小4トンガリ息子の母、『子どもの権利条約』について 書き留めてみる✍️
学校独特のルール、
求められる子ども像、
意見を述べる事を”礼儀”という言葉で遮られる、
……など、トンガリ息子は 学校生活への疑問が多いです。
そんな息子は、家では 学校での良いことも悪いこともよく話します。息子の考察や言動理由は「なるほどね〜」の嵐で、彼の話を聞くのは 私の楽しみでもあり、学びにもなっています。
ただ、彼の話も 彼の価値観を通した話。担任の先生と話す機会がある時には、彼の話を先生と共有し、母として息子バイアスを軌道修正するようにしています。そこは、大人として忘れてはならないと心に誓っています。笑
ーーートンガリ息子のすごいなぁ。。と思うのは、自分が悪いと納得したことは 結構受け入れていること。
ーーー最近の発見は、息子が先生や友達をよく観察しているということ。息子とは犬猿の仲とも言える先生や友達にも、変化を感じると人物像をアップデートしている模様。
そんなトンガリ息子と話していると、平穏をこよなく愛している私でも、学校に疑問を持つようになってきました🤔
学校は、子どもの健やかな成長のために、勉強面・生活面など指導します。
日々の先生の頑張りには、感謝です。
けれど、
学校での指導時の
その判断基準、
本当に『今の子ども』の為の形となってますか?
学校で問題行動とされる、その子どもの行動。
学校の慣例を根拠だけに、判断していませんか?
▼学校の先生は 指導する前に、考えていますか?
---子どもがそのルールを守れるようになった先に、将来のどんな行動に繋がるのか。
---指導の動機として、優先順位の付け方は適切ですか?
その子ども、周りの子ども、先生、保護者、周りの先生、色んな人の視線に配慮して行動されていると思いますが、ちゃんと『その子』の成長を願っての行動になっていますか?
▼指導対象の子の意見、きちんと聞いていますか?
---時間がない?
子どもがそんな理由で行動を拒否すれば、言い訳しないの!ですよ。
---学校とは、そういうもの?
それは、昔の日本の学校、今の日本の学校、今の世界の学校……どの学校をさしていますか?どの集団を意識して考えることが、明るい教育と言えそうですか?
---対応は きちんと先生同士で話し合っている?
話し合いが先生のみでされているのなら、多様なこども達に配慮した判断基準になっていないかもしれません。だって、学校の先生は 先生になれた選ばれし集団と言えると思います。
でも!✋
何事も、言うは易し行うは難しです😢
能天気な私でも 理性ある大人として、簡単には 大きな声で主張できません。
子どもの関わる姿勢に、いつも立ち戻れるブレない根拠が必要です。
学校という枠内に存在する価値観より、優先される価値観の指針が必要です。
さて、今日は、
そんな私のお勉強覚書きnoteです✍️✨
メモを取らないと、読んだ端から忘れてしまうので、記事にしておきます。
■子どもの権利条約とは?
子どもの権利条約ってご存知ですか?
「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」は、子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約です。 18歳未満の児童(子ども)を権利をもつ主体と位置づけ、おとなと同様ひとりの人間としての人権を認めるとともに、成長の過程で特別な保護や配慮が必要な子どもならではの権利も定めています。
引用:日本ユニセフ協会ホームページ 子どもの権利条約
https://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_rig.html
この権利条約は、1989年に作られ、日本は1994年に加入したそうです。
私が学生の時には、既に存在していたのですね。
『人権』というと、
生命に関わるような重大な事柄を指し、
戦争もなく比較的平和である日本は、該当箇所が少ないようにも感じます🤔
さらに、
衣食住には困らず、
子どもも教育を受ける機会を得ている我が家は、
該当しない話に聞こえます。
でも、調べてみると、そうでもなさそうです🤔
『子どもの権利』は、
①生きる権利 ②育つ権利 ③守られる権利 ④参加する権利
の大きく4つに分けられる形で作られています。
生存以上の、子どもの成長に適切な環境実現を目的としているようなのです。
■「子どもの権利条約」4つの一般原則
子どもの権利条約は、前文と本文を合わせて54条あるのですが、その中でも下記4つを一般原則として掲げています。
・生命、生存及び発達に対する権利(命を守られ成長できること)
すべての子どもの命が守られ、もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう、医療、教育、生活への支援などを受けることが保障されます。
・子どもの最善の利益(子どもにとって最もよいこと)
子どもに関することが行われる時は、「その子どもにとって最もよいこと」を第一に考えます。
・子どもの意見の尊重(意見を表明し参加できること)
子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮します。
・差別の禁止(差別のないこと)
すべての子どもは、子ども自身や親の人種、性別、意見、障がい、経済状況などどんな理由でも差別されず、条約の定めるすべての権利が保障されます。
引用:日本ユニセフ協会ホームページ 子どもの権利条約
https://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_rig.html
この文章を読みながら、トンガリ息子を通して感じる学校を思い出してみます🤔
ーー子どもの最善の利益、第一に考えられているかしら?
