ソファ談義

うちには、３人がけのソファがあります。

うちのリビングが狭いせいで、
３人がけのソファからは、テレビがほぼ見えません。
座ると見えるのは、テレビの側面をメインとした
おそろしく斜めの画面です。

うちには、１人がけのソファもありますが
この位置が素晴らしいことに
テレビと正対している特等席。

今の我が家は、だんなさんと、わたしの、２人住まいなので
テレビを見る場合は、どちらかが
テレビの側面をメインに鑑賞することになります。

映画やドラマなどはほぼ、楽しめません。

このソファは横が長いので
ごろんと横になって居眠りすることもありますが
変なところ（腰のあたりとか）に骨組みが当たって
寝心地がわるい。

かたや、１人がけのソファは
リクライニング機能つき！
居眠りも快適。

居眠りパートでも、３人がけのソファは
かなり分が悪いのです。

どちらかが必ず辛酸を舐めるハメのリビング。。。
決してくつろぎの場とは言えない。

そんな日々を、この家で５年も過ごしてきました。

そして数日前のこと。
ふと、画期的なことを思いつきました。

「１人がけのソファの隣に、
　もう１個ソファを置けばいいじゃないか！」

５年もこの家に住んでいたのに、思い付かなかった。

「当たり前」が実は当たり前じゃないと
認識するのは、けっこうむずかしい。

ほんとうに必要なことって何だろう、とか、
ほんとうにうれしいことって何だろう、という視点は、

ほんとうに知りたいことの手前にある
当たり前という壁に阻まれることが多々あります。

日頃の暮らしに慣れてしまって、
ちょっとした違和感に気づかなくなることは
忙しい毎日をスムーズにやりすごすのに
良い方法かもしれませんが、

同時に、本質を見えなくすることでもあり
目の前の「幸せのタネ」を見逃しているのかもしれない。

ということで、目下、リクライニング１人用ソファを
選んでおりますが、
安い買い物ではないので、
よーくよーく懐具合と相談しながら、です。

当たり前に気づいて対策方法を思いつくことと、
それに対するお金の算段、は、別の話、です。
（これが一番大きな問題のような気もするが）

ちなみに、うちでは評判が低い
３人がけソファですが、
唯一、絶賛しているのが、うちの長男犬「ころまる」。

朝寝。昼寝。夜寝。
夜中、熟睡しているときも、
このソファで寝ています。

体が短いので、変な骨組みにも当たらず
快適らしい。そりゃそうだ。短いもんね。

ひらりとソファに飛び乗ると、
自分好みのマットレスを調整するがごとく、
自分でクッションを踏み踏みしながら
いい感じのスペースをつくって、寝ています。

・・・
骨組みに自分の骨が当たってつらがっている人間にとっては複雑ですが
喜んでくれる人（犬）がいるから、まあ、いいか。