名乗るということ
雪柳あうこと申します。
……かなり長いこと、この一言が言えずにいました。
今日はおそらくとある場所で、この名前を直接名乗らないといけないのですが、その予行演習として、まずは書いて名乗ることにします。
はじめまして。
すでに筆名として何度も使用したことがある名前なのですが。
「声」に出して名乗ったことがないのです。
新たに名乗るということは、この名前で何をするつもりなのかが、多少なりと含まれてしまう からでしょうか。
わたしは何をしようとしているのかを、己自身の声で宣言することを、長いこと逡巡していたせいかもしれません。
あるいは、ことばで溢れる世の中に、今さら何かを言わなくてもいいような気がしていたからかもしれません。
そうやって、いつの間にか自分で自分の言葉をふさいで、名も無いものでいようとしすぎたのかもしれません。
いつしか、己の殻を破るのが大変な域にまで来ている気がしました。
それでもまだ、何か言いたいことがあるような気がしたのです。
だから今日からは、なるべく肩の力を抜いて、己で決めた名前を名乗ろうと思います。
己から一つ、自由になるように。
雪柳あうこと申します。
少しばかり、小説や詩や短歌など、ことばをつづります。
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