ーー子どもの意見の尊重、自由に意見を表す場をもらえているかしら?
ーー差別の禁止、の中に ”意見” も入っていますね。
■日本批准25周年(2019年時)の課題
国連・子どもの権利委員会は、2019年2月、日本政府が2017年に提出した最新の報告書に対し、審査結果をまとめました。とくに以下の点については、緊急に対応すべき課題として指摘しました。
1. 差別の禁止
2. 児童の意見の尊重
3. 体罰
4. 家庭環境を奪われた児童
5. 生殖に関する健康及び精神的健康
6. 並びに少年司法
引用:国際連合 CRC/C/JPN/CO/4-5 (仮訳) 配布:一般 2019年3月5日 原文:英語 児童の権利委員会 日本の第4回・第5回政府報告に関する総括所見*
差別など一部の内容は、初回の勧告から引き続き指摘されていることであり、日本として改善がまだまだ進められていないことがわかります。また、全体としてSDGsに沿った取り組みを行うようにも要請がありました。
World Vision ホームページより引用
https://www.worldvision.jp/children/education_02.html
日本の緊急で改善すべき課題の2つ目に、『児童の意見の尊重』が入っていますね。学校の先生の多忙さを想像すると、個人の意見が尊重されないのは仕方ない。。と、大人は思ってしまいがちですが、それは正しくないのかもしれません。
意見を言わず我慢した結果を引き受けるのは、
大人ではなく、子どもです。
大人も子どもの意見を聞かないことには、
その考え方を知ることすらできません。
考え方を知ることもしないのに、
どうやって、その子の為の判断をするのでしょう?
『児童の意見の尊重』、大人の理由で その機会を軽んじるのは、罪な気分になってきました。
私自身も「まだ、子どもだから!」という理由で、子どもの意見を跳ね除けないように気をつけないといけないなぁ。。と反省。
■セーブ・ザ・チルドレンの『子どもの権利』に関する3万人アンケート
子どもの権利条約採択30年、日本批准25年にあたり、セーブ・ザ・チルドレンは2019年夏に全国の15歳から80代までの3万人に、子どもの権利に関する意識調査を実施しています。
この中に、『現在の日本の社会において、守られていないと思う子どもの権利を選んでください。』との質問があり、80%以上の子どもと大人が、守られていない子どもの権利があると感じている部分があることが分かっています。
その中でも、
◉第3条:子どもにかかわる全ての活動において、子どもの最善の利益が第一に考えられること(子ども3位36.7%、大人4位28.5%)
◉第12条:子どもに影響を与える全ての事柄について、自分の意見を自由に表すこと(子ども5位26.5%)
との結果が報告されています。
我が家のトンガリ息子だけでなく、多くの子どもが大人に対して、不満を感じているようです。
子どもが、この第3条と第12条の権利を主張すると”ワガママ”と呼ばれ、親が発言すれば”モンスターペアレント”と呼ばれる恐怖感を 日本の小学校で感じていましたが、その感じ方は私の直すべき感じ方なのかもしれません。。。😱
■トンガリ息子の学校への不満は、どれに該当しそう?
