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後悔する気持ちの正体

あの時、あんな事しなければよかった。
あの時、こうしておけばよかった。

今更どうすることもできない。
だけど、いつまでもグルグルと頭の中を渦巻く後悔の気持ち。

出来れば、もう後悔なんてしたくない。
悔やんでも仕方がない。
さっと気持ちを切り替えて、前を向いて生きたい。

そう望んでも、ついまた後悔の気持ちに心をとらわれてしまう。


そんな気持に苦しんだことはありませんか?
今、まさにそれに苦しんでいませんか?


この、つらい後悔の気持ちからはどうしたら抜けられるんだろう。


世の中には、強く後悔する人と、あまり後悔をしない人が居ます。
さらに言えば、そうしてあまり後悔をしない人のことを、
無責任だ、事態を理解できていないバカだ。
と、罵る傾向さえあります。


だけど、誰がどう見ても。
あまり後悔をしない人のほうが、人生を軽々と楽しんでいるような気が、しませんか?



もしかしたら、苦しい後悔の思いではあるけれど。
後悔をすることにはいろんなメリットがあるから、それがやめられないのかもしれません。


そんなことない!
今すぐこの苦しさから解放されるなら解放してくれ!

って思いますか?



それでは、早速 思い込み解除の散歩道 へご案内しましょう。
さあ、あなたはどうして後悔ばかりしてしまうのか。


☆可能性1 思慮深い人でありたい

過ぎたことを悔やみ、内省し、よりベターな選択肢に思いを馳せることを、 思慮深い と思っていませんか?

そんなイメージがなんとなくあるかもしれません。
······が、それ、勘違いです。
本物の思慮深さは、今をどう生きるのかのみが大事なことを知っています。



☆可能性2 変化が怖い

過去に思いを馳せ、過去を向いていれば、意識は常にもう終わってしまった背後の時間に向いています。
つまり、この先へ進まなくてよくなり、変わらなくてすみます。
変化が怖い。一歩踏み出すのが怖いけれど、それを自覚したくないがために、なんとなく内省してるふうに体よく意識を後ろに向けておける手段が、後悔なのです。


☆可能性3 自分を罰していたい

後悔とは、自分の判断や行いを過ちだったと決めることです。
つまり、自分は間違いを冒したと思っています。
そうして後悔し続けながら、ずーっと自分自身を罰し続けていくのです。

何故そんなことをしてしまうのかにも理由があります。
有りがちなのは、これは本当に有りがちなのですが、自分のことをダメだと思っているからです。
原因は様々にありますが、そんなセルフイメージの低い自分をダメだダメだと罰し続けることが癖になっていて、その癖で自分を責めるために後悔というツールを使っている可能性があります。


☆可能性4 誰かを庇いたい

上で、
後悔とは、自分の判断や行いを過ちだったと決めることです。
と、書きました。
もしかしたら本当は、自分ではない他の人の行為や判断を過ちだと思っているけれど、そんなふうには思いたくない一心で自分自身に自分が悪いのだと言い聞かせている可能性があります。
誰かを非難してしまうくらいなら、自分を責めていたほうがマシだ。という、切なくも健気な気持ちがそこにあります。


この中のどれかに当てはまっている場合や、複数を絡めあわせて居る場合もあるかもしれません。

ただ、ひとつだけ確実に言えることがあります。
上のどれが理由であっても、後悔に感じているメリットは、すべて[現実からの逃避]ができるということなのです。


あぁ。
気がつきたくなかった。
こんなことに。


漠然と、後悔に苦しむ自分で居たほうが、どれだけマシだったことか。


悲劇のヒロイン

でも。
気がついてしまったからにはこの、暗黒のスポットライトから出よう!

本物の思慮深さを発揮して、
自分自身の素晴らしさを信じて、
他の人の素晴らしさも信じて、
思い切って変化への一歩を踏み出そう。

ほら、
こうして羅列してみたら、後悔をやめる選択もなかなか悪くないような気がしてきます。


過ぎたことを糧にして。
後ろに向けていた目を、未来へ続く先に向けて。

それが何よりの、起きてしまったことへの手向けになると信じて。


後悔の正体は、恐れなのです。
だけど本当は、あなたは何も恐れなくて大丈夫。

その怖さを手からそっと離して立ち上がるとき。
心を占めていた後悔の気持ちも、気づいたら霧散していると思いますよ。



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