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消防団に入って活動する女性たち。【千葉県館山市の場合】

去年、消防団に入って活動する女性たちに出逢った。家族がいる方、単身の方、状況はさまざまだが、忙しい時間の合間を縫って全国女性消防操法大会出場の練習に励む姿は、青春を感じさせるくらいキラキラしていた。

と同時に、なぜそこまでやるのか。
なぜ入団しようと思ったのか。

自分自身全く考えた事がなく、触れたこともない世界だっただけに、いろんな疑問と彼女たちに対しての興味がふつふつと湧いてきた。

部活に燃えていたころの自分を思いだすくらい、みなさんが燃えていた。

でも、こういう団体を取材するのって、各方面に許可を得るのが大変そうやし、取材も時間かかるやろうし、正直割に合わなくて面倒な案件でもある。

それでもやっぱり、彼女たちに迫ってその様子を取材したいと思い、覚悟を決めて取材のお願いをした。

掲載までの道のり3カ月

企画書の日付を見ると、去年の10月中頃。夜の訓練、昼の訓練、夜のミーティングの様子など、3回現場を訪れた。

夜の訓練

私の人生で、今まで消防の人と接することなんてなかったし、訓練を見るのも初めて。

集合の仕方、歩き方、整列の仕方、声の発し方、些細なこと一つ一つが全くの別世界。

全国女性消防操法大会の訓練をしている本人たちはもちろんだが、それを支えている人たちの数の多さと、真剣さにも驚かされた。

訓練の様子を動画で撮影し、共有しているところ。手前の男性はホースのお手入れを黙々と。

家事に育児に仕事にと忙しい団員の方々に、直接話を聞く時間は限られていたけれど、プライベートな時間を割いて話をしてくれた友だちや、LINEのやりとりで状況を教えてくれた友だちに助けられた。

彼女たちの意見、編集者の意見をもらって修正し、初稿よりかはよくなったと思うけど、少しは伝わっているだろうか?

災害があって初めて気づくこともあるけれど、こうやって普段から訓練して備えるか否かで、同じ災害でも結果は異なってくるはず。そういう時に動ける仲間が、これから少しずつでも増えてくれたらうれしい。

田舎暮らしと聞くと、「消防に入らないといけない」「消防が大変だ」というマイナスな意見を耳にすることが多かったけれど、その意見はなぜ、どこから聞こえてきたものなのか不思議に思うくらい、消防で活躍している人たちは自ら希望し、やれる範囲で努力して輝いていた。ほんとにかっこいい人たちでした。


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