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たったこれだけのことが日常の幸福度を上げる

それは「瞑想」です。
 
今でこそ、「瞑想」は欧米のビジネスマンにも浸透し、心の健康のキープに役立つメソッドとして市民権を得ていますが、私が瞑想を始めた20年以上前は、あまり誰にでもオープンにできる趣味ではありませんでした。
 
今でも私の母は「瞑想してる」というと「変な新興宗教を始めたのでは?!」と言い出して、毎回説明するのが面倒です。(母にはオウム真理教のイメージがあるようです)
 
 
でも「瞑想」は全く怪しいものではありません
科学的に瞑想によるポジティブな効果が数々の研究で証明されています。
 
 
イェール大学のコーセラのコースで、「The Science of Well-being」を学びましたが、幸福度を上げるためのキーとなる活動の一つに「瞑想」が含まれています。
 
 
Wandering mind : 心がさまよい、落ち着かない状態、は幸福度を下げます。
 
 
コースでお勧めしているのは、瞑想をしたことがない人は、毎日1回5分でいいので、時間をとって瞑想し、それを最低2週間は続けてみること。簡単でいいのでそれをメモし記録すること。
すでに瞑想をしている人は、より時間を長くするといいとのことです。
 
たったこれだけで、心が落ち着き日常の幸福度が上がるのです。
 
 
 
 
瞑想のやり方は本当に沢山ありますが、一番簡単なのは、気が散らない、邪魔されない静かな場所で、目を閉じ、呼吸に集中して、ゆったりとした深い呼吸を繰り返す、というもの。
 
始めは、いろんな頭の中のおしゃべりが出てきますが、それに対して批判せず、抵抗せず、その言葉が流れていくのを見つめていると、そのうち消えていきます。また何か現れたら、同じように、批判せず、抵抗せず、流していきます。
 
心が静まり、自分の呼吸に集中しながら、体の感覚に意識を向けると、体のどこに緊張があるのか、リラックスできているのはどこか、というのがわかってきます。
緊張している部分に意識を向けながらリラックスするよう深い呼吸を繰り返すと、少しずつほぐれてきます。
 
 
もし、どうしても頭の中のおしゃべりが止まらない、という方には、一つの言葉を心の中で繰り返すことをお勧めします。
 
「感謝」「平和」「愛」「豊かさ」「調和」等、シンプルでポジティブな言葉がいいです。
一つの言葉を心の中で繰り返しながら、他の考え事をすることはできないので、確実に頭の中のおしゃべりを止めることができます。
 
 
 
私たちの頭の中は常に考えでいっぱいです。
でも考えている最中は、過去か未来のことに意識が向いているということ。
瞑想中は、「今、ここ」をひたすら味わう時間です。
 
 
瞑想による効果の一つに、アンガーマネージメントがありますが、実際、瞑想歴が長い人ほど、怒りだけでなく、緊張や不安、パニック等ネガティブな感情に飲み込まれる前に、客観的に自分の感情に気づき、落ち着くことができます。
 
 
私自身、元々がものすごくネガティブで、感情的で、そんな自分に振り回されていました。
大切な人たちをどれだけ傷つけてきたのだろうと、本当に申し訳ない気持ちにもなります。
そして、自分自身も相当傷つけました

だから、「瞑想」に出会えたことが、本当に幸運だったし、もしあのまま瞑想を知らずに過ごしていたら、と思うと、ぞっとします。
今ここにいなかった可能性も十分あり得ます。
 
 
 
現代社会で「瞑想」はもう必須アイテムといってもいいくらい、より重要性が増していると感じてます。

デジタル化社会は、一日中私たちの注意を引いてきます
アテンションビジネスと言われるように、人間が興味を持ってしまうこと「悪いニュース」「悲惨な予言」「ネガティブな見通し」を際限なく送り付けてきます。

スマホの通知音は“何かを期待させる”ため、通知音によって脳内で少量のドーパミンが出ます。
通知がなくてもスマホが手元にあるだけで、常に心は散漫になり、「今、ここ」からかけ離れた心の状態となり、日常的な幸福感はあがらないのです。
 
 
 
私たちが実際に生きている時間は今この一瞬だけです。
一日5分だけでいいので、自分自身と世界をありのままに感じる時間を作りませんか。
たったこれだけで幸福度があがるのですから。
 

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