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DAY52)保育大学院生の研究テーマ

こんばんは。久保田です。

日頃から僕の「note」を楽しんでくれている皆さん、ありがとうございます。今日は保育大学院生である私の研究テーマをご紹介したいと思います。

まず、前提として、大学院生は「修士課程」と「博士課程」があります。僕は最終学歴が大学卒業なので、いまは大学院で「修士課程」を歩んでいます。こちらを卒業つまり修了するには、簡単に言うと「学科単位取得」「修士論文完成」することです。学科単位取得とは、講義を受けて課題やレポートを提出して合否され単位を取得します。修士論文は、研究の計画・調査・分析・論文化を行い、審査に通れば完成です。

入学方法は、入試に合格することです。入試は様々で学校によってことなりますが、一般的に「研究計画審査」「筆記試験」「面接試験」です。願書提出時に、自分が大学院に入学後に研究を進めたい現時点での研究のテーマや理由・方法等を記した研究計画書を提出します。そして入試当日に、筆記試験、主に小論文回答を行い、その後、面接試験で担当教諭らとの志望動機や研究計画についての面談があります。

さて、私はその入試時に「保育実践者のメタ認知と熟達化の関係について」という研究テーマで研究計画を立てました。それは、自分の想いである「大人が輝くことで、子どもが輝き、社会もより良くなる」を進めていくために、保育者の専門性および熟達化へのアプローチを研究したいと思ってるからです。

現在は、違うテーマも挙げています。それは大きく2つの理由があるからです。⑴大学院生活は3年あるので、今は元々のテーマを大切にしつつ自分の知見を広げ少し広い視野を持ちたい、⑵自分の研究に対する核をもっと見つめ合いたい、もっと研究したいことがあるのではないかと思ったからです。

そして、日々様々な授業で保育の再考や新たな視点との出会いを繰り返す共に、研究指導を行い、僕の研究を進めています。要するに、担当教諭と僕の思想や経験を踏まえながら、研究について視点を増やしたり、批判的に考えたり、研究法の選択や分析の方法などを学んでいます。

そこで、現在、僕が持っている研究テーマや課題観は、以下の通りです。

➀保育者の熟達化に関して
 1.メタ認知
 2.年少者から学ぶ、共に育つ
 3.第三者、異文化、異価値
 4.保育実践者の大学院修了前後の子ども観の変化および社会的意義

②保育者の子ども観・保育観(思想史、ライフヒストリー)

入試時より増えました。それは、やはり、ⅰ.知見が増えたこと、ⅱ.視点が増えたこと、Ⅲ.自分の考えを深化させたことが理由だと思います。まだ入学したばかりですし、今はテーマを増やすことも大事なようでこんな感じです。

ただ、個人的には「研究への熱量」「研究の社会的意義および独創性」を考えると、『➀ー2.年少者から学ぶ』が良いかなと現時点で考えています。

「年少者から学ぶ」とは、一般的には「年上や経験者から学ぶことが多い」となっている定説への批判的な思考であると共に、「意外と年下の人からも学びを沢山もらっていないか」「僕ら保育者は子どもから多くの気づきやまなびをもらっていないか」という振り返りであり、問いである。

例えば、保育学生の実習。実習担当の保育者は、実習生に教える伝えるたけでなく、実習性から「新しい気付き」や「昔は私もそうだった、それと比較して今は成長したな」と感じ、新たな視点や学びを得ると共に、成長の契機になっているのではないかと思ったからです。これって、実習生に限らず、保育者と子どもとの関係にも通じるように思います。

さて、ここまでは前回までの問いや気づきと概ね一緒ですが、今日の研究指導でさらに一歩進みました。それは「「実習担当の「保育者の実習生へのまなざし」と「子どもへのまなざし」の関係性」および、それを通した保育者自身の「子ども観および保育観」の認知ではないか」と言うことです。

そして、それにはやはり先日の北海道での研修「馬から学ぶ」からの学びが繋がっているように思いました。

この研修では「自分では物理的に大きくて動かせない存在である馬」と関わることで、「自分が子どもと関わるときに無意識に持っている関わり方や子ども観もしくは保育観」が表出されていた。これは「保育実習生を担当する保育者が実習生と関わるときに持つ実習生観や未熟者へのまなざし」が、実は「子どもへのまなざしや保育観」として表出されているのではないかということに繋がっているかもしれないと気づきました。

ちょっと分かりづらいですよね。でも個人的にとっても良いヒラメキが来ています。これをもっと整理し、課題や問題点も見つけると共に、先行文献などからの裏付けを取りながら真の研究テーマに出来たら面白いなと考えています。もう少し深化させると共に、まだこのテーマに固執せず、しかし真摯に向き合っていけたらと思っています。

6月から「えどぴ」で、大学院での学びをシェアする会をオンラインでやれたらなと持っています。ご興味のある方、ぜひ遊びに来てくださいね~


次回noteのタイトルは「無意識にぶつかり助け合うこと」です。
お楽しみに~♪♪



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