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小4息子と『トロッコ問題』を白熱教室したら、「彼の思考」が面白かった件

これは、トンガリ息子の「発言記録」。
サンデル教授に影響され 白熱教室ごっこをしてみた.
子どもの選択 を目の当たりにするって、面白い。

この時の重要ポイント。
 ーー問題がない状態で、思考を見せてもらう事
そう、しみじみ感じずにいられない…..😂笑

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私は30代専業主婦。
小4トンガリ息子小1ほんわか娘がいます。
 ---未就学時代:インターナショナルスクール
 ---小学校:多様性と創造性が理念な私立小学校
 ---習い事:各方面にかなり多め。
私の労力と家庭の支出の多くが「教育」を占める。

🌳息子は、好奇心が旺盛で イタズラやおふざけが大好き。私と違う価値観を持ち、独創的な論理に基づき 考察・行動 する。一見 頑固だけど、論理に矛盾を察知すると、かなり柔軟に対応。---小2の頃に「生きる意味が分からない」と、一時不登校に。その後2年ほど、カスタマイズする形で通学していた。

🌸は、可愛い好きで 甘え上手な甘えん坊。私と似た価値観を持ち、ささやかな事でハッピーなれる。時に、理不尽な怒りや悲しみを振りかざす、けれど 驚くべき切り替えの早さで回復。---小学校や先生が大好きで、誰よりも早く登校し、係的な活動にも情熱を注ぐ。

_______________________introduction↑_

■トロッコ問題とは

そういえば あったね、という方が多いのでは?
 ーー倫理学の思考実験の一つであるトロッコ問題

5人を助けられるのなら、
1人を犠牲にするのは許されるのか?

先日、下の動画をトンガリ息子と一緒に視聴。

私達も かなり頭が混乱〜😂

〜マイケル・サンデル教授 ハーバード講義〜
犠牲になる命を選べるか?

これは、トンガリ息子の育児記録。
未熟な部分は、小学生だと暖かい目でお見過ごし頂けますと幸いです😚


■あなたは、「正しい選択」を出来ますか?

第一問:ハンドルを切る?曲がらずに直進する?

かなりの猛スピードですよー!

あなたは、路面電車の運転手
時速100キロものスピードで走っている。

あなたは、行手に5人の労働者がいることに気が付く。そのまま突っ込めば5人とも死ぬ。これは確実なこと。

そんな時、待避線にあることに気が付く。でも、待避線には1人の労働者がいる。

ハンドルを切れば、5人は助けられるけれど、1人が死ぬ。そのままならば、5人ともが死ぬ

動画を参考に構成。

さてさて、どちらを選択しましょうか?

▶︎▶︎トンガリ息子の選択①

彼らしい解答で、親としてはホッコリ〜😂

👦🏻:僕なら…..まず、服を脱いで車輪に挟む。それで、ブレーキにしておく。その間に、鉄の部品とかをぶっ壊して もっとブレーキにする。

それで止まらなかったら 僕は5人の方に突っ込む
5人の人に「衝突するぞー!足でトロッコを蹴り飛ばせー」と言って、ある程度近くなったらブレーキから手を離して、僕は屈んで頭を隠す

私:おぉー!そう来るかぁ!
  意外なのは、進むのは5人の方なのね?

👦🏻:1人より5人の力の方が強いでしょ?ぶつかるまでにスピードも遅くもなってるから、止められる確率が高い。だから、一か八かで 5人の方に突っ込む

あっ、だけど5人が子どもで、1人が向きムキムキマッチョで力強そうだったら1人の方に突っ込むかも。

私:なるほど〜!
  そんな筋の通し方があるのね💡

👦🏻:この時の優先順位は、
   ①僕の安全
   ②そのまま見てないで、とにかく頑張る
   ③力でごりおさなくてはいけない時もある
って感じかな。

私:あぁ、最後に屈んで頭を隠してるもんね。
  いやいや本当、自分の安全は大事よ😂

  

▶︎▶︎トンガリ息子の選択②

彼の全員生還を目指す選択肢、面白くて素敵だけれども..…これ、前提条件の「突っ込めば確実に死ぬ」を完全無視してるよね?💦

という流れで、「制限」を設ける事に😎✨

【息子バージョンの制限】
この問題で、あなたはトロッコに乗っていない。
走っても間に合わない場所から目撃している。
あなたのそばには トロッコの行方を決めるハンドルがある。

ハンドルを切れば、5人は助けられるけれど、1人が死ぬ。
そのままならば、5人ともが死ぬ。

*:.。.:・:.。.:*・゜゚

私:さぁ、どちらを選択しますか?😎✨

👦🏻:うーん、それなら..僕はハンドルには触らない.
それで、ハンドルの部品は壊して線路に向かって投げる。それでトロッコが脱線するようにする。

私:えー!壊すの?😂それに 投げちゃうのー!?
  しかも、ハンドルは動かさないんだ?

👦🏻:もちろん。だって、走って間に合わなくても、投げれば間に合うかもしれないじゃん。

ハンドルを動かすと、俺は殺人者で捕まるでしょ?お母さんは、警察に捕まりたい?僕は絶対に嫌だ。

だから、ハンドルには触らない。それに、要らないから 壊して線路に投げ込んで、脱線させる。

私:ふむふむ。
  じゃあ、警察に捕まらないとしたら?

👦🏻:それでも、ハンドルは動かさない。だってそれは、人を殺したことになるよ。

私:ほーう🤔
  ハンドルに触れてはいけない、の意志が堅いね.
  いやいや、なるほどね〜。


第二問:人を突き落とす、落とさない?

