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最新テクノロジーは人間であることの意味を問う

 もし、自分のおばあちゃんが死んだその後も、SNS上のアバターとして変わらず会話が続けられるサービスがあったら、僕たちは利用するだろうか。

 自分の子供を遺伝子操作で知能指数を高め、とても優秀に育ったら、それでも親として変わらない愛情を注ぎ続けられるだろうか。

 遺伝子操作で優秀な野球選手に育て、大谷翔平選手よりも優れたプレイヤーになったとしたら、僕たちは彼を大谷選手以上に称賛できるだろうか。

 僕たちが愛情を注げるのは、生身の人間であり、あるがまま自然に誕生し、成長した人間であるはずだ。

 過去の技術の進歩は僕たちの生活を便利にしてくれた反面、人間らしさを失ったと感じる部分もある。だけどテクノロジーはあくまで"道具"であるから、人間らしさを失うかどうかは、使う側である僕たち次第だ。

 新聞記事を読み進めていくと、AIやバイオテクノロジーなどの技術革新は制御不能ではない、とある。

 最新テクノロジーをどう使うかは、人間が考えて決めるから。
 だから僕たちは「最新テクノロジーをどう使うか」を意識し、考える必要がある。 

 僕たちが、人間であるために。


 2023年6月 マイケル・サンデル氏の新聞記事を読んで

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