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令和5年 殺人が合法化される


謹賀内乱新年

 人を殺す事は悪い事では無い。そんな事を言えば、世界のほとんどの人々へ疑問符を浮かべさせる事になる。どの国の法律にも殺人罪は存在し、人を殺せば罪に問われると言う事は、地球が球状である事に匹敵する常識だ。


人殺しの定義とは何か? 


 現在の日本では、同じ人殺しでもその死なせ方によって刑罰が異なる。普通に殺せばまず無期懲役で死刑でも驚かないが、暴行や傷害によって結果的に死に至らしめた場合には傷害致死罪等として、軽い罪になる。車で轢き殺した場合は金銭解決もザラにあり、人を精神的に追い詰めて自死させた加害者に至っては野放し状態だ。

 支配階級は、人命を平等にする事を嫌う。支配には人命不平等の原則が欠かせず、それは日本でも変わらない事である。例を挙げれば、正当防衛などやむをえない事情や、公務として行う人殺し等である。

 今のイスラエルの所業を見てどうか。かつてイラクが大量破壊兵器を開発しているという疑惑をアメリカ側がでっち上げて、国連査察による潔白の証明にも関わらず、イラクを攻撃した事があった。20年前の事だ。

 国際連帯20年とは前号に書いた事だが、アメリカによるイラク侵攻から20年になる。人間は意識しなければ戦争を忘れるものであり、それはネトウヨだろうが革命家だろうが何ら変わらない。現にイラク侵攻からちょうど20年目にあたる日に刊行されたどこぞの機関紙でも、巻頭論文に『イラク』の3文字は出て来ない。『ウクライナ』の5文字が10回も出て来るのとは対照的だ。人間の記憶力にイデオロギーは関与しない。

 日本で戦争が起きても自衛隊は国民を守る訳では無い。厳密には日本政府がだが、自衛隊が守るのは人でなく政府だ。これは自衛隊兵士の意思に関係なく否応なしにさせられる。

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 国と民は違う。どんなに労働者兵士が人々を守りたいと思っていても、ブルジョア政府がそのような仕組みになっていない。そしてもし日本が戦争を起こしたとすれば、それは「戦争」の2文字を絶対に使わせない形となるだろう。先般の海洋テロに使われた原発汚染水を「処理水」と言わせたりしたように。

 戦争は殺人を合法化させる。ガザで起きている事はルワンダ以来の虐殺であるが、捕まる様子すら無い。殺人の合法化は日本も同じだ。開戦と言う殺人の解禁を止めるには、解禁した張本人らを止揚する以外に無い。鉄道の踏切の無い沖縄で、踏切事故が起こり得ないのと同じようなものだ。

 戦争を起こした政権を転覆させれば、戦争など続けようが無いのだから。但し、その依拠した思想や信条が後に歪まなければの話だが。(中井)

Join The Flag!! 県反戦に集おう!!


 千葉県反戦青年委員会は、かつてのベトナム戦争への怒りが吹き荒れていた1965年に成立した団体です。創成期よりベトナムの枠にとらわれない様々なアクションを活発に行っております。

 方針や指令が出ようが出まいが自主的闘争と言う精神で邁進しております。

 現在の県反戦は、行動体のようなものです。何者でもない、何の土台も持たない、何の基盤も無い、そんな人達が怒る事の出来る器が、我々反戦青年委員会です。

 無断で県反戦の名を語りさえしなければ良い、会費も規約も無い、活動は反戦運動にとらわれない、自由意志的な反統制グループです。当然、男女も職業も何もかも、我々を破壊する目的でさえ無ければ問いません。

 連絡はSNSで取れます。ツイッター(現X)のIDは@No_War_Chibaで、反戦新聞の各号を載せているnoteはこれです。活動の中心は千葉県で、時たま東京23区です。今まさに怒ろうとしている人、相談お待ちしてます。(千葉県反戦青年委員会)


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港合同がストライキ

 日比谷の労働者集会の呼びかけ労組でもある、全国金属機械労働組合港合同の昌一金属支部が、集会翌日の11月20日に行われた。数十年ぶりのストライキであった。

 一時金闘争であるが、要求は断じて吹っ掛けた訳では無い。コロナ前の水準に戻してほしいというささやかな要求でしか無い。それに昌一金属は応えなかった。それに対する抗議のストライキだ。

 参加者の顔ぶれも若々しい。そこら辺の青年労働者が、当然の要求を掲げてストに立ち上がる。そのシンプルな姿こそが労働運動であり、また大衆闘争ではないのだろうか。(中井)

【反戦新聞 第24号】

 

 

 

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