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ガザ人民へ連帯を! 千葉県反戦青年委員会の冬期アピール

       【お知らせ】

 千葉県反戦青年委員会として2024年においても闘うべく、冬期アピールを作成致しましたので掲載致します。我々の1年は集会に始まり、集会に終わると言っても過言ではありません。これからも千葉県反戦青年委員会を宜しくお願い致します。


県反戦の2023年を振り返って

 千葉県反戦青年委員会の2023年は成田空港を巡る闘い、すなわち三里塚闘争からの開始であった。前年より巻き起こった農地収奪に立ち向かうべく、判決後間もなく現地臨時体制に加わっていた我々は、正月が明けて間もない時にも三里塚現地における昼間、あるいは夜間の泊まり込みによる現地臨戦態勢へ加わっていた。

 平行して反戦新聞紙面に『戦争を止める為に青年は何をするべきか』と題した文章を掲載、一貫した日本共産党批判が展開されて間もなく、三里塚の2・15強制収奪が行われた。その三里の夜明けの翌週もまた、ウクライナ戦争の反戦闘争であった。

 5月に開かれたG7広島サミットにおいても、我々は複数の人員で立ち向かった。サミット粉砕への決意を事前に表明している中での参加となったが、まさに『県反戦広島で猛る』の見出し(15号)に恥じない闘いを行えた。日本警察の醜態を全世界に暴き、出張先で人民に乱暴狼藉を働く警視庁の姿、そして警察官など人間では無く、暴力装置の部品でしか無いと言う事実を突き付けた。

 それから僅か3ヶ月後に、我々は広島へ舞い戻った。サミット以後、日帝岸田の戦争参戦の意思は、既にウクライナ一方への武器供与、金融支援のみならず、難民排斥の国家における、特定国籍者の難民認定優遇等の形で物質化された状況にあり、他方で反動勢力を主とした8・6への怒りを圧殺化する動きが存在していた。「当日は慰霊の日」「静かにしろ」などと言った言説を振りまく勢力だ。とんでもない、怒れる労働者人民に黙れとはどう言う了見だ。労働者人民の核の怒りを見せ、支配階級が「闘いではない祈りの日」に歪曲しようとしているこの許し難き策動を、労働者人民の怒りを持って断固粉砕した、当日には広島現地で青年集会も開催された。

 そして約2か月後、ガザは血で塗られた。

 もはや戦前ではない。

 ロシアとウクライナの戦争が開始されて1年半と言う時期、この世界に立ち起こった悪魔の禍炎がパレスチナの地でも巻き起こった。

 イスラエルのシオニスト政権の背後に、アメリカの影がある事はもはや公然である。国連によるシオニスト弾劾の数々もアメリカが常任理事国としての拒否権を用い続けて退けて来た。その最中で、11・3に千葉県初のパレスチナ連帯デモを勝ち取り、11・19労働者集会が存在していた事は喜ばしいが、この戦争はウクライナとロシア同様、2024年の総括でも語られる事になるだろう。


1面

2024年の県反戦方針

 我々はまず戦争によって、他の戦争を歴史のゴミ箱へ投げ入れぬようにする事が求められる。また戦争によって、戦争の加害者でない他の民衆たちが迫害されないように注視する事や、戦争の真の根本を突き止め手先だけでは無い、本当の意味での反戦行動へ向けての『根本への闘い』を貫く事、県反戦には最低限この3項目は求められるだろう。

 我々は事ある事に日本政府打倒の為の準備していると言われている。隠すつもりも無い。日共までもがガザ虐殺に加担している今、日本帝国主義が侵略戦争へと突き進んでいる事は労働者人民にとっての喫緊だ。既存の議会が労働者人民にとって無用の長物となった今、この陳腐化した機関は即座に置き換えられなければならない。持たざる者には立候補の権利すら与えられない、既存の制限選挙によるブルジョア議会を暴力的に廃絶する。この世界戦争下で戦争を内乱へ転化する。

 制限選挙下にあるブルジョア議会を労働者人民による直接管理、すなわちプロレタリア独裁へと置き換える。その暁には労働者階級による自由選挙が実現する。

 既存の機関がプロレタリア革命によって暴力的に廃絶され、プロレタリア独裁と言う過渡期を経た後、20世紀にスターリンらによって徹底的に歪められ誤った形でしか実現しなかった、正しき社会主義へと移行する。社会主義もまた、過渡期の第2段階に過ぎない。

 一国だけでは社会主義は成立しない。社会主義を歪めれば成立するかもしれないが、歪めればそれは社会主義では無い。

 社会主義に求められるのは世界規模の行動にある。日本の人民は日本政府を打倒し、アメリカでは連邦政府、中国では中共政府、そうした決起の世界的展開が資本主義卒業への道となる。

 我々は帝国主義やスターリン主義の諸国を許さず、2024年においても『根本との闘い』を基軸に活動して行く。


2面

note読者へ

 2024年も、様々な出来事が待ち受けているだろう。特に、何らかの活動或いは運動をしている人間なら尚更だ。だが何の事は無い、闘う理由がある限り、闘い続けるものだ。寒いからデモに出たくないと言っても、オスプレイは寒かろうが飛ぶし、原発も動く。公安だって出張る。寒さに敗ける事は闘いに敗ける事も同じだ。なので我々は厚着をして、運動の冬眠を避けなければならない。冬期休業では敵に鼻で笑われてしまう。

