『呪術廻戦』ヒットの理由をIT業界の人間が考察してみた
『呪術廻戦』は現在連載中の大ヒット漫画です。
私はIT業界でプロダクトをつくっているのですが、モノづくりの人間として、ヒットしているものがなぜ売れているのかとても気になりました。
アニメ業界はど素人ですが、IT業界の視点でヒットの理由に迫りたいと思います。
内容には触れませんが、めっっちゃオモロイので、未読の方はこの機会にぜひご一読ください。
こんな方におすすめです🙏
・『呪術廻戦』に興味のある方
・データ分析に興味のある方→「1. 五条悟という存在」へ
・ライティングに興味のある方→「2. 『次の鬼滅』というパワーワード」
1. 五条悟という存在
五条悟は『呪術廻戦』に登場するキャラクターで、かっこいい/最強/闇という人気要素3つを兼ね備えた人物です。
ヒットの定義は難しいですが、ひとつに”ネット上の話題性”があると思うので、Google Trendsを見てみましょう。
アニメ開始とともに右肩上がりな『呪術廻戦』の人気は2/28〜3/6に最高潮に達しました。
ウェブ検索だけでなく、YouTubeやニュースでもこの週にピークが来ていました。
この週のいつに上がったのでしょうか。
Yahoo! リアルタイム検索によると、どうやら2/27に鍵があるようです。
この日はアニメ呪術廻戦「第20話 規格外」の放送日でした。
この回はとにかく五条悟のかっこよさ、最強さが余すことなく発揮されていたので、呟いたり検索したりニュースになったり、ネットでもかなり話題になったということでしょう。
ということで、五条悟という存在が『呪術廻戦』の話題作りに貢献していることが分かりました。(さすが五条先生!)
2. 『次の鬼滅』というパワーワード
コトバづくりは料理に似ている。「それだ!感のあるネーミングのつくりかた」でこう説明されています。ネーミングは、コトバを組み合わせることでできている、と。
私が呪術廻戦を見たきっかけは、知人に「”次の鬼滅”と言われている」と教えていただいたことです。
次×鬼滅には、”次”流行るから流行に乗り遅れないため要チェックというのと、”鬼滅”を好きな人はハマるかもよ、という2つのメッセージ性を感じます。
メンタリストDaiGoさんが運営するプロダクトのキャッチコピー『知識のNetflix』しかり、『コーヒー界のApple』ブルーボトルコーヒーしかり。有名なワードを組み合わせることで生み出された新しいワードには、元のワードが持つ印象を利用できる効果があるのではないでしょうか。
ということで、『次の鬼滅』という聞いた人が自分ごとにしやすいキャッチコピーで、加速度的に世の中に認知されていったと思います。
終わりに:このヒットをプロダクトづくりに転用すると…
2つの視点で『呪術廻戦』のヒットに迫りました。
1. 五条悟という存在で話題性抜群
2. 『次の鬼滅』というパワーワードで認知度アップ
プロダクトづくりにおいて、ARRRAモデル(*1)で言うところの”友人紹介”って重要だと思うんです。『呪術廻戦』はもちろん本質には漫画の面白さや、アニメの迫力があるんですが、キャラクターやキャッチコピーがユーザからユーザへ広めやすい作りになっているというのが、その素晴らしさがこれだけ多くの人に広まった要因ではないかなと思います。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
記事の参考にしたいので、もしよかったらスキをお願いします😁
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(*1) 「AARRR」 は 、 ①ユーザーを獲得 (Acquisition、アクイジション)し、②そのユーザーにサービスの価値を感じさせ(Activation、アクティベーション)、③繰り返しサービスを使ってもらい(Retention、リテンション)、 ④友人紹介 (Referral、リファラ ル)や⑤課金(Revenue、レベニュー)をしてもらう、という5つの段階でユーザーの流れを整理し、改善箇所を発見するためのフレームワークです。
引用:ほとんどの人が勘違いしているグロースハックにおける最適なフレームワーク
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