幸せについて思うこと。"Are you happy?"って言われて感じたこと。

私は今の自分より幸せになりたいって思って、ワーホリで海外に来たのだろう。でも、来てからは私が思う幸せってなんだろうって考えるようになった。最近、友人にふと会話で”Ayaka, are you happy now?"って聞かれ、その時にうん!もちろん!って素直に答えられない自分がいた。

そんな頃に読んだ本、佐久間裕美子さんの『ピンヒールははかない』という文章の中で、「カギは他人と比べないこと、自分がどう他人の目にうつっているかを過剰に気にしないこと。自分よりできる人間、自分より裕福な人間、自分より容姿やスタイルのいい人は、どこへ行っても必ず、いつだっている。そして、他人からの承認を求めて生きていくには、人生は短すぎる。結局、自分と付き合わなきゃいけないのは、自分なんだから。…だからくよくよせずに、欠点だらけの自分をまるごと愛してあげたいと思えるようになったのだ。」

この文は、まさに物心ついた時からずっと克服できなくて悩んでいたことだったんだってはっきりとわかった。私は過剰に他人の目を気にしすぎてしまう癖があって、幼少期は「あの子はいい子。手のかからない子」になろうとしたり、思春期の頃は、周りからの評判が悪くならないようにビクビクしたり、とにかく素の自分を隠して生きていた。だからそれが裏目に出て、自分自身の姿に納得のいかない毎日を過ごしていた。大学生の頃は、どこからか来るのかわからない不安に悩まされ、過去のこと含め自分の嫌いな部分に怒りを覚え、夜になると急にふと涙が出て、一人泣いていたこともしょっちゅうだった。悩んでいることが習慣化されていたのだ。今思うと、悩んでいる自分に酔いしれてそれが好きだったのかもしれない。「私、こんなに悩んでいるんだよ、誰か気づいて、私を慰めて、私はすごい人なんだよって褒めてあげて」ってどこか願っていたのだろう。

日本を出てみた理由はいくつかあるけれど、その中の一つ、やはり嫌な自分を変えたいという思いがあった。私はトロントに来る前は新しい環境がきっと私を変えてくれる!と思っていた。けれど、実際にトロントの街に来てからは、環境が自分を変えるわけではないんだって薄々感じている。本の『ピンヒールははかない』に書いてあったように、「欠点も含め自分自身まるごと愛して、他人と比べずに信じて生きる」ことが最大限の自分の考えや行動を変えられる方法なんだ。

トロントの環境は、多国籍で国関係なく誰もが受け入れられる、そんな良い面がある。だけど、どこに住んでいても生きるってことは容易じゃない。私には語学学校で知り合った人、偶然知り合った人など、生まれがカナダではない友人がたくさんいる。国や育った環境も、どんな経緯でこの街に来たのか、目的も全く違う。その中には移住をしている友人もいる。いつも楽しそうな反面、たまに会って話を聞いて見ると、みんなどこか表情が疲れ切っていたり、不幸な雰囲気を出している時もある。その姿をみて、「悩んでいる暇なんてないな、気持ちを強く持って限りある時間を生きないと」って思うようになった。

幸せって何かなと考えた時、私の幸せって今、ワーホリで海外に出られて、好きな英語を使いながら仕事をしていることなのかなって感じる。本当にそれだけ。未来の幸せをずっと願っていた私は、今ある幸せを大事にするようになった。それだけでも大きな一歩である。


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