 この新聞は闘う若者のための新聞であるが、これを読んでいる若者の周りにも、鼻持ちならないような上のもんが居るかもしれない。世間でもそうだが、例え身内でも関係無い。仮にそれが、時の貫首であったとしても、正義に背いて勝手な自説を立てていた場合には、これを用いてはならない。

 人間は、身を引けない生き物である。身を引ける気概と出会える機会もあるが、大抵は後ろ襟を引き摺られるような形になる。よそを見れば、身内から弾劾を繰り返された挙げ句にようやく退いた事ですら、身を引いたような扱いだ。

 人民解放の道は、まず自らの解放から始まる。世間を見ても、普段話すらしない癖に統制と陰口だけは1人前のような輩がザラに居る。だがそんな解放妨害者は労働者階級の敵なので、例外無く即座に処すべきである。

(千葉県反戦青年委員会)

 

3面

オスプレイ即時廃絶を

 日本の戦争参戦への道に絡み、千葉県下でも住宅街の間近でオスプレイが飛んでいる状態にあり続けている。

 日本が開戦しても労働者兵士達が持つ武器を戦争を起こした張本人へ向ければ良い話だが、オスプレイ乗務はそれをやる以前にまず生命への危険がある。オスプレイの事故率は高すぎる。 オスプレイ木更津飛来から3年、この機体の欠陥ぶりは既報で散々書かれている。この駐屯地へ舞い降りた木更津のダニは、今や南西諸島へと伝染している有様だ。

 そんなダニでも、開戦となれば重宝する。先日も、いわゆるEABOの新部隊が発足する状で、その構造欠陥により幾多の墜落死を招いたこの機体を廃絶し、労働者兵士の命を守らなければならない。(無署)

久留里線廃線化は分割民営化の末路

 本紙で何度も取り上げているが、ローカル線廃線化攻撃と闘う『久留里線と地域を守る会』が今年結成された。

 県反戦にはこの久留里線が最寄り路線のメンバーも居る。枝線である久留里線のそのまた一部を切り取り、営業収益を理由に廃線化を進めると言うことなど、甚だ馬鹿げている。こんな馬鹿げた事を、当局が言い出すのも元を辿れば国鉄の分割民営化が原因だ。民営化など出来っこないものを民営化すれば破綻するのは当然である。

 日本史上最大の不当労働行為でもあった国鉄分割民営化、昨今のローカル線問題は、その民営化破綻の一角に過ぎない。

 久留里線と地域を守る会、これからも共に闘い続ける所存だ。(中井)

大阪万博を粉砕せよ

 大阪万博とは、言うなれば第2の東京五輪である。往年と同様に、東京五輪の後に大阪万博の流れとなった訳だが、この万博に絡み、東京五輪のような諸問題が早くも噴出している。

 万博入場券が愛知万博の1・5倍の値段であったり、チケット購入を関西企業に要求する程度ではもはや驚かない。構想当初からのずさんな見通しにより、東京五輪と同様その予算は倍増した。負担させられるのは国民だ。県反戦は当新聞刊行前より大阪万博を認めず反対して来たが、等しく収奪される。

 万博は本来、出展国自らの手により自国の技術などを披露するものだが、参加国を確保する為に肩代わりでは本末転倒だ。自らが潤えばそれで良いのだろう。

 万博の諸問題は世間に知れ渡っているので、それを読めば良い。その上で我々は、これを維新との闘いであり第2の東京五輪闘争であると位置づけ粉砕を掲げる事だ。(中井)

『谷間の世代』が次世代にやれる事

 Z世代は本当に凄い。独特の厳しい状況に置かれた彼らは、コロナ流行期に学生時代を過ごし、景気低迷、家賃高騰、金利急上昇に直面した。これで大人しく生きる訳が無い。

 反戦労働者には常識かもしれないが、反戦勢力と言うのは1983〜87年くらいの産まれが活発だ。18歳かそこらの時にイラク反戦の爆発があり、少し経って法政大学等で学生運動らしい学生運動が甦った頃だ。

 それに引き換え、1990年代前半の産まれはどうか。その産まれで活発な活動家も複数知っているが、どうも霞む。将来は『イラク反戦世代』と、『パレスチナ反戦世代』の狭間にあるであろう世代に出来る事、それはひとりでも多く、Z世代をパレスチナ反戦世代へ転化させていく事にあると思う。(匿名寄稿)

物流労働者の大部会建設を

 県下の物流センター竣工ラッシュは未だに止まらない。元からの物流銀座であった千葉県であるが、東葛を筆頭に今も増え続けている。

 元からの市川船橋に新習志野、江戸川台に千葉みなと・・・千葉県の産別の中心がまさに物流となろうとしている。

 往年の県反戦には、産別のフラクもあった。いわゆる化学反戦等がそれだ。往年の千葉県の化学産業は、今の物流のような勢いだった。

 今や物流も基幹産業同然だ。物流が止まれば日本も止まる。そんな時代において、反戦青年委員会に限らず、党派でも良いので物流と言う産別の労働者の、部会ないし委員会のような組織、その建設が求められているのではないだろうか。(無著)

4面

【反戦新聞 第22号】

 

 

 


 



 

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