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所有からシェア、リユースへ〜地方の役割〜

地方では押し並べて空き家が問題になっている。
処分するくらいならタダででも貰って欲しいという物件も多く、
実際に無料物件の譲渡仲介を行う企業まで出て来ている。

空き家の問題は根深く、危険空き家と呼ばれる崩壊ギリギリの物件も多く、
自治体も手を焼いている。

しかし、ホームレス移住した私にとってはその状況は追い風だった。
初めて住んだ家は家賃1万円の立派な古民家だった。

現在は家賃4万円の1LDKのマンションに住んでいるが、
余り家に居なく一人暮らしの状況を考えると今の家で十分であり、
2年近く暮らしている。

東京に住んでいた時は、4万で風呂トイレ別の3部屋もある物件に住めるなんて考えもしなかった。
淡路島には電車がないため駅近という概念がないことで、
逆に場所はそこまでのこだわりポイントでもない事も面白い。

▼1000万円稼いでも家が買えない!?

そんな中、年収1000万円でも大手企業の物件購入は絶望的という記事を読んだ。
木などの材料の高騰と、人口減少による物件購入数の減少による影響のようだ。

1000万プレイヤーでも難しいとなると、ほとんどの人は新築の夢の注文物件は難しくなって来るのではなかろうか。

しかし、建築費だけで見ると4000万円も程度で立てることができる。
土地代を安く済ませられれば注文住宅も可能ということになる。

▼所有からシェアへ〜空き家の可能性〜

そしてシェアの風潮が強まっている今の時代、新たに物件を建てるより、
中古物件のリノベーションや多拠点生活によるシェア物件等も需要が高騰している。

地球上の限りあり資源を考えても、リユースやシェアは有効な選択肢のように思える。そして、まずは土地が安く、空き家も多い地方から新しいムーブメントを起こしやすいように思う。

▼人口密度によるメリットデメリット

東京一極集中による災害時のリスクや、今回のコロナ禍による人口密度の高さによる弊害が見えて来た。
自分の人生において譲れないものを整理して、それが叶えられる場所としての地方が注目を浴びるように動いていきたい。

「人口密度とは一人一人に与えられた広さを意味する」と解釈されていた人もいた。
確かに東京だと座って少し休む場所を探すにも苦労し、カフェに入らなければならない事もある。
しかし、人口密度の低い淡路島ではどこにでも休める場所は存在する。

淡路島に来て至る所に落ち着けるスペースを感じるし、
それが穏やかな思考にも繋がっている。

外でマスクが必要なことは滅多にない(みんなマスクを付けているのだが)。

もちろん人が集まる場所(人口密度の高い地域)によるメリットはたくさんある。
しかし、自分にとってそれはどれくらい重要で、それによって諦めているものとの比較をするという時間が大切だと思う。

そうすると、今の自分の生活は、自ら選んだものとなるし、
変化を求めるきっかけにもなる。

日々の忙しさの中から少し距離を置き、ふと人口密度によるメリットデメリットを考えてみるのも面白いと思う。

▼気楽に好きに生きていく

夢のマイホームという所有の時代から、資源を大切にシェア、リユースしていく時代へと移ろっている今は地方にとって追い風のように思える。

お金を稼ぐというよりも楽しく自分が幸せな暮らしがしたいという人も増えて来ている。
実際に私の周りにもそういった動機で淡路島に来ている若者がいる。

若者の新しい生き方として、「自分のやりたいように地方での挑戦」の価値が高まっているように感じた。

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