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感じる、見る、聞く Diamond Approach オンラインコースレポート 2. Sensingの瞑想とモノローグと対話

Diamond Approach(ダイヤモンドアプローチ)のオンラインコース Diamond Approach Spirituality in a Fractured Worldが2020年2月に始まりました。

今回は2月に実践するモジュール1の概要と1週目と2週目の実践内容をご紹介します。

<こんな方に>
・自分自身の「在り方」自体を成長・深化させていきたい方
・経営者として、プロフェッショナルとして「器」を成長させていきたい方
・自分自身の意識を成長させることや感性の発揮に取り組んでいる方
・スキルの習得では乗り越えられない壁にぶつかっている方
・認知能力や内省能力を成長させていきたい方
・インテグラル理論を学び、統合的実践にさらに取り組んでいきたい方
・Diamond Approach に興味があるけれど、日本語での情報が少なくて困っている方

コース全体の概要はこちらでご紹介しています。

1. Module 1 のテーマ:Fractured Unity

<Module 1 のテーマ:Fractured Unity>
私たちを取り巻く世界で起こってることに、私たちはどのような影響を受けているのかを探求する。社会的・政治的問題や自分の精神修養に対してどう取り組んでいるかを振り返る。

実際には、各週ごとの取り組みを通じてこのテーマを深めていきます。

2. Week 1:瞑想の実践 "Sensing, Looking and Listening"

第1週目の取り組みとして紹介されていたのは "Sensing, Looking and Listening" の瞑想でした。

英語のガイダンスで紹介されていたものを簡単にまとめたものをご紹介します。

聞きながら実践ができる日本語の詳しい音声ガイドも用意しましたので、よかったらこちらもご活用ください。

"Sensing, Looking and Listening" の瞑想
<方法>

・椅子に腰掛けて目を閉じ、背中を伸ばす、手は膝の上に
・まずは右の足を感じていく(足の裏からだんだんと上に意識を向ける)
・そのまま右のお腹まで感じ
・次に右手の指先から腕、肩まで感じていく
・今度は左側に意識を移し、左肩から左指先まで意識を下ろしていく
・左のお腹から左の足の裏まで感じていく
・その後は身体全体を同時に感じる(そのまま残りの時間を過ごす)
・ゆっくりと目を開け、自分を取り囲んでいる景色や音にだんだんと意識を向けていく

<ポイント>
・イメージではなく、実際に感じていることに意識を向ける
・ゆっくりと意識を動かしていき、全体は15分から20分程度

<実践の感想>
私は瞑想に詳しいわけではないですが、以前参加をしたヴィパッサナー瞑想では、頭の上から意識を下ろしていったので(と、私は理解していますが、厳密にこの表現が正しいかは分かりません)、首より下の部分に、右半身の足先から感覚に意識を向けていくという方法は新鮮でした。

そのプロセスで自然に呼吸も落ち着き、いろいろな思考が立ち現れてきたときも、明確に意識を戻す先があったので感じることに戻りやすいと感じました。

「瞑想の実践をしたいけれど雑念が湧いてくるばっかりでどうしたらいいか分からない」という方や、もともと運動などをしていて身体的なことを感じやすい(が、最近は頭ばかりを使っている)という方にはこの方法は向いているのではと思います。

3. Week 2:モノローグと対話の実践

2週目の実践は、課題として出されたテーマについて言葉にしてみるという内容です。

<テーマ>
現在、国際的・世界的に起こっている混乱や分断についてあなたはどのようなことを感じたり、態度を取っていますか。世界に起こっていることはあなたの個人的な生活や考え方にどのような影響を与えていますか。そして、社会や政治問題に対して、もしくは精神修行としてどんなことに取り組んでいますか。

<実践方法>
以下の3つの方法が紹介されていました。

(1)3人組での実践
1人あたり15分ずつ、3人が話した後、自分自身や他の人のの話から学んだことを15分で話し合う

(2)2人での実践
1人あたり15分ずつ、お互いに話した後、自分自身や相手の話から学んだことを15分で話し合う

(3)一人での実践
15分間、ジャーナルをつけるか、録音をする。その後、書いたものを読み返すか、録音を聞き直し、そこから学んだことを再び書くか録音する。

<実践のポイント>
・話す(書く)ときは、「考え」ではなく「実際の経験」から話す
・自分自身の身体の感覚を確認しながら、感じていることを話す
・2人組もしくは3人組で実践するときは「相手の存在」に耳を傾けるように聴く

<実践の感想>
このオンラインコースは英語で開催されており、残念ながら今の私にはこのテーマについてやりとりをするだけの英語力がありません涙 200人以上の参加者の集うFacebookグループには日本人らしき人は見当たらず。

というわけで、日本にいるパートナーとこのテーマについて話をしました。実践をしてまず感じたのが、「現在世界に起こっている混乱に対する自分の気持ちや生活とのつながり」というテーマ自体、考えたことがなく、自分ごととして話をするのが難しいということです。

私は現在オランダに住んでいますが、オランダという国自体が多様性を尊重している国であるためか、アジア人であることによるあからさまな差別を受けたと感じたことはまだありません。(ないわけではないでしょうけど、ドイツにいたときに感じた「異国民感」よりは遥かにその感覚は少ないように感じます)

オランダで暮らし始めて、以前に比べると自分の暮らしと環境の結びつきを感じるようになってきましたが、何か「具体的に取り組んでいる」というほどでもありません。日本にいたときを振り返っても、世界に起こっていることと、自分の生活が結びついている実感はあまりなかったように思います。

他の国の人たちはもっと「世界に起こっていること」を身近に感じるのでしょうか…。あなたはこのテーマについてどんなことが浮かんできますか?

