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【29】しなやかさ。

しなやかに生きている人を見たときに、「あ、いいなぁ」となんともいえない心地よさを感じてしまう。

しなやかに生きる。

めちゃめちゃ抽象的すぎて、自分でも具体的にどういう人なのか言語化がうまくできないのだけど、おそらく自分にとっての「しなやかさ」というのは、自分の人生をしっかりと生きている人に近いなにかを指すのだと思う。

見えない心の奥底に、どっしりとした芯を構えているような。話し方や表情、その人が持っている雰囲気など、しなやかな人は些細な部分でちらっとあの表情を垣間見せてくれる。

だからそういう人って、表にどっしり「自分はしなやかな人間です」といったことは出してこない。いや、出した時点で、それはもうおそらくしなやかではないのだろう。

むしろ、反対かもしれない。内側にとてつもない強さを抱えているからこそ、変なプライドなんてないし、接しやすいと感じる。そしてそのまま、その笑顔にどんどん吸い込まれて、気づいたら優しく包み込まれてしまうような。

そんな人に出会ったとき、なんだか心地よさを感じて、つい嬉しくなってしまう。

もしかしたらどこかで、そうした人になりたいと自分が願っているのかもしれない。

まだまだ、27歳。人生は続く。

これから予想もしないたくさんの困難が、自分を待ち受けているだろう。

それはそれでいいじゃないか。一つひとつのことを楽しみながら、まっすぐと。前を向いて噛み締めながら、生きていきたいと思う。




ああ、こんなところで何を話しているんだろう。お酒なんて一滴も飲んでいないのに。だけどいつも以上に酔っているような、体全体がふわっとした状態。

なるほど、お酒を飲まなくても酔うことってできるのか。納得した。この状態でお酒を飲んだらいったいどうなるのだろう。もしかして酔いが覚めてしまうのかな。ちょっぴり気になる。

いや、違う。今酔っているのはおそらく金曜日だからだ。金曜日の街の様相が、おそらく人々を勝手に酔わせているのだ。間違いない。

いいだろう。ならその波にのまれてやろうじゃないか。肩の力を抜いて、ふわっとした空想の世界にどんどん耽ってやる。

だって今日は、金曜日なのだから。



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