トキメク商品開発企画部第3回講義

今回は「商品開発がいかに行われているのか」を理解するために企業で行われているマーケティング活動について学びました!

🌟企業のマーケティングの流れ

企業のマーケティングは次のような流れで行われています。

1.市場分析
2.ターゲット設定
3.商品コンセプトの決定
4.マーケティング施策決定
5.テストマーケティング
6.販売
*この流れは必ずしもこの順番通りに行われているわけではなく、同時進行で行われたりする場合もあります。

今回は1の「市場分析」と2の「ターゲット設定」について詳しく学びました!

🌟市場分析

市場分析とは、市場をマクロ・ミクロな視点で分析しどの市場でどのように戦っていくかを考えることです。
どのような商品でどのように戦っていくのかを決めるためには社会の事を知る必要があります。そのために行われるのが市場分析です。
市場分析には以下のようなものがあります。
・PEST分析
・3C分析
・SWOT分析
・4P分析

★PEST分析

PEST分析では以下4つのマクロな視点から市場を捉えます。

P:政治的要因→法律や助成金など
E:経済的要因→金利や消費者の所得状況など
S:社会的要因→流行やライフスタイルに影響を                                  与えるもの
T:技術的要因→AIの導入など

例)食品業界
P:食品衛生法の改定を注視
E:材料費の高騰
S:健康志向の消費者の増加、デリバリー利用の増加
T:生産の効率化が進んでいる

⇒健康を考えた食品開発、デリバリーの検討が考えられる

★3C分析

3C分析では以下3つのマクロな視点から市場を分析します。

顧客:PEST分析を踏まえ、顧客はどのようなニ   ーズがあるか
会社:自社の現状はどのようであるか
競合:競合はどのようなことを行い、どのような状況なのか

例)かつや
顧客:ファミリー層や女性客の増加
        男性のニーズは不変で根強い
会社:トンカツ専門
        女性客の取り込みを実施→業績低迷中
競合:女性客の取り込み施策を加速

⇒自分たちの強みはトンカツであること
  男性のニーズは不変で根強く競合他社も目を向けていないこと
を踏まえ男性を的にした→業績が上がる!

🌟ターゲット設定

ターゲット設定とは商品を誰に向けて作るのかを明確にすることです。
例えば、一言に女子大生といってもたくさんの女子大生がいて個性はそれぞれであるため、それをひとつに括ってしまうとターゲットの中にニーズやウォンツが分散して、売れる商品を作ることが難しくなってしまいます。

そこで大切なのが細分化です!
どういった特徴を持つ女子大生をターゲットとして設定していくのか細かく分けることが大切になります。

例)よもぎの商品開発
・美意識が高く
・都会に住む
女子大生がターゲット!

★ペルソナ設定

ターゲット設定においてペルソナを決定することはとても大切です。ペルソナとはその商品・サービスがどのような人に向けたものであるかの具体像のことです。
商品の目的がうやむやになり、人に刺さりにくくなることを避けるため、商品を作る際の基準となる「この人には絶対に売れる!」という具体的な人物の作成が必要です。

1つ注意しておきたいのがターゲット≠ペルソナであるということです。ペルソナはターゲットの1部でしかありません。そのためターゲット像にはペルソナが複数いたりします。ターゲット像をらより明確にするためにペルソナを作るのです。

🌟商品コンセプトの決定

1.2で分析した顧客の需要を元に商品を作ることを指します。
その際次のポイントを大切にします。

☑️絶対解決したい顧客の課題(ニーズ)の解決
マクロ、ミクロの視点から明確にしたターゲットの課題を指します
☑️なぜあなたから買うのかの理由(ウォンツ)の作成
他の競合他社にはない自社の強みや顧客が求めている理想を指します

この際ニーズを満たしつついかにウォンツを作れるかが大切になります!

※ターゲットの金銭状況・相場を踏まえた価格の決定もここで行います。

🌟感想

分析とターゲット設定は商品の基盤となるものであり、商品開発の途中でそこが揺らぐと、一気に根底からひっくり返ってしまうことになってしまうので最初の基盤作りであるこの段階を丁寧に正確に行うことが大切であると思いました。
前の講義終了後に企業はたくさんあるウォンツの中から優先したいウォンツをどのようにして選んでいるのか疑問に思いましたが、ターゲットを絞ることで自然とウォンツも固まってくるものなのだと感じました。


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