講義では「ハンドルを切り、5人の命を助け、1人の命を犠牲にする」という選択の人が多数派(息子と反対)。そこで、サンデル教授は新たな問いを提示します。

〜サンデル教授〜
では、こちらのケースでも、その原理を支持し続けられるか見てみよう!

あなたは路面電車の運転手ではなく、傍観者

電車の線路の架かる橋にいて、見下ろしていると、電車が来るのが見えた。
線路の先には、5人の労働者がいる。ブレーキは効かない。このままだと、電車は猛スピードで突っ込み、5人は死ぬ。

今回は運転手ではない、何も出来ない…と諦めかけた時、自分の隣に橋から身を乗り出している「ものすごく体格の良い人」がいることに気づく。
もし、あなたが隣にいる人を突き落とせば、彼は橋から走ってくる電車の前に落ち、電車は止まる。

突き落とされた1人は死ぬが、5人を助けることができる。

この場合でも、1人を犠牲に5人を救える?


▶︎▶︎トンガリ息子の選択

👦🏻:絶対に、突き落とさない。殺人だもん。

私:ですよね。第一問の様子からも納得。
  1問目とこれ、判断する難しさは 違わない?
  お母さんは、1問目は かなり悩む。
  でも、こっちは すぐ決められる感じ🤔

👦🏻:うーん….まぁ、でも、これ。
  どっちも同じこと言ってるよね。
  だから 別に迷わないかな。

私:へーぇ。
  あなたには、同じ論理に見えてるのね〜!



■トンガリ息子、「前提条件」に疑問を持つ

トンガリ息子から、こんな質問が….

👦🏻:お母さんは、トロッコ、トロッコって言うけど、この問題は 電車じゃダメなの?トロッコなんて、見た事ないよ。

私:うーん….確かに🤔
  サンデル教授の動画の訳でも「電車」って呼んでるし、電車で良いと思う。

▶︎▶︎設定は、ワンマン電車ですか?

トンガリ息子は、さらに質問を重ねます….

👦🏻:電車なら、これは普通の電車?それとも、ワンマン電車?どっちの設定?

私:えーっ??
  じゃぁ、普通の電車って事で!(テキトー。笑)

👦🏻:普通の電車なら、僕は電車を逆走させる。ワンマンじゃない電車には、運転席が前と後ろの2個あるんだよ。

だから、僕はすぐに後方の運転席に行って、前後の進む方向を変えるスイッチを探す。そのスイッチを見つければ、電車は逆走して誰も死なない。

私:電車を止める作戦から逆走に!?
  うーん….言われてみれば、確かにありかも。
       よく思いついたね?徹底して全員生還だね🤔

👦🏻:漫画で読んだんだ。だからもし、電車をハイジャックするならワンマン電車以外は駄目なんだよ。コントロールを反対の運転席に持っていかれたら、終わる。

私:ハイジャック!?
  お母さんもハイジャックする時には、ワンマン電車か確認するね😂笑



------トンガリ息子の白熱教室【終】---
*・゜゚・*:.。.:・:.。.:*・

■子どもの個性によって、向き不向きはあるかも?

トンガリ息子が用意した選択は、日頃の彼の香りを強く感じる選択肢の作り方で、面白かったです😂

慌ただしい中で彼の主張を聞くと、負けたくなくてただ屁理屈をこねているように見える事が結構ある。だけど、今日みたいな様子を見ると、彼なりの筋 を通しているだけ、な状態も結構多いのだろう….と察してあげたくなる。

でも、「自分の考えを相手が受け取れる形に整える」までは、自分の責任なのだろうと思う。考えの言語化、ここまでは自分に出来る事であり、事前準備も可能な部分。今の彼が注力すべき「焦点」なのかな?と考えてる。

幸運にも、私もnoteで精進中な身😎
一緒に成長が、先に広がる景色が素敵そう!🌷✨

展開される論理が見えると、
     ---- 違っても納得できる。
その論理を展開するためには、
     ---- 時間 が必要。

「違い」に悩まされる一番の根源は、忙しさ

....…?なんて、考察を始めたくなる🤔

*:.。.:・:.。.:*・゜゚


我が家では 良い時間を作った「トロッコ問題」。
実は以前に、小中学校が取り上げたことで問題になったことが。

山口県岩国市立東小と東中で、「多数の犠牲を防ぐためには1人が死んでもいいのか」を問う思考実験「トロッコ問題」を資料にした授業があり、児童の保護者から「授業に不安を感じている」との指摘を受けて、両校の校長が授業内容を確認していなかったとして、児童・生徒の保護者に文書で謝罪した。

上記記事より引用

我が家は、日頃より親しむテレビ、映画、漫画、ゲームなどで「死」が登場することは多々あるし、「もしも〜だったら、」のトークをよく親子で展開している。だから、現実と空想を切り分けて考えやすかったのかも。

トンガリ息子に不安な様子はなく、唸る勢いで考えることに集中していました。(あ、でも19世紀に起きた「ヨット遭難事件」は 流石に衝撃だったよう。そこは注意です!)

*:.。.:・:.。.:*・゜゚

それにしても、
サンデル教授を知りたくなり、検索してみて、忘れないようにちょっとメモメモ〜✍️なんて始めたら…

………沼 にハマりました。笑

哲学って、面白い🤔✨

.。.:・:.。.:*・.:*・゜゚

最後までお読みいただき、ありがとうございます。感謝です。サポートも嬉しいのですが、『スキ』をいただけるならば、ポジティブに今日も頑張れます♪