いのちに出会う問いかけ awai 風のたより 80
ニカラグア アポヨ湖のほとりからのたより①
こんにちは。
awaiの佐藤草(さとうそう)です。
あたらしい月がはじまりましたね。いかがおすごしですか?
わたしは先日、一ヶ月を過ごしたニカラグアのグラナダから車で50分ほどのところにあるアポヨ湖のほとりに移動してきました。
アポヨ湖のほとりには昨年末にも滞在したのですが、火山湖の景色とパワーがとっても気に入って長く滞在をすることにしました。
これまで10ヶ月間旅をしてきましたが、同じ場所に戻ってくるのは初めてで、よっぼど気に入っているんだなあと思っています。
わたしにとって大切なのは、静けさと明るさ、そして水が近くにあることなのだなとこれまで滞在した場所を振り返りながら感じています。
あなたにとって心地いい場所はどんな場所ですか?
もう一度行きたい場所や何度も足を運んでいる場所はどんな場所ですか?
昨日は滞在先のオーナーのテリーさんが訪ねてきたので我が家ではすっかり日課になったアボガドスムージーをふるまい(と言ってもわたしは何もしておらず、ピーターさんが作ってくれましたが)、外とつながった心地いいリビングで話をしていました。
そんな中、ピーターさんが言いました。
「What is the story behind the painting?」
リビングの一角にかけてある絵が気になったようです。
確かに、ニカラグアでよく見かける色合いとはちょっと違う感じ。
すると、テリーさんは言いました。
「ああ、あの絵はレプリカなんだけどね、生まれ育ったシカゴの家にもともとの絵がかけてあったんだ。僕も記憶にはうっすらとしかないんだけど、母が写っている写真にこの絵も写っていたんだ」
その写真をもとにグラナダの画家にこの絵を描いてもらったと話した後、テリーさんはつぶやきました。
「ここに書いてあるのはきっと父だと思うんだ」
そうして黙って絵を眺めるテリーさんの瞳は少し潤んでいるように見えました。
「What is the story behind the painting?」という問いかけはどんな日本語に訳せそうでしょうか?
直訳すると「その絵の後ろにある物語は何ですか?」、「その絵の奥にはどんな物語がありますか?」、もしくは「この絵にまつわるエピソードを教えてください」と言い換えてもいいかもしれません。
わたしたちが持っているものは選んでいるものは、もしかしたらその奥に何か大切な体験や想いがあるかもしれません。
自分にとって大切なものが持つ物語を語るとき、人は自分自身に深くつながることができます。
その物語を聴いている人も、語り手に、そして自分自身に深くつながることができます。
「もし何かそこに物語があるならぜひ聞かせてください」「わたしはそれを聴く準備ができていますよ」ということを伝えることができたら、相手は安心して話を始めることができます。
相手とのあいだに適度な距離を残しておけば、話す・話さないを相手が選択をすることもできます。
誰かの物語に出会うことはそこにあるいのちに出会うこと。
あなたのちょっとした言葉が、相手が自分のいのちに出会う後押しになるかもしれません。
彼の問いかけを思い出し、そして壁にかかった絵を眺めながら、これからもそっと、出会った人のいのちに出会っていけるといいなと、そんなことを思っています。
お知らせ
<どなたにもご参加いただける会や取り組み>
●コーチとしての倫理と美意識【実践編】
実践編:倫理を通じてコーチとしての自分をアップデートしたい方、自分にとって大切なものと向き合いたい方に
①2022年2月11日(金)& 2月26日(金)いずれも JST 21:00-23:00
②2022年2月12日(土)& 2月27日(土)いずれも JST 9:00-11:00
*こちらはリアルなケーススタディをもとに対話を通じて倫理と美意識について深めていくため、コーチとして学びと実践を深められている方が対象です。経験年数や学ばれたスクールや等に関わらずプロフェッショナルとしてさらに変容していくことを目指す全ての方にご活用いただけます。
*こちらはICFのCCE(継続コーチ専門教育)として認定を受けています。ご参加の方には4時間分のCCE参加証明書を発行します。
関連記事はこちら▼
「なぜコーチは倫理に向き合い続ける必要があるのか」
「こんなときどうする?コーチングの倫理ケース・スタディ入門編」
「パートナーや恋人にコーチして大丈夫?コーチングの倫理ケース・スタディ実践編」
詳細・お申し込みはこちら▼
【UPDATE THE CORE: コーチとしての倫理と美意識】プロフェッショナルとしてさらなる変容を目指すコーチのための共同探究会
●awai Co-Journey for Professional 第3期
2022年4月から6月までの約3ヶ月、ご自身の探究テーマと共同探究テーマをもとにした実践と探究を通じて、対話者もしくは変容とともにあゆむ存在としての自己を深めるための取り組みです。
ライブセッション全6回+探究ペアとの対話+ジャーナリング
*ライブセッションの日程が土曜の朝に変更になりました。
①4月9日(土)
②4月23日(土)
③5月14日(土)
④5月28日(土)
⑤6月11日(土)
⑥6月25日(土)
全てJST 10:10-11:40
*ご自身で最新の探究テーマに向き合う取り組みのため、再参加いただくことも可能です。(再参加割引有り)
詳細・お申し込みはこちら
●awai リフレクションジャーナルクラブ
詳細・ご参加方法等はこちら
●一ヶ月の終わりに自分とつながる会
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<awai Labにご参加の方にご活用いただける取り組み>
・ICFの資格を自力で取得することを目指す人たちのシェア会
・メンターコーチングに関する共同探究会
など
*各取り組みのご案内はfacebookコミュニティ内でご案内しております。
ご自身が開催される読書会や共同探究会等のシェアも大歓迎です!
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