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ホタル観察会

ホタル観察は阿形、吽形の恒例行事にしたい。先日、地元のホタル観察会に行ってきた。今年は外出自粛ですっかりあきらめていたところ、7月後半に急なお誘い。二つ返事で応じた。

トップ写真:川に映る街灯がホタルのよう=吽形の写真を基に阿形作成。

当日は雨天決行。鑑賞会の夜8時前よりあいにくの本降りに。観察会は屋外の観察前に説明の時間がセットされていた。外は雨でもいいから早く長く鑑賞したいと逸る気持ちでいたが、この説明会が良かった。

命懸けのホタルの光

ホタルはなぜ光る?という説明で、結婚相手を探すためというのは知っていたが、そのためにオスとメスの生態に特徴的な違いがあることを初めて知った。今回観察できたヘイケボタルの場合。オスはメスを探しやすいように、お尻にある黄色い発光器の帯がメスよりも1本多い2本あり、上空を早い点滅で光らせ、飛び回りながらメスを探す。

一方、メスはお腹に卵を100個ほど詰めているので、羽根はついているけれども飛ぶのは苦手。草陰でじわり、にじみ出るように光りながらオスを待つ。名付けて「誘惑発光」。そして、いずれも成虫になってからの寿命はわずか一週間。「水しか飲めず、限られたエネルギーでやりくりし、結婚相手を探しているのです」と解説員。

そんな解説を聞いてから観察にでると、微かな光も命がけであることを知り、いっそう切ない。人生、一所懸命にやることはあるけれど、命懸けってあっただろうか。(うん)

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