エンタメの灯火
"エンターテインメント"とは人々を楽しませる娯楽を指す。
皆さんにとってエンターテインメントとはどんな存在ですか?
私は間違いなく、エンターテインメントに生かされてる人間だ。
仕事の面でも、趣味に関しても、エンターテインメントが世界から無くなれば生きていけない。
でも現在この日本ではエンタメの灯火がどんどん弱くなっていってるのではないだろうか。
『残酷さも"エンターテインメント"
いつかドラマになる』
これはとあるアイドルの言葉だ。
エンタメに関する言葉の中で最も印象に残っているもの。
この言葉を借りるとするならば、いつかこの火が消えてしまいそうなこの状況さえも、ドラマになるのだろうか。
世の中の大多数の人から、エンターテインメントは生きていくのに必要ないと言われ、収入も途絶えてしまっているエンターテイナーの皆さんにも
いつかこんな方に笑える未来は来るのだろうか。
エンタメは止めると死んでしまう。
その文化そのものが消えてしまう。
アートに関しても同じ事が言えるだろう。
そもそも生きていく上でアートが必要なのかと問う人もいるだろう。
アートの役割は2つあると私は考えている。
1つ目は、人々に問題提起すること。
まだ人々が気づいていない些細な違和感、歪み、そして目を背けている問題を世の中に発信すること。
2つ目は、作り手又は作品と、鑑賞者との間で作用し合い、感情など精神的に何かを揺り動かすこと。
こんな風に書いてきたが、
正直生きていくには必要ない。
エンターテインメントが無くても、
アートが世界から消えても、
人間は死ぬことはない。
食べて睡眠さえ取れば命は途絶えない。
そして、たまに生殖活動さえすれば3大欲求は満たされる。
アートやエンタメが無くなった世界は今の世界よりも、むしろ平和な世界かもしれない。
感情を揺り動かすものが一切ないそんな世界は犯罪も少なくなるだろう。
無心にただ生きることだけを全ての人類がするとすれば。
ドラマも映画も漫画も音楽も舞台も無い。
もちろん絵画も写真も彫刻もダンスも全て。
感情を表現する場が無くなった世界。
そんな世界で生きていく意味が無い。
冒頭にも書いた通り、私はエンタメに生かされている人間だ。
私以外にもこの世界にはその様な人が沢山いるだろう。
生きていくには必要無いもの。
でも、感情を揺さぶり、言葉にできない想いに寄り添い、時には笑顔に変えてくれて、時にはどうしようもなく胸を締め付ける。
このように感情を生かしてくれる存在が、エンターテインメントやアートの灯火がどうか消えないように。
エンターテインメント、そしてアーティストの皆さんが変わらず輝き続ける事を祈っています。
遅い春を心から待ち侘びて。
咲かない花は無い。
この逆境すらもドラマに変えて、
笑顔で過ごせる未来を。
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