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【淡路島クエストカレッジ】洲本市にかくれた偏愛を探し出せ!大偏愛展のリサーチ&イベント企画

武庫川女子大学の学生10名が『「大偏愛展×S BRICK」in 淡路島 sponsored by フェリシモ』のイベントを盛り上げるべく、2024年2月〜3月の期間で活動しました。


今回のプログラム概要について

今回のプログラムに参加する学生のミッションは、大偏愛展イベント※において、リサーチ&企画運営に携わり、盛り上げることです。

※大偏愛展詳細はこちら

学生たちは、商店街を中心とした街中の「偏愛」を調査し、洲本の偏愛ボードを作成する「リサーチ班」と、大偏愛展最終日の偏愛Party内の一企画を考案し、当日運営までを行う「イベント班」に分かれて活動を行いました。

2024年2月から開始となった本プログラムでは、初回研修で学生たちも初対面。同じチームになったメンバーを中心に、お互いを知ることから研修がスタートしました。

最初の活動内では「偏愛」という今回のテーマにちなみ、相互の「偏愛」を聴き合う「偏愛インタビュー」を行いました。キーワードを質問で深掘りするたびに、絶妙な一人ひとりの偏愛が現れ、実際に洲本の街中でインタビューを行う際のイメージにもつながりました。

初日チーム活動の様子

「リサーチ班」活動の様子

最初の現地活動は、まだ寒さが残る2月21日。朝からあいにくの雨でしたが、リサーチ班は洲本の街中の偏愛調査を目的に、商店街のお店の人のこだわりや、ここだけはゆずれないというポイント、ヒトクセあり?な好きなことなどを、インタビュー。10名程の地域の方々から話を聴くことができました。

商店街でのインタビューの様子

1人目のインタビューでは、予め用意していた質問をするのにも緊張する学生たちでしたが、2人目・3人目になるにつれ、話の中で気になる点や、その人への興味から、追加での質問も多く飛び交っていました。

「宿に泊まりに行ったときは、つい間取りをみたり、部屋の照度を測ったりしちゃうんだよなぁ~」という設計のお仕事をされている方や、元々ケーキ屋さんを営んでいた現お好み焼き屋の店主の方は、ケーキもお好み焼きも、粉にこだわって調理している旨を教えてくださいました。

学生たちがインタビューした偏愛は、大偏愛展のメイン会場となるSBRICKに偏愛ボードとして展示されました。この偏愛ボードは、当日来場された方も、自分の偏愛を書いて貼り付けることができる企画です。最終日には、たくさんの偏愛ワードが詰まった、見ごたえのある1枚のボードが完成しました。

イベント開催中、S BRICKに掲示された偏愛ボード

「イベント班」活動の様子

イベント班は、どのような企画であれば来場者に楽しんでもらえるだろうかと、初回から話し合いを進めていきました。イベントの企画や運営にはじめて挑戦するという学生たちだったこともあり、活動前半はイメージが沸かず、話し合いが進みづらい場面も何度か見られました。

そこで、情報を整理しながら、「誰に」「どのような」企画を届け、来場者目線に立ったときに「どう楽しんでもらえるか」を想像した先で出てきたアイデアは、「偏愛アート」というものでした。

一人ひとり、好きな色も違えば、その人自身の持つ色(=個性)も違う。そんなことをアートで表現できるような企画になればと考案してくれました。また、子どもや家族連れの来場者が多いことを予測し、小さい子どもでも気軽に楽しめるようなアート企画にたどり着いたと言います。

企画が決まれば、あとは当日までの準備。限られた資金の中で、より良いものを作ろうとすることも一つの学びです。絵を描くのが得意な学生、色を混ぜてつくるのが得意な学生、コツコツと下書きをするのが得意な学生など、これまでの活動の中で見出したお互いの得手をも活かしながら、準備を進めていきます。

子どもから大人まで参加!最終日の偏愛Party

そうして各チーム準備を終えて、迎えた偏愛Party当日。

会場となるSBRICKにはキッズベースというエリアがあり、多くの子どもで賑わっていました。学生企画の「偏愛手形アート」は屋外での実施。行き・帰りのお客さんに声をかけることに、はじめは少し戸惑う学生も、挨拶からやってみることで話しかけやすくなり、多くの子どもたちがアート企画に参加してくれました。

イベント本番中の偏愛手形アート

また、リサーチ班の学生は、偏愛Partyでリサーチ結果を発表。商店街でインタビューに応じてくれた方も、学生の発表を見に来てくださり、その姿を見かけると発表することが照れくさそうな学生も。そう意識してしまうくらい、まちの人との距離が少し近くなったのかもしれません。堂々と発表する4名の学生のリサーチ内容には、時々会場から笑いが起こったり、なるほどと頷く表情が見られたりしました。

リサーチ班発表の様子

その他、「偏愛書道」や「偏愛ダンス」など、当日企画にも参加してくれ、Partyを一緒に盛り上げるメンバーとして楽しみながら動いてくれている姿が印象的でした。そして、10日間の洲本での大偏愛展は無事に幕を閉じました。

参加学生の声

ここで参加学生の声を一部ご紹介します。

・こんなにしっかりイベントの企画と運営を行ったのは今回が初めてだったのでとても貴重な経験でした。

・初対面の方にインタビューをするという初めての経験で、不安がありながらも思っていた以上に「偏愛」というテーマについてエピソードを聞きだすことができ、喜びと楽しさ、自信を得られました。また地域の人々の豊かな個性と温かさを感じられ、淡路島の魅力もたくさん知ることができたと感じます。

・人前に出るのが苦手な性格なので、発表には苦手意識を持っていたけれど、今回の活動を通して経験を積んだことで少し自信に繋がりました。

・一緒にプロジェクトを進められているという感覚があり、仕事に対する意識が変わりました。まだまだ学生気分であったが、なんとなく将来の姿が見えたような気がします。

おわりに

洲本に来るのがはじめてという学生が大半の中、「リサーチ」「企画運営」を通して、このまちについて少し詳しくなるとともに、まちの人との新たな関わりや繋がりなど、旅行ガイドブックにはない洲本の良さを感じてもらえるきっかけになったのではないかと思います。

約1ヵ月間の活動内では、街中インタビューに飛び込んだり、考案した企画を来場者に楽しんでもらったり、チャレンジする中での気づきが多くあったという声も多々ありました。今回チームで成し遂げたことを自信に変え、引き続き学生生活を謳歌していってほしいです。

そして、少し時間が経ったとき、洲本の「偏愛」を愛おしく思い、帰ってきてくれることを願っています。

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