今回、このテーマについては日本にいるパートナーと話をしましたが、せっかくなので様々な人の話も聞いてみたいなと感じました。一人で取り組む方法も紹介されていたのでまずは、自分自身と向き合うことが大切なのだと思いますが、考え方や文化的・歴史的背景の全く違う人の話を聞いたときに自分の中に何が起こるかというのも新たな学びにつながるのではと思います。

実際に話してみて特に印象的だったのは、相手が話をしているときに、相手の話がどんな風に自分に入ってくるかという感覚です。

相手がなんとなく「思考」や「想像」で話しているときは、集中して聴き続けようとするのにとてもエネルギーが必要だったのに対して、相手が実際の「体験」から話しているであろうときは、自分の中の何か(体験)とそれが結びつくような感覚があり、自然と聴き続けることができました。

これは、これまでコーチングセッションのときに感じてきた、クライアントの「頭から出る言葉」と「身体から出る言葉」の違いにも共通するものだと感じます。この感覚はきっと専門家でなくても、多くの人が無意識に感じていることで、「正しいことを言っているけどなんだか心に響かない」とか「話は上手なんだけど…」というのは相手が体験から話してるかどうかに関係しているのだろうと思います。

この、対話の実践を続けていくことを通じて「相手の言葉が体験から出ているものなのかを感じる力」だけでなく、「自分自身が話している言葉が体験から出ているものなのかを(リアルタイムで)感じる力」が養われていくように思います。

この力は、特に経営者などのメッセージを発信し人を巻き込んでいく必要がある立場の方や、教育者や対人支援者など自分自身の在り方が他者にダイレクトに影響を与えていく立場の方にはとても重要な力だと感じます。

4. とにかく実践あるのみ

オンラインで開催されているDiamond Approach Spirituality in a Fractured WorldのModule1の前半の内容についてご紹介してきましたが、いかがでしょうか?日本語で得られる情報の少ないDiamond Approachについてですが、内容だけ見ると、そんなに突飛なものではないと感じている方もいらっしゃるかもしれません。私もそう感じます。

瞑想や対話(言語化)と言った、意識の成長を後押ししていく「方法」について知りたいのなら、すでに書籍を始めとした多くの情報に触れることができます。Diamond Approachについては日本語で触れられる情報は少ないですが、英語であればだいぶ多くなるでしょうし、今後私も発信を続けていければと思っています。しかし、「知識」や「情報」を得ることに止まっていては結局質的な変化は起こりづらいかもしれません。

実際にコースが始まって、改めてこれは、実践あってこその内容だなと感じています。想像の世界ではなく、自分がリアルに体験していることに対して、リアルに感じていることを言葉にしていく。簡単なようでいて、私たちはなかなかそれができなくなってしまっているのでしょう。だからこそ、そこに真に向き合うための取り組みや、それを支援する専門家が必要なのです。(Diamond Approachのティーチャーになるには10年以上の実践が必要とされています)

実際にはコースではDiamond Approachのティーチャーがファシリテートするオンラインの質問会に参加をすることができますし、faccebookグループを通じて様々な国の人と対話やディスカッションを行うこともできます。そのため、知識や情報として内容を知ることと、コースに参加して実践をすることには大きな差があるのではと感じます。

オンラインコースの申し込みは2020年2月29日で締め切られるようですので、もし実際のオンラインの教材から詳細を学び実践をされたいという方は、お早めのお申し込みをおすすめします。

と、ご紹介していますが、特にご紹介制度などがあるわけでも、アフェリエイターになっているわけでもありません笑

良いものにも関わらず日本で商業展開しにいくいことを理由に日本の人たちが出会いづらい情報があるという課題感から(もちろん、日本語で紹介されているものの中で良いものもたくさんあると思います)今回のコースに参加し、自分自身の体験をシェアしていくことにしました。

情報という入り口ですが、もし、意識や人間性を深めていくことに取り組んでいきたいと思っているけれど、ひとりではどのように取り組みを進め継続していけばいいか分からなくて困っているという方の少しでも後押しになれば嬉しいです。

今回ご紹介した "Sensing, Looking and Listening" の瞑想については日本語の簡単な音声ガイダンスを作成する予定ですので、もしご興味ありましたらこちらのサイトからメールマガジンにご登録ください。また、ご紹介したテーマでの対話を実践してみたい等々ありましたらコーチングの体験・通常セッションをご活用いただくこともできますのでどうぞお気軽にご連絡ください。

次回は、3週目に行われた質問会の様子とそれを受けての実践内容についてご紹介予定です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!

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