見出し画像

ブラジルや欧米で気をつけたい仕草やハンドサイン

昨日、「自分の鼻を指す日本人」という記事を書きましたが、
ついでに色々な仕草の違いについて書いていきたいと思います。

オッケーサイン👌

これはブラジルにおいて、絶対に行ってはいけません。
おそらく全てのブラジル人ネイティブの先生が最初に伝える話だと思います。

人差し指と親指でマルを作る仕草は、
ブラジルにおいて「おしりの穴」という意味になり、
大変不快で侮辱的な意味合いになってしまいます。
日本人は、クセですぐにオッケーサインを作ってしまいます。
ブラジル人と話していると気分が上がってジェスチャーを織り交ぜたくなって、
使用頻度が上がってしまいます。

指示詞「ここ」

仕草ではありませんが、一緒に覚えておいてください。
知らない日本人が陥ってしまう罠の一つです。

ポルトガル語でcocô [ ko ́ko]は、赤ちゃん言葉で「うんち」という意味になります。
「ここだここだ!」「ここにあった!」とブラジルで大声で叫んでいると
大変な注目を浴びてしまうので注意しましょう。

「ここでオッケー!」
と言いながら指でマルのマークを作ったら…
どうなってしまうのでしょう。
恐ろしいですね。

ちなみに、coco [ ́koku] はヤシの木という意味です。
cocô ココー 「うんち」
coco コーッコ 「ヤシの木」
アクセントの位置を間違えるだけで大変なことになってしまいます。
なので、発音やアクセント、アクセント記号の読み方が大切になってくるのです!(宣伝)
ブラジルはココナッツの木やココナッツ関連の食べ物がたくさんあるため、使用頻度が高いです。
ぜひ注意してください。

辞書によるとcoco [ ́kɔku] は「球菌」という意味があるそうです。
ココナッツのcocoは閉口音で、球菌は開口音です。

日本でNGだけどブラジルで歓迎されるジェスチャー

人差し指と中指の間に親指を挟むと、
日本では「女性器」を示すサインになってしまいます。
ところがブラジルでは、これはboa sorte (good luck)の意味になり、
日常的によく使います。
boa sorteの指をした木彫りの腕の置物が
マトリョーシカのように小さい順に並んでいるお土産屋さんを見たことがあります。
日本人からすると信じられません。

友人のブラジル人女性が、
日本人の彼氏が大事な試験を控えているということで
「頑張ってね!」
と日本語で励まして、
指でboa sorteのサインをしてしまったそうです。
私が「それ日本では卑猥な意味だよ!」と教えると
「どうしよう!」と顔を覆ってしまいました。
どの国の人も、ジェスチャーで失敗してしまうのは同じですね。

手招き🫳

日本で「こっちに来て」という時は
手の甲を上に向けて指を折り曲げます。
しかし欧米では「あっちに行け」の意味になります。

欧米で「こっちに来て」という時は
手のひらを上に向けて指を折り曲げます。
日本人がイメージすると「かかってこいよ」のファイティングポーズのイメージが強くなってしまうかもしれませんね。

招き猫は、さすが日本人が作ったものなだけあって、
日本人と同じく手の甲を上に向けて指を折っています。

一説によると、日本の伝統的な礼儀作法として、
「手の甲を見せる方が礼儀正しく見える」
というものがあるそうです。

「手の甲を見せることは陰陽の陰」であり、
幽霊は手の甲を見せてくるイメージがありますし、
葬儀場で案内する時はお客さん側に手の甲が向くようにするそうです。

手のひらひとつ取っても色々なことが書いてありました。
こういうことからも、「日本人が手の甲を見せる」ことに深い意味がありそうです。

私は…思い返してみると、手のひらを上に向けて欧米スタイルで手招きしています。
たくさんの指を曲げることもあれば、
指1本で「こっち来て」と表現することもあります。
ですが、「この場で欧米スタイルはちょっと相応しくないな」と感じたときは
腕全体で大きな仕草で伝えたり(かわい子ちゃんぶって許してもらおうとしてる笑)
手を横にしてどっちとも取れない角度で手招きしています。笑

バツサイン🙅‍♀️

欧米人に向かって腕をクロスさせて
「ダメダメ入っちゃ!」とやっている警備員さんを見かけたことがありますが、
「それ通じてないんじゃない?」と思っていました。

手をクロスさせるバツサインは日本独特のものなので、
欧米人からすると「なんのこと?」となるそうです。
欧米人に対して否定を表現したいときは首を横に振るか、
言葉で「違う」と伝えるのだそうです。

また、指でバツ印を作ると「お会計」の意味になりますが、
これも日本独特のジェスチャーです。
欧米では「おいしくなかった」の意味になるそうです。
欧米では空中でペンでサインを書く仕草をして「お会計」を表現します。

欧米でのテストのチェックは、
✔︎チェックマークが正解で
✖︎バツマークが不正解ですね。

日本では
○マルマークが正解で
✔︎チェックマークが不正解です。

こちらは有名な話ですが、
それを知らずに海外赴任などで海外に行ったお母さんが、
子供のテストが不正解だらけ(チェックマーク)で驚いたという話もよく聞きます。
「間違い」ではなく「チェックした」という意味合いだそうですね。

「違う」という時に手を左右に振る仕草

これもバツサインと似ています。
欧米人の前でこれをすると「臭い」というニュアンスになってしまうそうです。
「何が臭いの?」「私の口が臭い?」
と思うそうです。
バツサインと同じく、「違う」という否定を示したい時は、
首を横に振ったり言葉で伝えたりしましょう。🙂‍↔️

まだまだあると思います

ピースサインもよくないと言いますよね。
ちなみにブラジル人は「日本人はみんなピースサインするよね」と不思議がっています。
写真を撮るときは大体、親指を立ててグーサインを作ります。

しかし、ブラジルが大丈夫だとしても、
他の南米の国ではNGかもしれない仕草もあると思います。
そのあたりまでは詳しく調べていませんが、
渡航する国が決まっているのであれば、
事前に調べておくといいと思います。

♡ ••┈いつもご覧くださりありがとうございます┈•• ♡
私のレッスンでは、
・発音矯正
・音声学に基づいた「日本語のクセ」と「ポル語の特徴」の解説
・「ポル語グルーヴ」のブラジル音楽への落とし込み方
などを教えています。
YouTubeでミニ講座を投稿している他、オンライン無料レッスンも行っています。
ご興味がある方は是非YouTubeチャンネルHPをご覧ください.*˚✩
♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡

✼••┈ A sua professora ┈••✼
꧁愛マリアンジェラ꧂

著書
『日常ポルトガル語会話ネイティブ表現』(出版: 語研)
※共著

電子書籍 (すべてKindle Unlimited対応)
『ブラジルとブラジル音楽とポルトガル語の話』
『ブラジルとブラジル音楽とポルトガル語の話2』

HP(レッスンの詳細)
お問い合わせ・お申し込み
YouTube
Instagram
Facebook
podcast (Spotify)
TikTok

所属事務所 (声優/ナレーター)
株式会社FIREWORKS

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?