【宿屋の仇討】遊馬さんのは滑稽さのなかに殺伐とした雰囲気が纏い五代目小さん師匠は滑稽さが際立ち人民とお武家様の関わりが微笑ましい。どちらも腹の皮が捩れる。

本日は2月26日、昭和の大事件二・二六事件が起きた日。 かの人間国宝・五代目柳家小さん師匠も、訳もわからず動員され、気がつくと賊軍の兵になってしまっていたのですが。小さん師匠が亡くなったのが2002年。自分らの世代は、小さん師匠という存在を通して、教科書の中の出来事を実感する。

「六代目小さん ぜいたくな落語家/柳家小さん」拝読。五代目小さん師匠、六代目小さん師匠の歴史を見ることは落語の歴史を知ることだと感じた。小さん師匠が築き上げている落語の世界がこれからに継がれていると思うと胸が熱くなる。