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[夏の薬膳]夏野菜、食べてますか?

スーパーに行くと夏野菜がたくさん並べられていますよね。AUREA.ナカタニは地元徳島で育った夏野菜を見つけると、新鮮な色合いや育ち具合に魅了されて、ついつい手に取ってしまっています💦
8月は汗がほとばしり、暑さでバテバテな毎日で、身体に熱がこもりいつも喉がカラカラに渇いています。先日、二十四節気の「立秋」を迎え暦では秋といわれましても、ね…😓

本日は、夏の暑さ乗り切るために、スーパーでよく見る夏野菜のAUREA.メニューをご紹介します。

薬膳でみる夏野菜の特徴

  • 身体を冷やす[寒涼性]が多い

  • 身体にこもった熱を冷ます(清熱作用)

  • 喉や口の渇きを解消し体内を潤す(生津作用)

とにかく身体を冷やす作用が目立つのですが、季節に合わせた“暑さ対策”としてうまく利用することが一番です。季節柄、熱冷ましや潤い補給の作用といったものは、手軽に摂りやすい自然の摂理なのでは?と思ってます。

ただし、次のタイプの方は、多食注意です🙅‍♀️

  • 万年冷え性タイプや身体が冷えている時

  • 常に消化不良でお悩みタイプ、胃腸が虚弱な時

そうは言っても、食べてはいけないということは絶対ありません。
焼いたり煮たりの温かい調理方法や、ネギ・生姜・紫蘇などの辛味/温熱性食材と一緒に食したり、工夫して夏野菜を楽しんでくださいね。

AUREA.セレクトの夏野菜メニュー

トマト

トマトのガスパチョ

加熱せず作れるトマトの代表夏レシピ。
出汁を効かせたスープを少し追加して作りました。個人的にはニンニクは少なめのほうがトマトをじっくり味わえます。
が、トマトが身体を冷やす微寒性なため、辛味・熱性のニンニクで冷やし過ぎ防止を意識してます。
リコピンパワーは”錆びない身体”に欠かせません。暑さで眠れない、血圧が高めの時にもオススメです。

トマトとズッキーニソテーをバジルソースで和えたマリネ
そのまま副菜としても良き🍅
追いオリーブオイルとゴーヤを加えて
冷製パスタ風の半田素麺ランチ
定番ラタトゥイユ
トマトをそのまま使っても、トマト缶でもよし
夏野菜をたくさん入れて冷菜としても🙆

▼季節だけでなく日常でもよく作る“ミネストローネ”の記事もあります

苦瓜(ゴーヤ)

豚肉を詰めたゴーヤの肉詰め
ゴーヤときゅうりの🇰🇷辛味和え
さっぱりして🌶も効いてる冷菜

ゴーヤチャンプルーやゴーヤのお浸しは我が家では夏の定番メニューです。ゴーヤの肉詰めはさっぱりポン酢で食欲⤴️。
ゴーヤは、中医学薬膳では夏の五臓「心」に帰経するので暑さでイライラしたり眠れない時はオススメです。

モロヘイヤ

モロヘイヤとトマトの冷製スープ

モロヘイヤは昨夏から我が家に頻繁に登場しています。面倒な時はさっと茹でて納豆と共に食すのも多いです。
この冷製スープには少々生姜を入れて味を調え、身体が冷えすぎないアクセントにしました。

モロヘイヤと山芋のおひたし

ネバネバ系なので、夏バテ気味だったり疲労困憊の時は山芋と併せるのをオススメします。
さっと茹でたモロヘイヤを鰹節パラリのおひたしにするのは実に簡単です!

冬瓜

冬瓜の鶏そぼろ煮
優しい味で温かい副菜として
冬瓜とピーマンパプリカのきんぴら炒め

皮はきんぴら、実は鶏肉のそぼろ煮が我が家の定番です。中でも皮は実よりも利尿作用が強いため、捨てずに調理することを意識してます。
(皮を利用する場合は、購入時に無農薬の冬瓜を選んでくださいね)
足が冷えてむくんでいる時は冷えた冬瓜料理よりも温かい冬瓜の煮物やスープでむくみ解消がオススメですよ。

