Rid

飽くなき探求心一本で世界経済を俯瞰しています。

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マガジン

  • 相場に胡蝶となる

    科学技術→製造業→金融→政治→相場分析/相場が現実か、現実が相場なのか。

最近の記事

順番を間違えた産業界と三極化社会

2024年2月。現在の世界経済の状況は歪つなインフレ時代が到来しており、混沌期というにふさわしい状況である。 とある大手に勤務していた筆者が、マックス・ギュンター「マネーの公理」の第三の公理「船が沈み始めたら祈るな。飛び込め。」という名言の通り、居心地の良かったグローバルチームの日本市場代表のポジションを捨てて、実質的にたった1か月の転職活動で別の化学系大手に転職したのも、この混沌期が及ぼした不可逆的なムーブメントなのだろう。 一方、日本国に関しては、政府と日銀の円安政策

    • スーパー円高と財政破綻と日銀国有化

      ChatGPT こんにちは、私はChatGPTです。あなたの目標に合わせて最適な戦略を見つけるお手伝いをします。それには以下のコマンドを使ってください: /start:自己紹介と最初のステップを始めます。 /save:SMART目標を再確認し、これまでの進捗をまとめ、次のステップを提案します。 /new:前の入力を忘れて新しい問題に対処します。 /critic:私の回答に対する建設的な批評を提供します。 それでは、まずは深呼吸をしましょう。 (深呼吸) 次に、あ

      • 君たちは風をどう受けるか

        今回は風力発電について考察していきたい。当方は風力発電は現状の産業界において非常に現実的な発電方法になり得ると考えているが、この点についてはかなり意見が分かれるのは理解している。 ヤフコメ、Twitter、その他ネットを見れば一目瞭然だが、日本人のマジョリティ意見は「日本で風力発電は無謀」だろう。肯定しているのは左巻きの思想家、政治家、環境団体などのクセ強タイプで、民間人では業界関係者を除けば、風力発電をまともに肯定している人を少なくとも当方は殆ど見かけたことがない。孫正義

        • 【Blog】ドイツオランダベルギーから見る世界経済

          当方のTwitterをフォローしていただいている方は、6月に当方がドイツオランダベルギーに行っていたことは既にご存じであろう。強烈な円安であり、インフレの経済情勢の中、欧州に行ける日本人はそんなに多くない。 だからこそ、なるべくリアルタイムで写真などもアップロードしながら、フォロワーの皆様にも欧州主要国の現在をシェアさせていただいた次第である。7月に合宿で行かれる某コミュニティの皆様も、適度な予習になったのでは無かろうか。 今回は土曜日の夜から出発し、翌週の日曜の夕方に帰

        順番を間違えた産業界と三極化社会

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        • 相場に胡蝶となる
          8本

        記事

          ベトナム経済から紡ぐ未来予測

          なぜ唐突にベトナムなのか。なぜこのnoteアカウントの記事の流れでいきなりベトナムなのか。その理由は至って単純明快である。今年ベトナムに出張するのであるが、ベトナムについて本当に何も知らないからである。ユニクロの製品の生産をベトナム工場で行っているのは耳にしてはいるし、日本が最大の援助国、そして今後の経済成長が期待される国というのも聞いてはいるが、その程度である。 GDPの推移を見てみると、1~9月で8.83%・・・?何だこれは。コロナ明けの2022年のGDP成長率が凄いこ

          ベトナム経済から紡ぐ未来予測

          バフェットの虎の子、中国「BYD」の電動化戦略

          あなたは中国の最強EVメーカーであるBYD(比亜迪)という会社をご存じだろうか? 中国出身の同僚でさえ、「数年前に私がまだ中国にいた時にはBYDなんて目立った会社じゃなかった」と言う、普通の日本人からしたら謎のEVメーカー。なんとこの会社、EVにとって不可欠なバッテリー生産でも世界ランキング3位に位置しているのである。 BEV(Battery Electric Viecle)の四天王は2022年現在、①テスラ(米)②BYD(中)③ヒョンデ =現代自動車(韓)④フォルクスワ

          バフェットの虎の子、中国「BYD」の電動化戦略

          中華製EVに苦戦するテスラ

          年初から7割下落したテスラ株。今夏、250ドル付近での反転期待で買った20年組の投資家は多いだろう。そこから200ドルを割り、難平地獄または塩漬けになってしまった人が多いのはこのチャートから容易に想像できる。 現在は化石燃料高騰、エネルギー関連企業の逆襲が続いているので新エネルギー関連は低迷が続いている。テスラに期待している投資家はもう少しだけ我慢する必要がありそうだ。具体的には難平ロンガーが焼かれる下ヒゲを確認するまでは買いたくはない。 FRBの金融引き締めにプラスして

          中華製EVに苦戦するテスラ

          2022年末のマクロ経済環境の確認

          米株指数でダウを見るのかナスダックを見るのかSP500を見るのか。似ているようで、違う。構成銘柄が違うからだ。しかしながら、一般的にはSP500を見ている人が多いので、今回はSP500のチャートを中心に株式市場を見ていく。 インフレ進行、FRBの利上げ引き締めで2021年の冬からジグザグに株指数は下がってきた1年だったと言える。相場というものは単純に一方通行の下げだけでは無いので、分かってはいるけど空売りで取れなかった人も多いだろう。 そんな2022年の年の瀬、SP500

          2022年末のマクロ経済環境の確認