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ありがとう【宇宙杯】番外編 / 絵描きが固まった3分間



ショートショート実話?

「きみを呼んでない」



10日ほど前のお話です。
私は、みんなの春の俳句大会【宇宙杯】の、烏滸がましくも〈ひろ生賞〉などという記事を、執筆している時でした。
ほぼ書き終え、文面に変てこりんなところはないか、得意の誤字変換はないか確認していました。
私はのろまなわりにせっかちなので、年中、赤面クラスの誤字変換をしてしまうのです。
いつもの自分の気ままな記事ならいざ知らず、今回は失礼があってはならぬと、何度も見返していました。
そして記事を上げる前に必ずするのが音読。
少しは客観的に読めて、文章の変てこりんなところに気づけたりもするので、実行しています。

さて、最終チェック。
記事に書き間違いがないか、音読していました。


めろりんの、
「行く春や褪せた髪結うロシア兵」
という唸らせてくれる句の、感想文の音読の最中さなかでした。

そのロシア兵の髪は褪せていて結ってあるのです。
おそらく女性兵士なのでしょうか。
これも視覚で訴えます。

音読……「おそらく女性兵士なのでしょうか」
と読んでいたら、突如Siriが立ち上がったのです。
サイレントにしてあるので、無言でiPhone上に七色のメタリックの球体が出現しました。

なに?? 呼んだ覚えないよ?
もう一度読み直しました。
「おそらく女性兵士……」
再びSiriが顔を出します。
呼んでないし! やめてよ、こわい!
狭い部屋の中を見回し、気を取り直してもう一度。
「女性兵士……」

女性兵士……へいし……
HeySiri!……

Siriに勘違いだと、言ってやった。


おしまい


なんのこっちゃ! のお話なのですが、その時はこわくて焦りました。
原因がわかったら、ウソみたーい、とひとりで笑って誤魔化しました。

(めろりん! めろりんのところでSiriを目醒めさせてしまって、失礼しました! Siriも目醒める良き句だったということで、許してね〜)



(追記) 
この記事も最後に音読していたら、またSiriのお出まし。ウソみたい。
再度「勘違いだ」と言ってやったら。
「すみませんが、それはできません」と言ってきた。
一体何をするつもりだったのだろう。


Siriを勘違いさせた記事



このショートショートもどきの3分間に、時間を割いて下さってありがとうございました。


【宇宙杯】ありがとう!
みんな、ありがとう!

次回の俳句大会【鶴亀杯】もよろしくお願いします!




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