きゅうり

きゅうりのガスパチョ
特有の青臭さをヨーグルトと
白だしスープ少量で抑えてみました
こちらは韓国の冷製スープ(冷や汁)
きゅうりとワカメのネンクッ 오이냉국

夏は必ず冷蔵庫にある夏野菜のきゅうりは、キムチや🇰🇷冷製スープだけでなく、さっと🥩と炒めたりするのも良いですよ。
このきゅうりのガスパチョは、🥖🧄無しでヨーグルトと白だし少々を入れて喉ごし良い風味に仕上げました。

▼きゅうりのキムチについてはコチラ・レシピあります🙌

かぼちゃ

かぼちゃのクミンシードソテー
シンプルに塩胡椒、醤油を少しだけ
山椒オイルでソテーしました
かぼちゃサラダ
柔らかめに煮てヨーグルト、マヨネーズ、お酢、塩胡椒で
そこへひよこ豆やレッドビーンズを加えて

実は身体を温める温性の夏野菜なんです。
ペースト上にしたり、スープにしたり、もちろん天ぷらでも甘さ溢れる夏野菜ですが、冷たいもの摂りすぎ!手足が冷えすぎ!な時には、かぼちゃメニューでお腹から温めてくださいね。
パワーUP効果もあるので、疲労困憊・体力⤵️の方はぜひお召し上がりください。

夏野菜の薬膳的効能は?

▶︎トマトの効能
【五性・五味】微寒性/甘酸
【帰経】肝脾胃
【効能】生津 止渇 平肝 清熱 解暑 涼血 健胃 消食
・身体の余分な熱をとる、暑気あたりを解消
・口の渇きを解消し身体に必要な潤いを作りだす
・気が上がってこもった熱による、イライラや怒り、めまい、のぼせを改善
・熱による胃のムカムカやげっぷを解消し、消化を促す
・美肌効果や免疫力UPのビタミンCが豊富 高血圧予防にも
▶︎苦瓜の効能
【五性・五味】寒性/苦
【帰経】心脾胃
【効能】解暑 清心 明目 解毒
・身体の暑さを取り除き、発熱や暑気あたりを解消
・暑さによるイライラや不眠などを解消
・目の充血や痛みを除去
・熱のこもったできものや口内炎を取り除く
▶︎モロヘイヤの効能
【五性・五味】涼性/甘苦
【帰経】肺肝腎脾
【効能】清熱 袪湿 滋陰 益気 活血 明目 通便 補腎
・身体にこもった熱を取り除く
・余計な水分が身体に溜り、むくみや身体・頭の重だるさなどを改善
・身体の乾燥感やほてりを解消し潤す
・疲労感が抜けない、エネルギー不足を感じる時に◎
・血の巡りを改善
・眼精疲労やかすみ目などを解消
・便秘、お腹の張りや胃のつかえの改善
・老化ストップ、滋養強壮に◎
▶︎冬瓜の効能
【五性・五味】涼性/甘淡
【帰経】肺大腸小腸膀胱
【効能】清熱 利水 消腫 解毒 生津 除煩
・身体にこもった熱を取り除く
・暑さによる口や喉の渇きを解消
・カリウムが多くむくみ解消
・むくみによる身体・頭の重だるさなどを改善
・熱のこもった肌のできものを取り除く
※皮は実よりも利尿作用が強い

▶︎きゅうりの効能
【五性・五味】寒性/甘
【帰経】胃小腸
【効能】清熱 生津 止渇 利水 解毒
・身体にこもった熱やほてりの解消
・汗をたくさんかいた後の潤い補給
・暑さによる口や喉の渇きを解消
・むくみ解消
・皮膚を潤す
※高熱や顔が赤くなるような時、赤味を帯びた腫れ物(できもの)ができるような時に◎
▶︎かぼちゃの効能
【五性・五味】温性/甘
【帰経】脾胃
【効能】補中 益気 化痰
・身体を温めて消化の働きを強化
・息切れや疲れが取れない、無力感などのエネルギー不足を解消
薬膳食典「食物性味表」

夏野菜を楽しみましょう

そろそろ秋の乾燥対策も意識したいところですが、暑さがまだまだ激しい日々。夏野菜は身体を冷やす性質だからと言って、完全に拒絶してしまうよりも、調理方法や食べ過ぎない量などを考えて、身近な夏野菜を上手に取り入れてみましょう。やはり旬の食材はその旬の時期に食べたいものですよね。
夏野菜を食べて元気よく夏を乗り切りましょう🙌

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