものはたいてい何でも食べる。そんな食いしん坊のたー坊先生が、なんと野菜拒否。ご飯も拒否。そしてスープも拒否。全拒否!?プルプルと横に首をガンガン振って「いりません」という。渾身の首振り。口元にもっていっても、「僕いりませんから」みたいな顔をして手で払いのけてきたりする。
これはこれは一大事!!さすがに控えめにいっても割とノーテンキめの母もびっくり仰天。普段なら「食べないなら食べなくてもいいよ、」という余裕をかませるところだが、いざまったく食べない姿を見ると、「何が起きた!?」と心配になる。唯一食べるのがパン。オンリーパン。そして牛乳。ミルクにヒタヒタになったパン。お茶も飲まずお水もノー。スープもノーで、ニンジンやカボチャをとろとろにしたものもノーサンキュー。

これはもしや風邪じゃないかも、と思った翌日、ようやくシッターさんが短時間だけど手配できた。引継ぎの際にたー坊先生を見て、あれ、少し発疹が出てますね、と。そこから熱は下がっていったものの、あれよあれよという間に発疹だらけのたー坊先生が出来上がり。おなかと背中は全然何ともないのに、腕の全面裏面と足全体と口のまわりにボツボツが。。しかも結構大きくて赤くなったりしている。

夏風邪じゃ絶対ない!と確信したので、翌日午前休をとって朝一病院へ。
と思いきや、そうだかかりつけ医は夏休み中だった。。。基本的に発疹系の病気は突発性発疹も手足口病も、最初にみてもらったお医者さんが全体の経過観察を経て、完治したという根拠をもって治癒証明書を出してくれる。この治癒証明書がないと保育園の登園も療育にも行くことができない。。そして今回、夏風邪と診断したター坊先生を見てくれた先生はザ・バカンス中。とはいえ、再び病児シッターさんを頼むとなると、この発疹の原因を特定していなければ依頼ができない。

ということで、ちょっと遠いかかりつけ医その2にかかることに。ここはいつもかかりつけ医1がおやすみの時にお願いしているもので、それがバレると申し訳ないと思っていつも隠すのだけど、1回カルテに書かれた「かかりつけ医1は別にいる」はどうやら生涯消えることがないようで、毎回「●●先生にはもう見てもらったの?」といわれる。ギクッとして今夏休み中で、とか今日休診日で、とか背中に汗をかきながら伝えることになる。で、かかりつけ医2の先生曰く、「これは手足口病だね」とあっさり。突発性発疹と何が違うのか聞きつつ、「手足口病のように足の裏や手の裏には発疹出てないんですけど」と伝えると、どうやら今流行中の手足口病は手と足の裏にあまり出ず、なぜか手と足の全体に発疹が出るとのこと。でも突発性発疹だと体全体に発疹がでるらしく、たー坊さんは体の全面と裏面には全くでていないので、無事?手足口病の診断結果になりましたとさ。

そしてそのかかりつけ医の先生曰く、「困ったね~僕たち月曜から夏休みでお休みなんだよね」と。おっと、こちらもバカンスシーズン。。しかも、先生にパンと牛乳以外食べないんですよね・・と伝えたところ、たー坊先生ののどを見て舌をむんぎゅと押さえつけて診察した後に「うーん、それは違う理由かもね。のどはそんなに腫れてないし、水疱もできてないよ」とのこと。えっ・・一瞬固まる母の横で、きっとたー坊先生は相当ギクッとしたに違いない。結局、のどをみてもらい無事に来週めどに治癒証明書を出してもらい、しばらく自宅安静になりましたとさ。週明けから食事が進んで元気なら保育園にも行ってよし、とのこと。

その日の午後、シッターさんに存分に遊んでもらったたー坊先生は、さぞご満悦だったのか、シッターさんがおやつにくれたボーロをチャンスとばかりに完食したそうで。あの硬くてボーロが食べれて野菜が食べれないわけがない。完全に回復したとみなした母はその日の夜以降、がっつり通常食に戻しまして、それでも最初は首を横にフルフルと拒絶するたー坊を横目に、「チミのお喉はもう赤くないのだよ。これ食べないなら食べるものはもうないよ」と地道にコツコツ脅しまくった結果、ごまかせないと観念したのか、通常どおり何でも出てくるものを食べるようになりましたとさ。

それでもたまにまだ横に首をフルフルふって拒絶してみせるパフォーマンスは健在で、そのたびに母から「もう食べないの?ほかに何にも食べるものないよーおなかすいちゃうよー」と軽やかに脅されまくっては、しぶしぶスプーンを口に運ぶのでした。
いやはや、怒涛の1週間だった。。

熱も高く、テンションも高い
ブツブツ発疹あっという間!
最近何でも履きたがる!


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