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左マニュアル4000km

時代の車事情と日本の道路事情に全く不適合な車を買い、4ヶ月が経った。
ABARTH 595 COMPETIZIONE MT LHD
アバルト595コンペティツィオーネ マニュアル 左ハンドル

世の中にはこのような尖った車が欲しいけど、
勇気がないという馬鹿野郎がいるかもしれないので、
私なりの答えを出しておく。

黙って購入しろ。

ここまで尖ったスペックを採用すれば、
完全なるアウトローになることができる。
マツダがBe a driver.であれば、
この車はBe a outlaw.である。

馬鹿野郎のためにこれだけは覚悟しておけということを書いておく。
主観ではつまらないので、
私が4ヶ月の中で受けた質問ランキングとその対応ベスト3とする。

第一位:この車、なんて車?
これはダントツによく聞かれるので注意すべし。
そして回答がものすごく難しいので覚悟すべし。

多くの車に詳しくない人々にとって、
この車はみた事のない丸くて小さい車である。
多くのちょっと車に詳しい人々にとって、
この車はフィアットである。

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上がFiatで下がABARTHだ。
間違い探しレベルで酷似している。

模範解答としてはこうなる。
FIATの500って車あるじゃないですか?
あ、知らない?あのルパンが乗ってたやつの現代版みたいなつ。
そうそう。
それを、ヤンチャに?というか凶暴に改造したABARTHの595という車があって、
その一番スポーティーなコンペティツィオーネです。
いや、コンツィオーネじゃなくてコンペティツィオーネです。

相手としては聞いたことを後悔するレベルだろう。
こちらも説明するだけで疲れるのである。

あるディーラーに、購入した車を尋ねられた時は、
さすがに知っているだろうと思いABARTHですと答えた。
本当はABARTH 595 COMPETIZIONEと言いたいくらいなのだが、
控えめに答えた。
途端にディーラーにはぁ?みたいな顔をされ、
前述通りに説明したことがある。

第二位:その車、普段からそんなにうるさいの?
ABARTH 595 COMPETIZIONEは日本車では考えられないほどうるさい。
というか、イタリア人がいたずらにうるさく作ったとしか思えない。

模範解答は「ごめんなさい」である

第三位:リッター何キロ?
いかにも日本人らしい質問だ。なんという愚問なのだろうか。
燃費なんて考えたらこんな車買うわけないだろう。

模範解答は「これでも一応12くらい走りますね」である。
何と日本人的な解答なのだろうか。
相手の「あー。。。」みたいな顔も見逃してはならない。

 車なんて自己満なので、このくらいでちょうど良いのだ。

左ハンドルであるがゆえに、右側に乗る同乗者も新鮮な体験をするようである。
運転する人は右側に座るのが普通なのでしょうがない。
ハンドルの付いていない運転席だと思ってくれればそれでいいのだ。

5ヶ月目を迎えた私としては、
右側の助手席に乗るという新鮮さとドキドキを恋の始まりと錯覚させ、
金髪美女を恋愛関係に持ち込む予定である。
昇天のその日は近い。

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