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真の信を知る

こんにちは。

昨日、お花を見に行ったらツバメが一羽、飛んでいました。
今シーズンの初ツバメ。まだ一羽だけだったので先遣隊?
毎年の、うれしい瞬間です。

ようこそおかえりー(´∀`)♡!

と、心の中で叫びます。
あ、いや、ちょっと話を盛りました。
…叫びはしません、ひっそり愛おしそうにつぶやきます。


さて、今日は「信じきる」とはどういうことか、というお話。
お時間あればお付き合いくださいませ。

先日この記事で触れた、信じきるということはどういうことか、
最近ちょうどいいたとえになりそうな経験をしたのでご紹介します。

たとえを読むのめんどくさい!時間ない!という方は、この先の
夜明けの写真の下から部分だけでもどうぞ。

それでは。

それは、前夜に突然予定が入り、翌早朝の電車で急遽
県外に出かけようとしていたある日のことです。

まだ路線バスも最寄駅からの電車もないくらい早い時間だったので
出発駅までの足がありませんでした。

駅の地下駐車場もまだ開いていない時間帯。マイカー使っても
もし近隣のパーキングがいっぱいで停められなかったら困るので
その日、駅までの移動にはタクシー一択で考えていました。

ところが、当日の朝、何度タクシー会社に電話しても
誰も電話に出ないのです。

しかたないので家を出て、一番近くの、
普段タクシーが待機しているところに行ってみました。
しかしそこにも一台もいませんでした。

そうしているうちにその日の同行者、Tさんが合流。

待機所備え付けの呼出電話を鳴らしても、やはり誰も出ません。
大通りまで出てタクシーを拾おうということになりました。

そこから大通りまでは速足で歩いても5分ちょっとはかかります。

いつもタクシーはすぐにキャッチできるので、
それほど時間に余裕は見ていませんでした。

刻一刻と近づいてくる電車の出発時刻。

明らかにTさんの歩が速くなっています。
ついていくのがやっと。
なにか言おうにも、声が届かない距離まで離されています。

と、そこへ前方から
早朝の住宅街の静けさを切り裂くTさんの大きな声。


Tさん:「ここからーっ 駅までーっ 何分くらいですかーっ」

私:「えっとー…ここからーっ ぶっ飛ばせばーっ
   たぶんー 10分あればー 改札口に間に合うと思いまーす」 

Tさん:「切符ーっ、持ってはるんですよねーー?」

私:「あ、まだ買ってないですぅーーーっ」(キッパリ)


Tさん、無言。
…振り返りもせず、ハァハァ息をあげながら競歩状態。

私のテキトーな返しにイラッとしているのが背中に見て取れます。


Tさん心の声:「ぶっ飛ばせばってどういうことやねん…
        しかも、たぶん10分とか… 思います、とか…
        いったいこの人どないなっとんねん…
        今何分前や… 切符買う時間ないんちゃうか…
        間に合わへんかったらどないすんねん…」


あぁ〜、ゴメンナサイ…
ワタシガ昨夜ノウチニタクシー予約シテイレバネ…(ひとごと)

この時点で既に、乗る予定の電車出発まで20分を切っていました。

なんの根拠もありませんがこの日、私は大通りに出れば
タクシーの一台くらい通るだろうと思って疑いませんでした。

また、もしもいなくて電車に乗り遅れたとしても、
それはそれで意味があることだろうと思って疑いませんでした。

だから、まぁそんなに焦らんでも…と、のんきなもの。

でもTさんが血相変えてるので、ここはひとつ、ちょっと私も
一所懸命であるアピールしとかんと気ぃ悪いかなぁと思い、
せっせと歩いて追いかけます。

大通りに出て、駅に向かう側の車線へ渡る信号待ち中。
Tさんから提案がありました。

曰く。

片側車線に二人ともが待ってたのでは効率が悪い、それでは
反対車線を通りかかるタクシーをつかまえ損ねるかもしれない。
ゆえに、向こうとこっちに分かれてタクシーを待ちましょう、と。

しかし、もし駅と反対向きの車線でタクシーをキャッチした場合
方向転換するのともう一人を乗せるのとでタイムロスします。

なので私はその提案を即却下しました。

Tさんの顔色がサーッとひいていきます(笑) ←笑うとこやない

Tさん心の声:「道路広いねん!時間ないねん!
        な?せやろ!?
        二手に分かれた方が合理的やん!!
        時間無いのわかってて、なんでこの提案を蹴る?」

発車時刻まで残り15分。
(駅までぶっ飛ばしても10分、切符未購入)

険悪な雰囲気のなか横断歩道の信号が青に変わり、
駅に向かう側の車線に向けて渡ります。

すると。

駅に向かう方へ大通りを走ってきた1台のタクシーが、
ちょっと離れたバス停へと入って停まりました。

私の心の声:「ほらな、ちゃんとタクシー来たやろ〜♡♪」

Tさんはなお慌てており、空車かどうか、予約車ではないか、
ホントーに乗れるかどうか確認に走ってくれました。

そしてめでたくタクシー乗車。

電車の発車時刻まで、残り13分。
(駅までぶっ飛ばしても10分、切符未購入)

