暴れる私と蓮の花

ストレスが爆発しすぎて、自宅で暴れ散らかした。

泣きながら手当たり次第にものを倒し、投げつけ、疲れたところで手が止まった。

私の部屋は強盗に入られたかのような状態だ。
暴れ散らかしたところで片付けるのは私だ。正直どうでもいい。
散らかっていたところで生活にはなんの支障もないのだ。
ルームシェアの相手がいない間に暴れたので私の部屋に入らない限りはわかりゃしないさ。

根無し草の適当人生だ。
たいしたことはない。

話は少し変わるが、前職で大変お世話になった先輩からLINEが来た。
育てていた蓮の花が咲いたらしい。
写真が添えてあったが美しい花だった。

「蓮の花は縁起がいいんだよ。
泥の中に根を張り、美しい花を咲かせるの。
こんなふうに生きていきたいね」

誰からも愛されていた先輩。
こういう風にものごとを考えられる、人間ができた人だからだろう。
そして、そういう人だから私のことも大切にしてくれたんだろう。

泥の中に根を張り美しく咲く。
ではどこにも根を張れない花はどこへいくのだろう。
花を咲かすこともなく、誰にも気づかれず、種のまま朽ち果てていくのだろうか。

根無し草の私はそんなことを考えて、鬱になってしまうのである。