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アバチン撃沈

The Weekndとして眉間撃沈した
ミスターセンクスに
更なる災難が襲う

アバチンことアバ子が撃沈したのである
それも何の前触れもなく

暑い日曜の午後
ミスターセンクスは
ごきげんなアバ子に乗ってある店に行き
15分ほどショッピングを楽しんだ

車に戻りガチムチなシートに座って
この時代とは思えないほど古風な方法で
キーを挿しひねってエンジンを始動する

いや始動しない

いくらキーをひねろうとも
うんともすんとも言わない状況
アバチンが文鎮化した瞬間である

バッテリー突然死事件
実はアバルトにおいて
この事件はあるあるネタらしい

なぜか新車から2年前後で
バッテリーが突然逝ってしまい
再起不能状態になってしまうという
何とも恐ろしい現象がよく訪れる

バッテリーが弱ると大抵の場合は不具合が起きる
エンジンが掛かりにくかったり
ライトが暗かったり
アバルトに関してはそんな予兆は一切なく
まさに突然死という言葉がふさわしい昇天を迎える

仕方なくジャッフのおじさんに来てもらい
赤と黒の配線でエンジンを始動してもらう

そしておじさんは恐ろしいことを言い放つ
「エンジン切ったらまた掛からなくなりますYO」

おじさんの胸ぐらを掴み問いただすと
すでにこのバッテリーは逝っており
走って発電したところで
もう充電されることはないと

つまりここについているものは
バッテリーではなく
ただの重い箱なのである

ディーラーの営業マンに連絡し
エンジンを切ったら一貫の終わりドライブを楽しむ
誤ってエンジンを切らなければOKという
そういった生半可なものではない
アバ子はMTである
MTにはエンストが付き物だ
エンストなんて知らない輩も多いだろうが
つまりうまくギアチェンしないと
エンジンが止まってしまうというやつである

こういう時に限ってエンストするのが
ミスターセンクスである
ここ数日の災難を考えれば
エンストなんてチョロい状況だが
ミスターセンクスは自らのテクニックにより
その運命をねじ曲げ
無事にディーラーにたどり着き事なきを得た

ほっと胸を撫で下ろしたセンクスであったが
その請求額30,000円という数字を目の当たりにして
再撃沈したのは言うても言うまでもない

ミスターセンクス昇天の日も近いのかもしれない
撃沈したその日のチンも
しょんぼりと縮こまっていた

チンとともにあれ!

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