Tさん「あの、すみません、○分発の電車に乗りたいんです、
    駅までなるべく急いでお願いします。」

運転手さん「え、○分? …○分!? ギリギリやな〜…」

Tさん「すみません……」

ところが早朝で道が空いていたのと、驚くべき青信号の連続
さほど飛ばすことなくタクシーは8分ほどで駅に着きました。

駅に着いてまだ5分あったので切符を買いにみどりの窓口へ。

早朝なので開いている窓口は一つだけ。

すると、旅支度の高齢女性がちょうど窓口のおねーさんに
あーでもないこーでもないと込み入ったお話をされていました。

すぐに見切りをつけ、その場を離れます。

ならば券売機で切符を購入して入構しようという
Tさんの提案を再び却下し、改札口で渋る駅員さんから
乗車駅証明書をもらって小走りで改札通過。
(キセルすると思われたみたいです(・_・; )

お茶を自販機で買って座ったら即、扉が閉まって発車しました。

無駄のない、美しいまでの乗車劇でした。(ソウジャナイ)

あーヤレヤレ、とホッと一息ついたのも束の間。

途中停車駅で突然のアナウンス

車掌さん「えー、先ほど前方運転席のガラスに鳥がぶつかって
     ガラスが破損しましたー。ただいま点検のため〜…」

強風と霧による視界不良以外では、四国ではめったにない
列車遅延が確定。

エッと息を呑むTさん。
この先の乗り継ぎ列車に間に合わないと思ったようでした。
が、たぶんここでなにか言っても、また私に一蹴されると
思ったのかどうか?お互い無言のままです。

点検待ちの間、私は乗り継ぎのことより
運転席にぶつかったのがどんな鳥だったのか、鳥の安否は…と

そっちばかり気になっていました。

だから沈黙で、たぶんよかったのです。

結局、何度か電車は点検で停まって時間はかかりましたが
そのまま運行を続け、乗り継ぎ列車にもギリギリのところで
間に合いました。

もし、あのときみどりの窓口でおばあさんがあーだこーだ
仰っていなかったら。

すんなり切符が買えていたら…

乗り継ぎの列車に間に合わなかったときには
指定席券の払い戻しも受けられず、
新たな座席の確保もできなかったかもしれないのです。

結果的には乗り継ぎには間に合いましたが、
間に合わないかもしれないという不安定な状況下でも
切符をそもそも持っていなかったために
なんの心配もしなくて済みました。

みどりの窓口を身をもって塞いでくれていた
おばあさんの後ろ姿に感謝したくらいです。



前置きが長くて皆様の貴重なお時間を使い、恐縮です。

この話のどこが信じきる、なの???と思ってらっしゃいますか。

ここからが本題。

私はタクシーはどこかでつかまるものと思って疑いませんでした。

いないわけがないと思っていました。

もし電車に乗り遅れたとしても
それもまたなにか意味があることと信じて疑いませんでした

結果、天の采配は完璧なんだな、とあらためて感じ入った次第です。

完璧なんだけど、ギリギリ( ̄∇ ̄)

チキンレースのように、いつもギリギリの極みまで引っ張られて、

こやつは真に信じきれるのかどうか!と試されている気がしました。


そして、ここまでの状況になって気がついたこと。


なにかを信じなくちゃ、とか、信じられるように、とか
言ってる内は、そもそも信じきれていないということなんだな、って。

なにか周りにこうあってほしいと期待する状態があったときに、

そうなって当然/そうなるのが当たり前 

なんの疑いもなく(=無意識に)思い込めていたら

それこそが真の「信」なのだな、ということ。


なんでかわからないけど、なんとなくうまくいくような気がする、とか。

なんの根拠もないけれど、「なるようになる」ようになっている、とか。


そう思えたときに初めて、ちゃんとそうなるようにできてるんですね。


もしその結果があなたの思い通りの結果ではなかったとしても。

それこそが天の用意した完璧な結果だということです。


もうひとつ、わかったこと。


信じるということ、それはつまり、究極のところ
手離しなのだな、ということ。

自らの手を離して、「天にすべてを委ねる」。

これこそが真の信なのではないか、と思い至りました。

え… そんなん知ってた?

え… そんなわけないやろ?

でも、さすがにこのときの一連の出来事は
このあとも珍道中となったこともあって、
冷静かつ現実的思考優勢型のTさんにとっても

「マジ完璧やないけ」
 (訳:まことに完璧でございますね)

な経験であったようで、私が日頃から「天は完璧」と言っている
フレーズも腑に落ちたようです。 (…知らんけど)

長々と最後まで読んでくださりありがとうございます!

ぜひ、ギリギリでの真の「信」を経験して
おもしろがってみてくださいね。

※私は落語の「天災」から拝借して、日常よく「天」を使います。
なのでここは、お人によって「神様」だったり「宇宙」だったり
お好きなものに読み替えてくださいね。

電車に限らず、時間に限らず、日常のいろんなところに
信じきる練習のタネは落ちていますよ♪

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