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安定を目的として公務員になって12年目のぼくが、2年後に独立するほどの"使命"に気づいた日

あるトマトづくり20年の農家さんとの出会い

今から7年前の2015年8月のある日、ぼくはある「トマト農家」の方(仮名:ケンジさん)を取材するために車で移動していました。

当時ぼくは奈良県庁で広報担当として勤務していて、奈良県の地域のために活動している企業や起業家、NPOやボランティアの方の取材をしていました。

今回はトマトづくり一筋で20年以上やってこられたケンジさんへの取材。

待ち合わせ場所に着くと、

白髪まじりの角刈りでこんがり焼けた肌。

一重でキリッとした強面な表情・・・。

そんなケンジさんは次のように話してくださいました。

「奈良にはうまいもんがないって言われるでしょ?そういうふうに決めつけられたりマイナスなイメージを勝手に持たれるのがすごく嫌でね。せやから食べた人に「めっちゃうまい!」って言ってもらえるようにしっかり気持ち込めて作るって決めてます。もちろんトマトはスーパーでも買えるけど、食べてみてもらったらわかってもらえる。美味しいものを作って味わってもらって奈良を好きになってもらいたいっていう気持ちで食べ物を作ってる人はいるからね。もっと知ってほしいんやけど、ぼくは口下手やし発信が苦手でね・・・」

この言葉に対してぼくは内心、

「わかる。ぼくも小学校の頃から口下手で自分の気持ちを言葉にして伝えるのが苦手やったから」

と思っていたのです。


言葉で伝えることができなかった過去

人生を振り返ってみると、「気持ちを言葉で伝える」というテーマにどれだけ葛藤と苦悩があったかわかりません。

・作文を発表する時
・好きな子に気持ちを伝える時
・親にやりたいことを伝える時

人生で大切なシーンには、「気持ちを言葉で伝えること」が必ずセットになってきます。

公務員になるために専門学校に行くことを決めた時も、本当は美容師・ミュージシャンになりたかった。でも、フツーの浪人生しで受験した大学に全て不合格だったこともあり、

「もう夢みたいなこと言うとらんと、安定せなアカン」

と両親と兄に言われ、自分の意見を言い返すことができなかったのです。ぼくのことが心配だったと思います。正直「もっと話を聞いてもらいたかった」し「応援してもらいたかった」です。

こうした背景もあり、このケンジさんの気持ちにすごく共感したのです。

「たしかにトマトはスーパーでも買える。でも、スーパーのトマトよりも高かろうとケンジさんのトマトやからこそ食べたいっていう人はいるはず!この人が指名されてほしい!」

取材後、いつも以上に「伝えたい」「知ってもらいたい」という気持ちが溢れていて、すぐに記事を作ってホームページに掲載し、部署で上司の決裁をとった後、次の日にTwitterとFacebookで記事をシェアしました。

すると、

「この人が作られているトマトが欲しいんやけど、どこで買えるの?」

という問い合わせが次々と入ったのです。

「やった!!伝わったんや!!」


使命:在り方を支え、ストーリーで伝える。

自分の中の価値観をガラッと変えた、人生における「爆発」が起こった日。

この時、ぼくは自分のミッション(使命)を自覚したのです。

「インタビューさせていただいた人がどんな人生経験を経てその職業を選び、どんな想いで仕事をしているのかを人々に伝えることが自分の使命や!そのキャラの在り方や目的をストーリーにのせて伝えたい!」

誰しも自分の想いを伝えるのは難しいし、反応が怖いもの。

でも、ぼくがそこを支えて人々に伝える。

そうすることで、知った人の心が動く!

指名してくれる人が増えたり、仲間が増えたりする!

チャレンジがたいまつのように広がり、新しいチャレンジが生まれることもある!

一人一人が自分の人生に夢やゴールをもって楽しく生きていて、チャレンジを応援しあえる世界をつくる!

これがぼくの夢であり、人生のゴールです。


ゴール:チャレンジを応援しあえる世界をつくる。

それから1年3ヶ月間、取材・広報の業務に没頭しましたが、人事異動でその仕事ができなくなり独立することを決意しました。

「よくカタイ職業を辞めたね」

と言われるのですが、この使命に気づいてしまったからです。



​こうした経緯から、独立一年目に出版させていただいた著書『グッバイ公務員』にも書いていますが、「No Story, No Life!(チャレンジの物語がある人生を!)」という持論を持っています。

実際問題、日本社会は残酷です。
頭ごなしに否定してくる人もいる。

誹謗中傷の嵐が起こることもある。

そんな中で、人々が新しくチャレンジするには"応援しあえる世界"がないと、なかなか厳しいと思っています。

独立して5年目。

いろいろ回り道をしましたが、あらためてこの初心に立ち返り、これからも「在り方を支え、ストーリーで伝えるWebライター」として活動していきます。


2022年5月
水樹ハル


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・公務員を辞めてフリーランスとして生きる上での在り方のお話 ・ライティングや、仏教哲学、心理・脳科学に関するお話 ・人生のゴール「チャレンジを応援しあえる世界の実現」を応援できる ・まだ世には出せない話、ハルの心の中の考えを知れる

ストーリー制作専門のWebライター、カウンセラーとして、「チャレンジを応援しあえる世界」を実現することを目指す、水樹ハルのnoteマガジン…

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