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クレタ島で統一教会信者と出会った話 🇬🇷/女子大生ヨーロッパ一人旅【番外編】


こんにちは!
ドタバタヨーロッパ旅行記の番外編です!

ヨーロッパ旅行最終日、クレタ島で統一教会信者と出会ったお話です。

クレタ島編はこちら↓


奇妙すぎる体験だったので、細かくお伝えしようと思いクレタ島編とは別のnoteにしました。


12月29日夕方、クレタ島イラクリオンのメインストリートを歩いていたときのこと。
メインストリートは、立派な都会。イルミネーションがとてもきれいでした。

そこでは、ストリートバイオリン弾きが演奏していました。

ひとりで、目をつぶって静かにゆっくりとバイオリンを弾く姿がとても美しかった。

「美しい」という言葉が一番彼には合いました。外見もだけど、なにより精神的な、美しいピュアな心がにじみ出ていた。

少し遠くから彼の演奏を聞いていると、立ち止まって聞いていた人が私だけだったからか、彼が私に気づき、目が合いました。
「弾いてみる?」と言われ、試し弾きしてみることに。

実はここで初めてバイオリンにさわりました…!
きれいな音でした。

夜7時に空港に戻り、売店に預けていたキャリーバッグを売店閉店前に取り返さないといけなかったので、空港に戻るため、バイオリン弾きの彼とはお別れしました。


空港に着いたけど、出発は翌日の朝6時。
空港は小さすぎてなかには何も楽しめるものがないので、もう一回街に出て夜ご飯探しへ。二度手間。。

(実は、7時以降に取りに帰らなくてもいいんじゃないか、どうせ物置に置いてるだけだからまちで夜遅くまで遊んでそれから空港に戻ってもいいんじゃないかというアイデアが頭によぎりましたが、念のため時間通りに取りにきて正解でした。まちで夜ごはんを食べた後に空港に戻ると、物置のシャッターが下りていました。なので、もし7時に一回とりに戻ってなかったら私のバッグは物置に置き去りにされていたでしょう、、)


まちに戻り、もしかしたらまだあのバイオリンのお兄さんがいるかなと思い、メインストリートをもう一回訪れてみたら、いました。


「さっきはちゃんと聞けなかったからもう一回聞きに来たよ」とストーカーっぽく声をかけてしまいました()
やっぱり彼のことが妙に気になり、なんでここでバイオリンを弾いているのかとか、生い立ちとかをいろいろ聞いてみると、割と深い話になりました。

すると話の途中、
「世界が何かあなたに話しかけてるなって感じるときがある?」という質問を投げかけられました。
急だったので、「・・・?んーー、思いつかないなあ、、」と答えると、

「僕はあるんだあ、なにか行き詰まったときに自然の声を聞こうとすると、答えてくれる。そういう感覚があるんだ」というようなことを話し始めるのです。
瞑想の話もしていたので、彼からにじみ出る精神的な美しさの秘密はここにあるのだろう、と思い、特に引きはしませんでした。

すると「何か書くものある?」と言われたので、スマホのメモ機能で書いてもらうと、見慣れない英単語がそこにありました。それをGoogleで検索してみた。



文鮮明


あれ。この名前なんか見たことあるぞ。
Googleで検索してみると…


あ、やばいかも。。。。


彼は、統一教会の教祖を私に伝えたのです。


このときはまだ2022年12月。日本人ならまだ記憶に新しい人がほとんどでしょう。

彼は韓国人とドイツ人のハーフだと言っていたので、少しつながりました。(統一教会は韓国発祥)


会話を続けようか少し戸惑いましたが…この人は、宗教勧誘をしようとしているわけではないということはなにかしら感じとれたので、逆に統一教会の人とこんな距離で話せる機会はないと思い、いろいろ聞いてみることにしました。


「私は、統一教会は政治的にネガティブなイメージしかないんだけど、実際どうなの?いいことはあるの?」
みたいなことを聞きました。すると、

「僕は生まれた時から統一教会で、ずっと教えを学んできたんだ。実際、この教えは僕の人生にとても生きているよ。もちろん、悪いイメージを持つ人がいることも知ってる。でも僕は、この教えに助けられたんだ。僕はこの宗教にとても感謝してる。」

彼は、バイオリン弾きをする前はエンジニアとして毎日忙しく働いていたそうです。しかし仕事がきつく、精神的にもたなくなってしまった。そんなときに、世界(”universe”と言っていた)に「自分はこれから何をすべきですか」と尋ねたところ、「あなたは音楽と旅をしなさい」と言われたらしい。(これも統一教会でよく行われている問答方法なんだろうか…)
そこで、小さいころ習っていたバイオリンを片手に、旅をすることにしたそうです。


「今はとってもしあわせ。たとえどんなにお金がなくても、旅をしながらバイオリンを弾くことでいろんなまちや人に出会える。君にも出会えたしね。それだけで僕は幸せ満タンになれるんだ。」



こんなふうに、ずっと笑顔でゆっくり、心から話してくれました。

彼と話しながら、私の心は浄化されていきました。


宗教は、人を良い方にも悪い方にも変える力がある。
日本にいると悪い例はよく聞くけど、いい例はあまり聞かない気がする。

統一教会がいい悪いという話は別にして、私は、これは、宗教が人にいい影響をもたらしているいい例だと思います。


最後に、「そういえばちゃんとあなたの曲を聞いてなかった…!動画撮りたいんだけどいい?」と再度ストーカー的なお願いをすると、快く引き受けてくれ、1分程度の曲をこれまた幸せそうに演奏してくれました!

この日がヨーロッパ旅行最終日で、もうユーロは使わないので、別れ際、私のお財布にある€コインを全て彼のお賽銭箱(?)に入れて帰りました。
それでもたぶん3€くらい、、、(笑)




別れた後もしばらく、私の頭の中には不思議な余韻が続いていました。
ヨーロッパ旅行最終日、まさかクレタ島でこんな不思議な出会いをするとは思いませんでした…!

素敵なイルミネーションが更に私をエモくさせるのでした…


また世界のどこかで、彼と会えるといいなあ。

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