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『人生の岐路』と聞いてなにか引っ掛かる人に贈りたい本


最近、友人が大きな決断をした。

友人にとっては辛いが、
勇気のある決断だったと思う。

そんな友人にそっと寄り添う一冊を
贈りたいと思い、このnoteを書いている。

見てくれている人の中にも

・人生のわかれ道で大きな決断をした人

・今まさに岐路に立っている人

・もしあの時こうしてたらどんな人生だっただろう....と後悔や妄想をよくする人

そんな人がいれば
是非この本を推薦したい。


わたしとこの本の出会いは
仕事終わりにふらっと立ち寄った
下北沢ヴィレッジヴァンガード。

角田光代さんの書いた『平凡』

見てくれ、この牛乳石鹸みたいな可愛い書影!!

........一目惚れした。

即ジャケ買いした。
(こんだけ内容押しといてジャケ買いかい)


.......が、
当時読書ブームでなかったわたしは
全く読まなかった。

あらすじを見たが、正直
すぐ読みたい!!と思うほどではなかった。
(めちゃくちゃ失礼ごめんなさい)


3〜4年ほど経ち、読書ブームが来た。

本棚から次に読みたい本を選ぶ。

そういえば、ジャケ買いしたこの本、
どんな内容だったっけ。

妻に離婚を切り出され取り乱す夫と、その心に甦る幼い日の記憶(「月が笑う」)。人気料理研究家になったかつての親友・春花が、訪れた火災現場跡で主婦の紀美子にした意外な頼みごと(「平凡」)。飼い猫探しに親身に付き添うおばさんが、庭子に語った息子とおにぎりの話(「どこかべつのところで」)。人生のわかれ道をゆき過ぎてなお、選ばなかった「もし」に心揺れる人々を見つめる六つの物語。
『平凡』/ 角田光代

人生のわかれ道をゆき過ぎてなお、選ばなかった「もし」に心揺れる人々を見つめる六つの物語。

この時のわたしは、
人生の岐路に立っていた。

本から助言を得たり、
寄り添ってくれたりする本を求めていた。

一目惚れした時は、あらすじを見ても
「ふ〜ん」くらいにしか思わなかったが(失礼)
今回はとてつもなくビビっときた

なんだこの
自分の為に書かれたような小説は....
誰がこのタイミングで
ここに準備してくれたんだ....(お前)


自分の本棚で運命的な出会い

したような気分になり、すぐに読み始めた。

6篇の短編からなるこの小説。
結婚、仕事、不意の事故など
色んなタイプの"あの時こうしていたら"
の詰まった短編集である。

誤解を恐れず言うと、
買った当時、すぐこの本を読んでいたら
すこし退屈だなと感じたと思う。


ぶっちゃけ、個人的には
この一文によって決断できた!
この一文によって思い悩まなくなった!
みたいな人生の助言の様なものはなかった。(ないんかい)


しかし、岐路にいたわたしには
寄り添ってくれ、一緒に考えてくれた。

未来の自分がこんな風に思える
決断をできたらいいな

とふっと背中を押してくれるような本だった。


人気エッセイスト、松浦弥太郎さんの
『伝わるちから』にこんなことが書いてあった。

読む時の自分の状態によって、新しい出合いや気づきがあるのも読書の妙味である。そう思うと、やっぱり、本との関係は、人との関係に近いと思う。一目ぼれもあるし、なかなか仲良くなれないこともある。長く付き合って、やっとわかり合えることもある。けんかもあるし、別れもある。
『伝わる力』/ 松浦弥太郎

首がもげる程、頷いた。(誇張えぐい)

本との関係は人との関係に似ている!
めちゃくちゃわかる.....!!


わたしは積読に少し罪悪感を覚える。

ものすごく惹かれて買っても
少し経つと読む気にならない本もある。


今回はその逆で、
買った時はピンと来なかったが
しばらく経ち、本棚で見つけたときは
このタイミングで出会えたことは
必然で運命だ....!!!
とすら思った。


学生時代はクラスメイト〜くらいだったけど
大人になって色んな経験を経て価値観が近くなり
めちゃくちゃ仲良くなりました!的な。


積読も悪くないなと思った。

いつかの自分は
この本のなにかに惹かれたんだろうし、
人生の全てのことに意味があると思う。



ちょっと一旦整理したい。

①人生の岐路と聞いて引っ掛かる人は角田光代さんの『平凡』まじでオススメ

②積読ってなんか罪悪感あるけど、いつかの自分へのプレゼントになることもあるんやで

これでいいや(笑)
長々書きましたが、まあこういうことです。

何か少しでも共感なり、
助けになればと思います。

最後まで読んでくれて
本当に本当にありがとうございます。

追伸

note始めて1週間程になりますが
ひとつひとつの反応、
反応がなくてもPVがあることが
とてつもなく嬉しいです!!!

note始めてよかった〜〜!!!!

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