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今アツい!AI-102(Azure AI Engineer Associate)合格体験記

こんにちは。アバナードの井関です。
先日、AI-102を受験しましたので所感や学習方法などを書いていきます。
個人的に一番衝撃だったことをまず述べておきます。

試験中にMicrosoft Learnが見れます。

ということで順番に説明していきます。


AI-102(Azure AI Engineer Associate)とは

公式ガイド:https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/certifications/azure-ai-engineer/
AI-102はMicrosoftの認定資格「Azure AI Engineer Associate」の取得に必要な試験です。
昨今、一番ホットな技術トピックである生成AIにも関連する資格とあって、注目度も高まっているのではないでしょうか?
基本的にはAzure関連の認定資格はFundamentals(初級)、Associate(中級)、Expert(上級)と用意されており、この資格はAssociate(中級)になります。
しかし、AIシリーズはまだExpertがないこともあり、実質はExpert寄りな感じもしました。

受験者情報

以下の資格を取得済で、Azureのアーキテクチャや代表的なサービスに関しての基礎知識はあります。
Microsoft Certified: Azure Solutions Architect Expert(AZ-303,304)
Microsoft Certified: Azure Developer Associate(AI-204)
Microsoft Certified: Azure AI Fundamentals(AI-900)
Microsoft Certified: Azure Fundamentals(AZ-900)
業務ではAzure Open AI Serviceを活用したシステム開発の経験があります。
ということで、客観的に見るとAI-102受かって然りというバックグラウンドなので、絶対に負けられない戦いがそこにはありました。

試験概要

◇出題数 :たしか43問くらい (選択形式と並べ替え形式)
◇合格点 :700点(1000点満点)
◇試験時間:100分
◇試験範囲:
 ●Azure AI ソリューションの計画と管理
 ●意思決定サポート ソリューションを実装する
 ●コンピューター ビジョン ソリューションを実装する
 ●自然言語処理のソリューションを実装する
 ●ナレッジ マイニングとドキュメント インテリジェンス ソリューションを実装する
 ●生成 AI ソリューションを実装する
記事執筆時点ではMS試験ページに出題割合を示すパーセント表示がありませんでしたが、だいたい上記の項目ごとに同じくらいの割合のはずです。
そうすると分かりますが、生成AIソリューションに関する割合が意外と少ない。
Azure Open AI Service, AI Search, Document Intelligence等は実装まで経験があるので、あまり試験用の学習はいらないと思っていましたが、使い慣れないComputer VisionやTranslatorは概要を把握して実際に触れておく必要がありました。
学習時間としては15時間くらいです。

受験結果

◇採点結果:770点(合格ライン700点)
◇解答時間:100分(見直し中に時間切れになりました)

なんとか無事に合格できました。

今までの受験経験と他の方の受験レポートからすると選択問題とは別にケーススタディがあると思っていたんですが、今回はケーススタディはありませんでした。
というより選択問題の見直し中に時間切れになってしまったので、その先に進めばあったのかもしれません。
そのあたりはっきりとしない受験レポートですみません。。

実は今回システムトラブルに見舞われまして、試験中に試験システムがダウンして、チャットでオンライン試験管に問い合わせて試験再開する、というようなことがあり、念のため全問見返していたりしたら試験時間がかなり経過していました。

そして何より時間を使ってしまった原因がMicrosoft Learnでした。。
私の下調べが甘かったので事前には知っておらず、試験中に試験システムからMicrosoft Learnを開けると知ったときはかなりのサプライズでした。(もし同じ経験をした人がいればあの衝撃には共感してもらえるはずです)
しかし、Microsoft Learnが見れるからといって、つい普段のクセで確証を得るまであれこれ調べているとあっという間に時間が経過していくので、要注意です。
自信のある問題は選択したらどんどん次に進む潔さが必要ですね。
もちろん、最初からMicrosoft Learnに頼って受験すると全然時間が足りなくなるので、自分に身に付けた知識を頼りに受験しましょう。
後から調べるとMSの試験説明にもそのままのことが書かれていました。

試験を受けているときに、Microsoft Learn にアクセスできます。 ただし、このリソースは、Microsoft Learn で何かを調べる必要がある問題を説明する質問に対して使用されることを想定しています。 すべての質問に答えるために活用すべきものではありません。 そのようにすると、仕様上、割り当てられた時間内に試験を完了することはできません。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/support/exam-duration-exam-experience#accessing-microsoft-learn-during-your-certification-exam

学習のポイント

まずはMicrosoft公式の練習評価を受けることをオススメします。
これも比較的最近になって用意されるようになったみたいですが、かなり本番に近い50問くらいの試験形式なので、非常に有用です。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/certifications/azure-ai-engineer/?practice-assessment-type=certification

練習評価の結果、不正解だった範囲のラーニングパスがコレクションとして提供されるので、それに取り組む→もう一度練習評価を受ける→ラーニングパスに取り組む を繰り返すことで効率よく弱点把握と克服ができます。

練習評価ばかりやっていると問題をすぐに暗記できてしまうので実りがないですが、評価と学習のサイクルを回して、足りない知識を補っていくにはとても良いコンテンツでした。

こんな感じでスコアの推移を見れますし、スコアが高くなってきたら受験しても大丈夫そうだなという指標にもなります。

あとはサンドボックスや自身のAzure環境で実際にサービスに触れておくことが非常に重要です。
さらには各サービスの主要なAPIは一通り叩いてみるくらいまでしておけば、自信を持って試験に臨めると思います。

試験問題はサービスのSDKを使ったソースコードの穴埋めや、REST APIの呼び出し方法まで出てくるので、かなり細かい実装レベルまで要求されます。
そういった問題が思っていたより多いこともなかなか驚きでした。

個人的な学習のコツとしては、「業務でどのように使えるか」「こういうアプリのこういう処理で使えそうだな」など、実際にサービスを活用するシーンを考えながら進めていくほうが、確実に身に付きやすくなります。
どういったAzureサービスがあるかという知識の引き出しを増やしておくと同時に、活用方法まで自分の中でイメージ出来ていると、業務改善やDX、アプリ開発などの必要なシーンでアイデアと知識が紐づきやすくなりますね。
それこそがこういった学習で得られる成果なので、常にやんわり意識しておくことをオススメします。

余談

今回、試験途中でのシステムダウンがあったのですが、試験終了と同時に試験システムの画面がホワイトアウトするということも起こりました。
一瞬だけ合格の花火が打ち上がった画面が見えたような気がしたのですが、自分の願望が見せた幻覚だったかもしれないので、Microsoftのダッシュボードに結果が反映されるまでなかなか不安でした。
この記事を読んで頂いた方は、「まぁそんなこともあるんだな」くらいに感じて頂いて、ご自身の受験の際に同じようなことも起きてもなんとかなるので落ち着いて受験してもらえればと思います。

最後になりますが、弊社アバナードは生成AI分野に積極的に注力しています。
このブログにも生成AIにまつわる取り組み、勉強会、テックを題材にしたおもしろい記事がたくさんありますので、是非それらもご覧になってみてください!

最後まで読んで頂きありがとうございました。
内容に関するご指摘や、その他何かございましたら下記に連絡ください。
アバナード関西 井関 純一
junichi.iseki(@)avanade.com / Linkedin

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