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フリーランスの営業活動をどうするのかという話

先日、キャリア教育コーディネーターの雑談会@オンラインで公開というイベントを開催しまして。

今回のテーマは、「キャリア教育コーディネーターのキャリアづくり」ということで、話題のひとつには「営業活動、どうしてます?」というのがありました。登場したキャリア教育コーディネーターのみなさんにも、いろいろと本音ベースで語ってもらって、みんな本当にすごいなぁと、感心することばかりでした。そこで、そういえば自分はどうなんだろう?と、あらためてふりかえってみることにしました。ちなみに私、かなり内向的なタイプでして、知らない人に会いに行ったり、企業を訪問したり、というのは全くできない人間です。そんな人間がどうしてるのか?みたいな参考になれば・・・という感じです。

●やりたいことを言葉にする

いま思えば、世の中がこんなに副業を推奨する前から、私は副業をやっていました。いまから15年以上前の話で、年間数万円程度の収入でしたが。このときの「副業」も、「こんなことをやりたい」と書いた私のブログをみた元勤務先の先輩が、「ちょうどこういう話があるんだけど」と声をかけてくださったのがきっかけでした。それも「実は3日後が募集締め切りなんだけどね」という、なんだかすごい奇跡的なタイミングで。でもこれは、言葉にして発信したからつながった話でした。
いまはSNSもいろいろあるので、自分のやりたいこと、自分がどんな人なのか、どんなことに興味があるのかを発信していると、同じ想いを持った仲間が集まってきたり、欲しい情報が集まってきたり、ということが起きるはずです。

●ボランティアでもいいから実績をつくる

これもキャリア教育コーディネーターの雑談会の中で出てきた話ですが、私も本当に大事なことだと思っています。特にキャリア教育コーディネーターの場合、民間資格という仕組みがあるので、資格取得=仕事というイメージも持たれがち。でも、どんな資格でも資格があることと仕事があることがイコールにはならないことは明白ではないでしょうか。資格があるということだけでなく、「自分には何ができるのか」を見せていく必要があります。「こんな活動をしました」と紹介できる実績があると、わかりやすくなります。そのためには、ボランティアであってもやってみる、というのも手段のひとつ。
また、「やってみる」の良さは、自分のやりたいことや企画内容の「仮説検証」をすることにもつながります。実践をしてみると、想像ではわからなかった課題が見えてきたり、価値が見えてきたり、という効果があります。デザイン思考でいうところの「プロトタイプ」ですね。自分自身のやりたいことへの「手応え」をつかむためにも、とても良い手段だと思います。自信を持って価値を伝えられるのではないでしょうか。

●ご縁はほんとうに大事

雑談会に参加したメンバーからも「ご縁が大事」「つながりが大事」という話が繰り返し出てきました。これ、私も本当にその通りだなと思っています。私が会社員からフリーランスになった経緯は、いきなり独立!みたいな状況ではありませんでした。事情があって会社員時代の案件を持ったまま外に出るという、段階的に独立していくステップをふませてもらっていて、客観的にみたらラッキーと言えると思います。(ただし、その「事情」は必ずしも良好なものではなく、会社とはモメたしケンカもしてます。いやあ、本当に!いろいろありました・・・笑)
一方で、「フリーランスになるなら手伝ってよ」と声をかけてくれる方がいたというのも、もうひとつの背景でした。これは、当時の勤務先がとても小さい会社だったこともあって、会社員という立場であっても、会社の名前に頼らず個人として、いろいろな人と信頼関係を築くことができていた(そうすることが求められる業界だった)という背景もあったと思います。なので、会社員だった時期から「会社名義ではなく個人に仕事を発注したい」というリクエストもいただいていました。本当にありがたいことでした。こうしたご縁をつくるためにも、「やりたいことを言葉にする」「ボランティアでもいいから実績」は、とても大事だと思います。

●予算を立てる

これはふたつの意味でとても大事だと思います。
ひとつは、自分のお給料(売上ではなく)をきちんと確保するために。実は私、法人化するまではかなりダメなフリーランスだったと思っていて、確定申告をするまで年間所得がわからなかったんですよ。よく生活してたなと思います(笑)。こういうことを避けるためにも、自分のお給料の設定を、きちんとした方がいいです。さらに言うなら、月次ベースで会計ソフトに集計しておくこともやった方がいいです。
もうひとつの意味は、自分のお給料を設定し、必要経費の算出をしておくと、年間でどれくらいの売上が必要になるか、目標が明確になります。漠然と仕事をするのではなく、「もうちょっと営業活動しなきゃなー」という無意識のプレッシャーが働くと、ちょっと自分の動きが変わってくる、なんてことも起きたりします。


・・・とこうして書いてみて、あらためて。
今年度、もう少し稼がないとなーと思いました(笑)
↑こういう宣言も、大事です!

松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」「クリエイター」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factory(https://ax-factory.wixsite.com/corporate)を設立。2020年京都造形芸術大学通信教育部(グラフィックデザイン)を卒業。デザインで学びをおもしろくします。
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