息子が抱える学校に対する不満を、『子どもの権利条約』と照らし合わせると、下記の条約を根拠にできるように思えます。
第3条:子どもにもっともよいことを
第5条:親の指導を尊重(子どもの発達に応じた親の指導を国は尊重)
第12条:意見を表す権利(意見は、発達に応じて考慮されなければいけない)
第13条:表現の自由(自由な方法で情報や考えを伝える権利、知る権利をもつ
第14条:思想・良心・宗教の自由
第18条:子どもの養育はまず親に責任(責任は父母。国はその手助け)
第28条:教育を受ける権利(全ての子が小学校に行く権利をもつ。学校の決まりは、子どもの尊厳が守られる考えから外れてはいけない)
第29条:教育の目的(教育は、子どもが自分の持っている能力を最大限伸ばし、人権や平和、環境を守ることなどを学ぶためのもの)
第31条:休み、遊ぶ権利(子どもは、休んだり、遊んだり、文化芸術活動に参加する権利を持つ)
子どもの権利条約 日本ユニセフ協会抄訳より該当条項抜粋
https://www.unicef.or.jp/kodomo/kenri/syouyaku.html
息子は、学校の先生に「自分の意見の方が正しい!」と主張する時には、小学校のホームページにある理念から引用し論じているそうです。この様子を知った時、私は関心してしまった🤣のですが、それでも取り合ってもらえないことがあるようです🌀
先生が学校のホームページの理念より、自分の判断を優先させる時には、そこに『子どもの権利条約』を根拠に足すと、話し合いになる確率は上がるかもしれません🤔
だって、日本自体が『子どもの権利』として批准しており、締約国・地域の数は196にもなるそうですからね!これは、先生だけでなく 全ての大人が、簡単には無視してはいけません。
間違えない様に気をつけたいは、「子どもの意見を何でも聞くべき!」という意味ではないということ🤔大人が そう対応する理由を、そのまま子どもが理解できる形に砕いて共有することが大切なのだろうと感じます。子どもも、有限な中で選択を迫られる現実を知って、困ればいい。一緒に、悩む過程を大切にしたらいいのでは?と思うんですよね。(これは、まだ私の簡単な独り言です。そのうち綺麗な形にします。笑)
■ちょっと暴走気味?
いろいろ調べてみて勉強になりましたが、
ちょっと暴走気味な母になっている気も。。。笑
ちょっと、寝かせて、反芻して、
もっと良い方法がないか、息子と話しながら、
夫も一緒に参加してもらいながら、考えいきたいと思います🤔
******
こんなトンガリ息子のいる我が家ですが、
面白いのが、小1ほんわか娘は 学校生活に大きな不満なく通っているのです。
毎日、「楽しかったよー♪」と帰宅します。
本当に、面白い。
2人は 同じ学校に通っていますが、
同じ学校に通っているのか不安になります。笑
そして、
問題なく過ごす ほんわか娘の母として思うのは、
ほんわか娘には、トンガリ息子の視点を理解する価値観が きっと将来必要になるだろうということ。
ほんわか娘には、トンガリ息子のような考え方もできるようになって欲しい。
それができたら、きっと彼女は強い。
ほんわかしてるのに、
実はトガってる部分もあるなんて、魅力的すぎます✨笑
もちろん、
トンガリ息子も、娘のほんわかさを 学んで大人になれると もっと簡単に幸せに出会えそう。。。だとも感じています。笑
せっかくの集団生活、
自分にないものを吸収してきて欲しい🌱✨
。。。。と願う大人は、多いと思います。
そんな空間を実現する為には、
子どもが 安心して自分の考えを発言できる空間づくりは、今の私たちの感覚以上に重要なのでは?
と、考えずにいられません。
そして、そう考え始めると、
もっと、堂々と ”トンガリ息子が考えを表現できるようにサポート" してみようかしら?と思わずにいられません🤔
最近の私は、息子の考えをあたたかく受け入れてもらえる機会に恵まれていて ちょっと強気になっているかもしれません😙笑
皆様には、心より感謝です!!
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